tripleSの1人目の「S」ソヨンちゃんが突然アイドルになった理由を考える①
これまで、ビョンギさん/MODHAUSが「tripleS」でやろうとしている事、その未来について考察してきました。
そのtripleSをずっと追っていて、私がどうしても不思議だったことの1つ。それは、なぜソヨンちゃんが1人目の「S」として選ばれたのか?と言う事です。
プロジェクトの最初に公開されるメンバーは事前の期待感もありますし、特別重要な存在です。ビョンギさんがかつて手掛けた「LOONA(今月の少女)」では、1人目の少女は「ヒジンちゃん」でした。
それはビョンギさんが「この長くて長い叙事詩の始まりはヒジンがいたから可能なものだった。」と言うくらいアイコニックな存在として、LOONAの世界観を表していました。
それに対してソヨンちゃんの場合は、一般人、しかも浪人生からいきなりアイドルで、練習生期間もゼロです。
考えられる理由の1つは、そのソヨンちゃんの成長過程を見ることで、私達も一緒にそれを追体験して共感を得ていく。と言うことがあります。
ですが、それだけだと、まだ実績も知名度もない会社が、これから一番最初に発表するメンバーとしては、あまりにもリスクが大き過ぎます。
そこで考えられるもう1つ大きな理由、それは前回の投稿でも書きましたが、ビョンギさん/MODHAUSの目指すゴールが、「ファン参加型のプロジェクト」と言うだけでなく、「アイドル志望生のデビューについても、既存の体制を変えたい」と考えていることです。
ビョンギさんはその実現のために「アイドル志望生プールを作る」と言ったことは、前回、「tripleS/MODHAUSが目指すものとは?」で説明した通りです。
それがCOSMOと言うアプリなのか?もしくはその発展形なのか?はまだ分かりませんが、MODHAUSの何らかのアプリ、サービスを使う事は間違いありません。
つまり、このMODHAUSのシステムを使って、アイドルに志望し、アイドルとなる。そんな「未来のMODHAUSアプリのユーザーの姿」として、「ソヨンちゃん」をこのプロジェクトの象徴「S1」に起用したと思うのです。
MODHAUSはそのアプリ、サービスを「手軽に触れられるようにしたい」と言っており、当然、「芸能人(アイドル)に少し興味あるかな?くらいの子」にも使って欲しいとも考えている訳です。
つまり、ソヨンちゃんの「MODHAUSのプロジェクトを通じてアイドルになった姿」は、未来のアイドル志望生の子に「MODHAUSのサービスで夢を叶えられる」と思ってもらい、使ってもらうための憧れ、ロールモデルなのです。
とすると、MODHAUSの考えた「S1」の人物像は、練習生経験やある程度実力のある子ではなく、でもアイドルの素養のある一般人。
その点、ソヨンちゃんは、MODHAUSのキャスティング前から、おそらくインスタなどで割と注目を集める子だったようで、SIGNALのインタビューでは、誰もが知ってる事務所からDM、スカウトの声が掛かっていた事を話しています。
それでもアイドル練習生として事務所に入るまでは考えてなかったような、そんなある意味ライトな興味くらいの子であっても、手軽に参加できるのがMODHAUSの作ろうとしているアプリ、サービスです。
だからこそ、ソヨンちゃんは、ビョンギさん(MODHAUS代表)にとっても、どうしても獲得したかった子に違いありません。
MODHAUSと言う会社が、大事な1人目のメンバー「S1」に選んだのは、世間に知名度や集客力がある訳でもなかった浪人生のソヨンちゃんでした。アイドルグループを作り、売るためなら絶対にない選択です。
でもMODHAUSの構想する未来のためには、ソヨンちゃんが必要なのです。それは未来のユーザーが「私もやってみようかな?」と思わせてくれる存在。。
「MODHAUSのアプリ、サービスを使って夢を実現したロールモデル」としての期待がソヨンちゃんには託されているのだと思います。
もし、MODHAUSのアプリ、サービスも、誰も使ってもらえなければ、そして参加してくれるアイドル志望生がいなければ、このMODHAUSの構想自体が終わってしまう。そのように考えると、ソヨンちゃんが「S1」になることの重要性にも納得がいきます。
それではもう1つの疑問・・・なぜ当のソヨンちゃん自身は、自分の進路を変更してまで突然アイドルになろうと思ったのでしょうか?
「後悔したくなかった」としか言わないソヨンちゃん。。なぜ急にアイドルになる事について悩むようになったのか?その心変わりしたキッカケについては具体的に語りません・・・。
そしてなぜ、そんなソヨンちゃんを、
有名事務所からのスカウトも無視し続けた子の心を、MODHAUSはどうやって動かしたのか?
これについても今から考えると色々と繋がってくることがあります。
その考察は次回に続きます。
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