見出し画像

【大本きみこ対談#2 フリーアナウンサー宮前道子さん②】 自分では気付かなかった更年期の始まり。今ならもっと備えておける。

それぞれにキャリアを重ねてこられて、50代を迎えた今も美しく輝きながら自分らしい人生を歩む大本さんと宮前さん。そんなお二人も更年期にはかなり苦労したといいます。
第2回目の対談では、全ての女性が必ず迎える更年期とその症状や対処法について具体的に伺いました。これから更年期を迎える女性は必読です。

――40代を迎えると更年期を気にかけ始める方も多いと思うのですが、更年期も腸に関係しているのでしょうか?

大本きみこ(以下大本):
大いに関係しています。というのも、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンも腸から分泌されるので、フィジカルだけでなくメンタルの面でも腸の健康は重要なのです。
私は50歳になる手前からメンタルの状態が通常ではないと感じ始めて、その後、52歳で閉経を迎えました。今思えばその間が更年期のピークでしたね。落ち込んだりイライラしたり、外出や人と喋るのも億劫になったり。PMS(月経前症候群)特有の症状に似ていますが、辛さとしてはその10倍くらいです。

画像1

――10倍ですか!

大本:
人によって程度は異なるけれど、そのくらいだと考えて備えておいてほうがいいと思います。しかも、それほど辛い状態が毎日のように続くので……。

宮前道子(以下宮前):
そうですね。今でこそ更年期症状はどういうものかという情報は入ってきますが、以前の自分の耳には全く入ってこなくて。でも、振り返ってみれば、40代後半から更年期が始まっていたのだろうと思います。

――自分では更年期だと気づかないものですか?

宮前:
自分が更年期だなんて当時は考えもしませんでした。
ただ、やる気が出ない、肩こりがひどい、なんとなくだるいなど、心身共に不安定で、それまでに感じたことのないほど不快な状態が続いて。私は仕事柄、プレッシャーを感じる機会も多く、それが蓄積したことで精神的に弱っているのだろうと捉えていました。加えて心配性なので、心配事がひとつでもあると気分が落ち込んでしまう。よく言われるホットフラッシュの症状もなかったので、そうした不安定な状態は自分の仕事や性格が原因なのだろうと思い込んでいました。
でも、ある日、母から「一度婦人科で女性ホルモンの数値を測ってもらったら?」と言われて。母から見ると当時の私はすぐにイライラしたり、妙に落ち込んだりと、ちょっとした言動ですら今までとは違うと感じたようです。

大本:
お母様はお見通しだったんだね。

宮前:
そう。母自身も更年期を長引かせて大変だったので、「娘のあなたも更年期はきついだろうから早めに診てもらいなさい」と。それでもまだ「これは私の性格と仕事の問題で、若い時ほど謙虚さもなくなったから言いたいことを言うようになっただけ」と思っていました。
でも、あまりに母が心配するので、ついに婦人科で女性ホルモンの数値を調べていただいたら、先生が「これは辛かったね」とおっしゃるほど数値が減っていて、そこでようやく自分は更年期なのだと自覚しました。
その際に先生から受けた提案が「治療法には3つあって、1つ目はホルモンのお薬の服用。2つ目はサプリメント。そして3つ目は占い」って(笑)。占い師に話を聞いていただくだけでも気持ちが楽になるというアドバイスだったのですが、その先生のユーモアに少し救われました。

画像2

――そこから宮前さんはホルモンのお薬の服用を始めたのですか?

宮前:
はい。お薬には飲み薬と注射、あと、今は塗り薬と貼り薬もあって、私はメノエイドコンビパッチという貼り薬を4年間ほど続けました。でも、久しぶりに行った健康診断の乳癌検診と子宮癌検診で少しひっかかることがあって、ホルモン療法による癌リスクは低いとはいえゼロではないので、そのタイミングで服用はやめました。やはりお薬を服用する際は必ず婦人科の先生と相談して、緩和されたら服用を一旦お休みしたり、辞めるタイミングを見計らうことも必要ですよね。
今後はラサンテなどのサプリメントを取り入れつつ、お薬に頼らない方法で50代の女性としてのホルモンバランスを自分でコントロールしていきたいという意識に変わってきました。

――ホルモン値は再び増えることはないんですよね。では、更年期症状はどうすれば落ち着いていくのでしょうか?

大本:
体が慣れていくのだと思います。女性は10代の頃から毎月のように「生理を起こせ」という指令が脳から送られます。何十年も続いたその指令を急に止めることができず、とはいえ、ホルモン値が落ちてしまうと指令に応えることもできない。更年期にはその変化に脳や体の機能が追いつかずにバランスを崩してしまうようです。でも、もう生理の指令は出さなくていいのだと脳が理解し、体がそれに慣れていくことで徐々に落ち着いていくのだと思います。

画像3

――大本さんはラサンテを服用して更年期を乗り越えたのですか?

大本:
「そうです」と言いたいところですが、当時はまだラサンテを開発前でしたから(笑)。私の場合は38歳の時に体力ががくんと落ちたこともあり、その頃からサロンで扱っていたプラセンタのサプリを服用して、あまりに元気が出ない時はプラセンタ注射を打ってもらっていました。当時はそれである程度回復していたのですが、40代後半に入ると体力と気力がさらに沈みがちになり、「体調が良くなったら頑張ろう」というジレンマを毎日のように感じていました。生理のバランスが崩れてきた48歳の時に婦人科でホルモン値を測ったら正常値だったのですが、その2年後にホットフラッシュの症状が出始めたので再度調べていただいたところ、先生から「下がってきていますね」と。診断前はそれが更年期症状なのかよくわからなくて、私も仕事の忙しさや加齢による体力低下など物理的な原因によるものではないかと思っていました。自分が更年期だと信じたくない気持ちもどこかにあったのかもしれませんね。

――たった2年でそれほど数値は下がるのですね。その後の経過は?

大本:
それからプラセンタのサプリの量を増やして、注射治療も再開して、2年ほど経った頃にラサンテが完成し、服用し始めたら本当に元気になったので、注射を打たなくても大丈夫になりました。自分でも「何これ!」と思うほどの効果で(笑)。

――それはすごい! ラサンテは更年期にも予防にも?

大本:
効果はあると思います。加齢と共に活躍できるエネルギーは減っていき、そのエネルギーも心臓や内臓など重要なところに優先して使われます。すると、お肌や髪だけでなく、腸や胃も徐々に衰えてしまう。皆さんお肌や髪には気を使いますが、目には見えない腸などは蔑ろにされがちです。
でも、何事にも言えることですが、悪化してしまってから改善するのには時間がかかります。できるだけ良い状態を保っておけば、少し悪くなってしまっても改善されやすい。だから、見えない腸こそ環境を整えて、前もって備えておくことが重要です。
とはいえ、若い頃は更年期なんて他人事のように思いがちなので、早くから準備に取りかかる女性は少ないですよね。

宮前:
若い時は目の前のことに必死だから、先々のことはどうしても後回しになってしまう。でも、更年期は全ての女性が避けては通れないもの。そういう辛い時期が自分にも訪れるのだと認識しておくだけでも少しは気持ちも体も備えができるし、実際に更年期を迎えた時に必要以上に悩むことなく、受け入れることができると思います。


大本きみこ Kimiko Omoto
ナチュラルファーマシー ラサンテ代表
1966年8月8日、広島県出身。1994年に広島県福山市にエステサロンを開業。その後スクールを開校し、指導者としても活動。2012年には東京へ拠点を移し、渋谷にグリーンピール専門サロン『PROVENCE』をオープン。高い技術力と深い知識、親身で丁寧なカウンセリングが評判を呼び、モデルや女優を含む多くの女性から高い信頼を寄せられている。2019年には、美肌のみならず身体の内側から健康に、美しくなるために、腸内環境に着目したサプリ「ラサンテ」を開発・販売。 2021年には「ラサンテ」をブランド化。健やかさや美しさにつながる製品や情報を、“ちいさなおせっかい”として届ける活動を開始。

宮前道子 Michiko Miyamae
株式会社SPEAK代表、フリーアナウンサー
1967年7月26日、広島県出身。短期大学卒業後、幼稚園教諭として勤務。退社後所属したモデル事務所で表情や立振舞い、歩き方などの自己表現力を習得、さらにアナウンス養成スクールで言語力を強化してフリーアナウンサーへ転身。数多くのラジオやテレビ番組、さまざまなイベントでレポーター、アシスタント、ナレーター、MCとして情報発信に勤しむ。2013年には株式会社SPEAKを設立し、これまでの経験と実績を生かして講師としての活動をスタート。幅広い分野の企業・組織に向けて研修を行い、一人ひとりの自立性や主体性を育みながら周囲との調和をはかる人財の育成に尽力している。

インタビュー/原稿 神村なほこ
アートディレクション 稲田綾子 nanilani
撮影 川原崎宣喜
プロデュース/ 編集 田頭倫子 nanilani

www.lasante-official.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?