50代、体の変化が著しい今日この頃。
2024年8月11日。
お肌の曲がり角なんていうけれど、それは20代後半の話。
その後、曲がりに曲がってくねりまくった長い道の先に、コブクロ&綾香が待っていると思ったのは幾つもの光であって、幾つものニキビではなかった。
昨年からホルモンバランスの乱れと共に、出現しては治り、また出現しては治りを繰り返してきたが、今、数も大きさも過去に例を見ないほど。
数日前、顔が痒くて深夜に目を覚ました。紛れもなくニキビ部分が痒い。
一旦起きるとなかなか眠れないお年頃。
目をしょぼんしょぼんとさせながらベッドサイドのランプを点灯し、モゾモゾと老眼鏡をかけ、「ニキビ 痒い 更年期」なんて暫しネット検索した午前2時30分。
これは皮膚科へGOレベルと知る。
真夜中にニキビの悩みを検索するのは、クレアラシルでもビフナイトでも効果のなかった10代のピチピチギャルだけだと思っていたよ。
翌日、リモートワークの休憩時間を利用して近所の皮膚科に駆け込んだ。
女性のドクターは40代くらいと思われる。
そして受付も薬剤師も、2名の看護師も全員恐らく70代後半以上の女性。
超絶スローペースな異次元空間に少々戸惑った部分もあったが、いやいや温かい目で見守ろう。
午後一番の診察時間に訪れたためすぐに声がかかって診察が始まったのだが、ドクターと私の会話に看護師2名と薬剤師がグイグイ踏み込んでくる。
ドクターが「まず、生活リズムやお食事などについて教えてください」と質問してきたのだが、「あら〜ニキビは触っちゃダメよ」「ちゃんとお通じはある?」「偏った食事をしていたら悪化するからね」・・いやいや、まってまって、私は今ドクターと話を・・。
ドクターが「ストレスもニキビの原因の一つなので・・」と話をし始めたら
「そうそう、イライラしちゃダメよ」「これはすごく純度の高いワセリンでね、ちょっと手を貸してみて。ほら、どう?ベタベタしないでしょ?」「ストレスになるようなことっていっぱいあるけど、お仕事ってしているの?お子さんは?」・・。
ドクターが「あなたくらいの年齢だとターンオーバーが・・」と話を始めると「ええと、あなたはおいくつだったかしら?」「昔と同じと思っちゃダメなのよ」「体の変化を他にも感じるでしょ?」・・。
これはマジックか?すぐ目の前にいるドクターの話があまり耳に入らない。
ドクターは何事もないような顔で話を続ける。もしやもしや、私にしかこの3人は見えていないのか?!
気がつけば勝手に左手の甲にワセリンを塗られていて、ドクターに返事をしている私に「聞いてる?」と返事を求める。
聞いてる聞いてる!!っていうか、あなたたちこそドクターと私の会話をちゃんと聞いてる?私が笏にメモする聖徳太子に見えているのか?
あなたたちはツバメの雛か?ムード歌謡のバックコーラスか?それともドリフのもしもシリーズ「もしもこんなクリニックがあったら」なのか?だとしたら私は患者役のいかりや長介?まさに「ダメだこりゃ!次行ってみよう!」だな。
間違いなく最近で一番ストレスを感じ、ニキビが悪化した気がした。
若い頃は「私は絶対おばさん体型にはならない!気をつけるから!」と思っていた。努力である程度現状をキープできるって信じていた。
でもどうよ。
輪切りにしたら楕円だった胴体が、真円に近づいてる。
太腿の内側とか二の腕の肉の質感が、まるでフルーチェのようなトロトロ感。
薄毛は免れているけど、中途半端な白髪の多さ。すっかり白くなっちゃえばいいのに。
膝とか肘の皺の寄り方が若い頃とは全然違う。何度も折り曲げられてクッタクタになった折り紙みたい。
そのうち歯茎もしっかり後退するのだろう。
脳みそも本を読むのに疲労する。さっと状況判断ができなくなってきた。
どこを切り取ってもアンティーク感が半端ないこの体。
クリニックの皆様も、きっとこの時期を経てあの域に到達したのだな。
本人たちはものすごく真剣で、しっかり仕事を全うしたつもりになっていて、とすれば私も暫くしたらアレになるのだな。
ちょっとした恐怖。