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【大本きみこ対談#4 フリーアナウンサー宮前道子さん④】 “更年期=取扱い注意”な風潮を変えていこう

いよいよ最終回を迎えた今回の対談テーマは、更年期に対するネガティヴな風潮の理由、そしてそれを払拭するための活動や、どんな社会になっていけばいいのか。辛い更年期障害を体験し、それを乗り越えたお二人だからこそ言えるリアルなご意見を、思う存分お話ししていただきました。

――更年期についてこんなふうに話題にされたことは今までにもありましたか?

宮前道子(以下宮前):
同年代の友人で集まると更年期の話で盛り上がります。例えば、ちょっと腹が立つことがあると「しょうがないよ。私たち今、更年期だから」といった感じで、何かと言えば更年期を言い訳にしたりして(笑)。

大本きみこ(以下大本):
それくらい開き直れるといいよね。

宮前:
でも、それは仲のいい友人同士の話題であって、公にはなかなか……。この数年でジェンダーなどの話題がオープンになってきましたが、更年期についてはまだ閉ざされた印象ですよね。でも、言いにくい、聞きにくい、という風潮が更年期に関する大きな問題のように思います。そのせいで、私のように実際は更年期を迎えていても仕事の忙しさや自分の性格のせいだと捉えている方も多いのではないでしょうか。けれど、更年期なのだと自覚した上で、体も心も自分ではコントロールできない時期にあるのだと認めることが、乗り越えるための大切な一歩。自分のせいだと思い込んでしまうと、小さなことでイライラしたり落ち込んだりする自分を嫌いになってしまったり、自信を持てなくなってしまう。それでは悪循環ですよね。

大本:
中には「気合で吹き飛ばしちゃう」なんて方もいらっしゃるけれど、実際のところホルモンバランスは自力で解決できる問題ではありません。だから、私たちよりも若い世代の女性には、腸など内面の調子を整えておいたり、更年期の知識を得ておくなど、前もって準備しておくことをお勧めします。そして、体やメンタルの具合が少しでも変だなと感じたら、後回しせずに婦人科へ行ってホルモン数値を測ってもらうことが大事だと思います。

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――オープンにしていくためには、そうしたことの積み重ねが大事ですよね。でも、更年期の話題は触れにくいのはなぜなのでしょう?

大本:
やっぱりどこかに「恥ずかしい」という気持ちがあるのだと思います。私も以前生理が終わりそうな微妙な頃には、同年代の方であれば話せても、若い子に「私、生理痛ひどくて。きみこさんは?」と聞かれた際に、「そこそこかな」なんて誤魔化してしまったことがあって。そこで「私はもう生理が終わっているのよ」とさらりと答えられなかったから。

宮前:
そう伝えた時の相手の反応も気になりますよね。「変なことを聞いてしまって、ごめんなさい」と謝られても困るし、「でも、若々しいですね」とフォローされても、今度はこっちがなんて答えていいかわからなくなってしまうし。

大本:
そもそも、閉経したら女性としての役目は終わりという世間のイメージが良くない。女性は10代で生理が始まった時も恥ずかしくて男子に隠したり、生理中もバレないように気をつけて、そして今度は生理が終わっても恥ずかしい気持ちになる。生理やホルモンの問題のせいで女性だけが恥ずかしい思いをするのはなぜなのか、誰が恥ずかしいと思わせているのかって憤りすら感じます。

宮前:
生理は当然の現象で、閉経も同じく女性全員に必ず訪れるもの。それなのに「恥ずかしい」と思ってしまうのは、やはり男性や若い方たちの更年期への理解が浅いことが要因で、そこから生じる世の中の刷り込みもやはり大きいのかもしれません。

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――そもそも「更年期」という言葉そのものがネガティヴなイメージですよね。

宮前:
そうなんですよね。何か新しく素敵な言葉で表現できれば、前向きなイメージで捉えられるようになるかも。

大本:
「更年期=素敵な女性像」というイメージが理想ですよね。更年期は「年を更新して迎える時期」という意味なので、本来は悪い意味合いではないはずなのに。私は更年期に対する今のネガティヴないイメージを払拭したくて、英語の「menopause(メノポーズ)」から、更年期を乗り越える活動を「メノ活」と謳って切り開いていきたいと思っています。

宮前:
さすが、きみちゃん! 私たちは世に言うバブル世代なのですが、世の中はバブル世代の流れに沿って新しい商品や文化が生まれていると聞いたことがあります。自分たちでリードしている意識はなくとも、このバブル世代はパワー溢れる世代だから、いくつになっても大人しくはしていられないらしいのです。そんな節目の世代である私たちが50代を迎えたことで、きっとまた新たな変化が生まれるはず。だから、きみちゃんがラサンテのような商材を考案して発信することは、ある意味で使命なのかも。

大本:
なるほど、私が訳もなく使命感を抱いているのはそのせいなのかな(笑)。子育てがひと段落すると次は親の介護、そして自分の更年期と、この年代の女性は本当に大変で、その苦労がわかるので尚更、イライラしている女性を見ると私まで辛い気持ちになってしまう。だからこそ、女性の苦労を改善するラサンテなどの商材開発や、「メノ活」といった新しいテーマの考案など、女性が綺麗になるためだけでなく、働きやすく暮らしやすい社会になるための提案を今後も試みていきたいです。

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――大本さんや宮前さんのように先輩方がそうして道を切り開いてくれるのは、我々女性にとってはありがたいです。

大本:
これから世代が移り変わっていくと共に、更年期の話題に対してもよりオープンになって世間の理解も深まり、ネガティヴに捉える風潮も徐々に変わっていくことを期待したいですね。

大本きみこ Kimiko Omoto
ナチュラルファーマシー ラサンテ代表
1966年8月8日、広島県出身。1994年に広島県福山市にエステサロンを開業。その後スクールを開校し、指導者としても活動。2012年には東京へ拠点を移し、渋谷にグリーンピール専門サロン『PROVENCE』をオープン。高い技術力と深い知識、親身で丁寧なカウンセリングが評判を呼び、モデルや女優を含む多くの女性から高い信頼を寄せられている。2019年には、美肌のみならず身体の内側から健康に、美しくなるために、腸内環境に着目したサプリ「ラサンテ」を開発・販売。 2021年には「ラサンテ」をブランド化。健やかさや美しさにつながる製品や情報を、“ちいさなおせっかい”として届ける活動を開始。
宮前道子 Michiko Miyamae
株式会社SPEAK代表、フリーアナウンサー
1967年7月26日、広島県出身。短期大学卒業後、幼稚園教諭として勤務。退社後所属したモデル事務所で表情や立振舞い、歩き方などの自己表現力を習得、さらにアナウンス養成スクールで言語力を強化してフリーアナウンサーへ転身。数多くのラジオやテレビ番組、さまざまなイベントでレポーター、アシスタント、ナレーター、MCとして情報発信に勤しむ。2013年には株式会社SPEAKを設立し、これまでの経験と実績を生かして講師としての活動をスタート。幅広い分野の企業・組織に向けて研修を行い、一人ひとりの自立性や主体性を育みながら周囲との調和をはかる人財の育成に尽力している。

インタビュー/原稿 神村なほこ
アートディレクション 稲田綾子 nanilani
撮影 川原崎宣喜
プロデュース/ 編集 田頭倫子 nanilani

www.lasante-official.com

ラサンテのサプリメントとは・・・
ラサンテが目指したのは、摂るだけで理想の腸内環境に整えること。
ラサンテのサプリメントは、ヨーグルトとも乳酸菌とも性質がまったく異なる、腸内と同じ環境を身体の外でつくって生まれた乳酸菌生産物質です。それはバランスの良い腸内でつくる栄養素と同じもの。
ヨーグルトや乳酸菌とちがって、胃酸の影響を受けず腸まで届いて働きます。



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