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久しぶりに腹の立つことがあった。そこから見える自分の器。

2024年2月12日。
無職で一人暮らしの現在、うっかりすると一日中誰とも喋らない日がある。
既に独居老人の感覚。
独居仲間の80代の母は毎日何やら忙しくしており、「誰とも喋らない日があるなんて有り得ない。今から10個下の友人たちと電車に乗って、天王洲アイルに遊びに行くからじゃあね!」と早々に電話を切られた。
立場が逆だ。


毎日同じ時間に家を出て電車に乗り、規則正しい生活をすることがシャバに出るリハビリだと考え、2週間の期間でパソコン教室?に通うことにした。
WordもPowerPointも結構使いこなせるが、Excelは基本的なことしかできない。それにVLOOKUPにIFを組み合わせるとか、忘れてるなあ。
「仕事をしに行くのですよ」という顔をして、久しぶりに混んだ通勤電車に紛れ込み、ますは1週間通ったのだが・・・。

隣の席の女性が、なかなかどうして感じが悪いのだ。
「2週間、よろしくお願いします」と最初にこちらから笑顔で挨拶したのだが、無表情&ぶっきらぼうに「はあ」と返事が返ってきた。
黒縁メガネに髪にピン留めノーメイク、なかなかの地味子ちゃんは歳の頃なら30代中盤かな?といった感じ。
コミュ障なんだな、と勝手に判断して仕方ないと思っていた。


ところがである。
私の借りたパソコンのWi-Fiがうまく接続できず、指示されたページになかなかリンクできない時があったのだが、突然横から「ねえ、一旦ページ閉じたら?もう一回閉じてやり直しなよ。ここ、ここ、ここにカーソル持ってこれないの?!」と聞いてもいないのに的外れなアドバイスをし始めたのだ。
しかもなんだか怒り口調で。
「Wi-Fiの接続の問題みたいですね」と返したら、「え〜!Wi-Fi?私のは繋がってるけどね。ちゃんと確認したの?」って、
うううなんかムカつく!!
自分のこめかみに💢マークが出現するのを感じながら、「いやいや、彼女は親切心で言っているのだ。静まるのだ、静まるのだ我が心よ。」と自分を宥めた。

本日のお昼は、
この季節に花屋さんで良く見かけるミモザ風サラダ、
ブフ・ブルギニヨン、よくトーストしたバケット。
写真ではお肉が見えないけど、泥水ではない。
生活自体は泥水飲んでるようなものだけど。

だが、私の憶測は外れていた。
彼女は確かに暗くて人とそれほど話はしないが、私以外の人には敬語&笑顔なのだ。「あ、すいません、ありがとうございます。」なんて言ったりしている。

その上、一度私が間違えて他のテキストを持ってきてしまった時、先生が「お隣の方、見せてあげてくださいね」と彼女に言ったのだが、テキストを私の方に2cmくらい寄せただけで角度は自分の方に向けた。
そんなに私の老眼に期待を寄せるなよ。いくら遠い方が見えるったって、その距離と角度じゃ何も見えないよ!!
もちろん先生だけでなく、私自身も「すみません、テキストを見せていただいてもいいですか?」と聞いている。「え?なに?テキスト?テキストを見せればいいの?」って私に返事?をしていたじゃあないか、感じ悪く。

仕方ないのでずいずいと彼女に自分の椅子を近づけて、なんとなくそのページの表題は読めるかな?ぐらいまで近寄ったのだが、さらに彼女はテキストの角度を自分の方に向けたのだ。
う〜ん全く見えない。

自分の胃がカッと熱くなり、カンカンカンカン!!とゴングがなる音と同時に「さあ〜始まりました世紀の一戦!」と古舘伊知郎の声がしたように感じた。(古い)


言っておくが、PCスキルは彼女と私はほぼ同レベル。
途中からもうテキストを見るのは諦めて、彼女に寄せた椅子を元に戻した。
レッスンが終わった後に「ありがとうございました」と伝えたけど、それに対してコクリと頭を下げたのも「うむ」って感じでモヤモヤ。
私が他の人と話をしていると、時々チラリと私の顔を見る。話を盗み聞いているのが良くわかる。構ってちゃんか?

「私が何をしたっていうんだ。何この意地悪なブス!」と自分のことは棚に上げ、心の中で罵った50代、さていかがなもんでしょう。
心の醜い同士が眉間に皺を寄せて横に並んでいる・・と思ったら笑えてきて、意地悪なブス・・いや、地味子のことはどうでも良くなった。
こんな小さなことで熱くなる自分は、日光猿軍団のように「反省」だ。
PCだけでなく、心もスキルUPが必要なのだ。

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