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大学生次男、勝手に家を借りていた!

2023年9月29日。
夏休みの間、友人の家を転々としていた次男が、知らぬ間に一人暮らしの部屋を借りていたようだ。びっくりどっきりメカ発信である。
本人曰く、今回家を出たのは「お母さんといると精神的にきつい」、
「お母さんに家を追い出された」からだそう。
ん?2個目の理由、なんか違う気がするけど…。

こだわりが強く「まあいいか」と流せない性格は、外で本人も苦労してきたようだが、そのつらさを母の私に振りかぶって剛速球でぶつけてきていたので、そりゃもう大変だった。
様々な角度からぶつけてくる球を、時にはジャンプし、時にはスライディングして受け止め、そして時には大怪我をしながらもキャッチし続けた。
ここは名キャッチャーの名前で例えたいところだが、野球に興味がないのでなんも出ん・・・。   
ド・・・・・ドカベンとか?

そんな中で時々垣間見える「お母さん大好き」に、全ての苦労が吹き飛んで「やっぱり可愛い♡」でキュン死(これも死語だと承知しております)、それも即成仏していた。

まだ40代の頃は、精神力も体力もあったので全身全霊を捧げ、ただのマザーというよりはテレサ的マザーになって慈愛の心で受け止め、そして戦うこともあった。
イメージは極妻の岩下志麻である。
「あんたら、覚悟しいや!!!」
こっちは命がけで育ててるんだ!ってね。


今夜の極妻のひとりごはん。
牛肉とメンマの炊き込みご飯、自家製春巻き、はんぺんのバター焼き、
カボチャと玉ねぎとベーコンのサラダ。
あ、夫はもうおりませんので極「妻」じゃないか!

私が契約者となって次男が使っていた携帯も、自分で違う携帯を契約していたようで、私は使ってもいない携帯の料金を支払っていたようだ。
ぴえん。
新しい携帯番号も、住所も、私から確認することはやめた。
本当は凄く心配で知りたいけど!!
それこそ40代の私だったら、文春も真っ青になるくらいこっそり後をつけ、しっかり家の場所を突き止めたと思う。
でもやめた。


いつまでも幼いと思っていた次男(いつまでも子供と思いたい母心)だが、おおやりよるな、家を探して契約したのか、と思うことにした。
やせ我慢・・です。
次男は次男の人生を、自分で道を切り開いて進んでいくのだろう。
頑張れよ~~!と大漁旗を大きく振って(なぜ大漁旗?いや、イメージね、そんなイメージ)心で応援している。

相変わらず私に対する人格否定が酷く、超絶自己中で「会いたくないな」と思う時もあるが、お餅やカップ麺など保存できる食べ物を、キッチンを捜索して次男用に紙袋に詰めた。
それから美術館で次男にお土産を買ったりしている。渡してはいないけど。
は~~~~、チョロいね、チョロい母だ。


夜道を歩いていたら、地面に映った自分の影がさみしそうだった。
次男が小さな頃、手をつないでよく一緒に遠くまで散歩した。
小さな背中にリュックを背負って、笑顔で私を見上げる視線に、母としての幸せを痛いほど感じた。
「ほらほら、くっついたら歩けないよ」という私に、「だってママが大好きなんだもん。ママ~、やっほ~!」と手を振った姿が、ついこの間のように感じる。
もう十分すぎるほど幸せをもらったんだ。
本気でムカつく時もあるけれど、結局いつまでも心配で愛おしい。
きっと、爺さんと化け物のような婆さんの親子になっても、それでも息子が可愛いと思うだろう。
あのハゲ加減が可愛いわ~♡なんてね。


サポートしても良くってよ。