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tripleSの1人目の「S」ソヨンちゃんが突然アイドルになった理由を考える➁

前回は、MODHAUS(tripleSの事務所)がソヨンちゃんを1人目のメンバー「S1」に選んだ理由について考察しました。
今回は、そのソヨンちゃんがなぜMODHAUSのオファーを受けたのか?特にアイドルを目指してたわけでもなかったソヨンちゃんの心を動かしたのは何だったのか?についての考察です。

まず「S」として公開される前のソヨンちゃんの映像をティーザーの中で見る事ができます。MODHAUSと契約したあとに撮影などを行ったと思われる映像です。

「すごい見てくる…」と、とにかく人に見られることに抵抗感でいっぱいのソヨンちゃん。アイドルになると言う事は人に見られる職業で、それがどちらかと言うと好きな人が多いはずなのですが、ソヨンちゃんは逆です。

また、SIGNALでは、初めて人前でダンスを披露したソヨンちゃんが、終わったあとに泣くと言うシーンがあります。

SIGNALでは編集でカットされた部分もあったのか、それほど分かりませんが先生が「泣かないで」と言っています。
アイドルは人前でダンスを披露する職業で、アイドルを目指す人は、むしろダンスを見てもらいたい人が多いと思いますが、それもまたソヨンちゃんにとっては逆のことなのです。

それもそのはず、もともとソヨンちゃんは、芸能人になりたかった訳では無く、それが夢だったわけでも無かったのです。最初の方のインタビューでは「芸能人」と言われても、今ひとつピンと来ていないのが分かります。

それにも関わらず、アイドルの道を選ぶために、それまで目指していた大学を捨ててまで、人生を完全に変えようとしたわけです。

もし本当に「アイドルになる」と言うことを目指すなら、それまで声の掛かっていた有名事務所でも良かったところを、なぜMODHAUSと契約したのか?大学を捨ててまで挑戦するなら、むしろ大手事務所のほうが成功する可能性も高いと思うはずです。

しかも、MODHAUSがソヨンちゃんにアプローチをしていた時点では、このプロジェクトの発表もまだされておらず、それこそ全く聞いたことのない会社だったと思います。
ソヨンちゃんがLOONAオタクならまだしも、ビョンギさん(MODHAUS代表)の名前も知らなかったでしょうし、アイドル曲を好んで聞いていた感じもありません(今でも彼女は海外ヒップホップが好きなのです)。

SIGNALでも、たびたび「理系少女」と言われるくらい頭の良い子が、適当な判断で自分の人生を決めたりするとは到底思えないのです。


これだけを見ると、ソヨンちゃんがMODHAUSと契約した理由は全く謎なのですが、実はいくつかポイントになる場面があります。これはNYに行った際のSIGNALで、3人で歩いている時に、ふいにソヨンちゃんが言った言葉…

「KAIST」は韓国の名門国立大学(韓国科学技術院)です。MODHAUSの理事にはKAIST出身のキム・ホジンさんがいるのですが、字幕でも突っ込まれるくらい、ソヨンちゃんは唐突に、その話をします。

NYに行ってるこの場面で、なぜ急に理事の話が出てくるのか?考えてみると、とても不思議ですが、それは、よくソヨンちゃんが頭の中で考える事と関係があるからだと思います。
一方、ジウちゃんは「KAIST」と聞いて、すぐ「あいうえお作文」のネタにしようとしますが、この状況では、そちらの方が自然なくらいです。


そして、ここまでの話から考えると、MODHAUSはソヨンちゃんへのスカウトで、単に「アイドルに挑戦してみませんか?」と言うような話はしていないと思います。仮に良い条件を出したところで、ソヨンちゃんを決心させるまでは行かないでしょう。

おそらくMODHAUSは、例の「既存エンターテイメントを変えるシステム」、その未来までの話をして、単にアイドルとして活動するだけの意味ではない、その先の展望をソヨンちゃんに語ったと思います。

ソヨンちゃんが、MODHAUSで凄いと思っていることの1つである「KAIST出身の理事がいること」。
もしかしたら、そのキム理事とも面談して将来のMODHAUSの展望を聞かされたのかも知れません。
(下の写真の一番右がそのキム・ホジン理事。一番左はこのtripleSを作ったチョン・ビョンギ代表)

出典:All About GIRLS' K-POP

KAIST出身の理事の話であれば、まさに大学進学のために浪人し、勉強中だったソヨンちゃんもスルーできなかったかも知れません。SIGNALでもたびたび「理系少女」と言われてるくらいなので、結構、頭の良い理系大学を目指していたことは容易に想像できます。


ダンスや歌の勉強をしてきた訳でもなく、自信もない。でもだからこそtripleSの「S1」になることに意味がある。。
ソヨンちゃんはその意味合いも全て理解した上で、ゼロから挑戦してくれてるのではないか?と思うのです。

ソヨンちゃんは、ダンスの練習にしても「好きな事ができて楽しい」と言うモチベーションではなく、どちらかと言うと、まるで何かの義務感にかられて頑張っているかのように見える時があります。

それは自分自身に、MODHAUSの未来が託されていることを知っているからこそ、自分の好き嫌いだけではなく努力しているようにも見えるのです。


そして、しばらくして韓国最大手のコンビニ「GS25」とのコラボが決まった時、その店舗に向かう際の車の中で、ひとり思わず泣きそうになってしまう瞬間があるのです。

SIGNAL 220706 ( 0:55~のシーンより )

MODHAUSの構想を信じて、自分の人生を変える決断をしたソヨンちゃん。
それでも自分の将来に、本当にこれで良いのか?いつも不安も抱えながら過ごしていたのかも知れません。

それがこうして、ソヨンちゃんにとってはまさかの最大手のコンビニとの協業と知って、MODHAUSから聞かされた大きな未来、自分の進んでる道が間違いでは無かったことに安心したようにも見えました。それでつい涙が出そうになったのではないかと思うのです。

だからこそNYに居た時でもさえも、不安になった時、(もし考察の通りなら)理事の話を思い出してはMODHAUSを信じようとしてたのではないか?
こう考えると、いきなりソヨンちゃんが「KAIST」の話を口にしたことも自然に思えます。


以上、ソヨンちゃんがアイドルとしての一歩踏み出すことを決心した理由、それがなぜMODHAUSだったのか?について考察してきました。

ただソヨンちゃん自身は、もちろんこのtripleSの活動を辛く思ってるわけではなく、日々、仲間のSとともに成長して、充実した毎日を過ごしています。

今回の考察も、その本当の理由はこれから先も明かされることはないでしょう。ただ、ソヨンちゃんがこうしてアイドルの道を選んでくれた事に、私なりにその大きな意味を感じたいと思っています。


3か月前の、SIGNALが始まって間もない頃、「良い姿をお見せしますね」と言っていたあの時のソヨンちゃんの表情は、まだどこか不安げでした。

それが先日のソヨンちゃんの誕生日回のSIGNALでは、ソヨンちゃんは本当に見違えるような明るい表情でこう言います。
「私を愛して下さってる方。私を想ってくれてる方たちに良い姿をお見せします!」

そして、センイル広告を前に認証ショットを撮るソヨンちゃん。それはもう本当にアイドルの姿でした(泣)。

tripleSはまだ始まったばかりです。この先、ソヨンちゃんがどんな姿を見せてくれるのか楽しみにしながら、私はずっと見守って行きたいと思います。

P.S.
「10年後、もしかしたら、ソヨンちゃんがMODHAUSの経営陣になってたり、未来のアイドル志望生にアドバイスをするPDになってたりして…」と、ソヨンちゃんが人生の分岐点にMODHASUを選んだ本当の理由が何だったのか?
わたしは勝手な妄想をめぐらせながら、ソヨンちゃんが内に秘めたその夢が叶うといいな、と思っています。。


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