就労を目指す知的障がいのある生徒と共に~はじめに
昨年(2023年)の4月から、都立の支援学校の高等部の生徒たちに ビジネスマナーとコミュニケーションの授業を教えています。 私が教えている生徒たちは軽い知的障がいのある生徒たち。 軽い知的障がいとは、IQ70位(小学校6年生~中1くらいの知能)です。
発達障害の生徒もいます。
生徒たちの理解力には、幅があります。ギフテッドのような生徒もいる。
コミュニケーションをとることは可能ですが、伝えたことがどこまで理解できているのか?個人差があります。これは公立の普通学級でも同じだと思います。
今年で教え始めて2年目に入りました。
学校や生徒たちのことが、ようやく私の中で整理ができつつあります。 (整理できないこと・把握出来ない事の方がまだ多い)
教え始めてすぐに思ったことは、「特別支援学校の生徒たちとのコミュニケーションの留意点を整理、そして記録にした方がよい」ということ。 自分のために整理しようと思いました。
「発達障害のグレーゾーンの人が7人に一人いる」と言われている今、指導・育成またコミュニケーションをとる上での参考にしていただけれると
うれしいです。
最初に、私がこの学校で教えることになった経緯です。
きっかけは、知り合いから「特別支援学校で特別講師の公募がある」と教えてもらったこと。 当初は、「興味はあるが、自分が特別支援学校で教えるイメージが全くつかない」という状態でした。 これまで、私は知的障がいのある方との接点が少なく、そもそも関わり方がわからない。そんな私に応募の資格があるのか。 学校見学の機会があるということで、ひとまず学校へ行ってみることにしました。 「自分が知らない世界を知ることができる絶好の機会!自分の勉強のために、まずは学校へ行ってみよう」と直観的に思い、すぐに学校見学の日程を決めました。
次回へつづきます。