いしかわ あさこ

学校教育と社会人教育に関わって25年。今は、特別支援学校の高校生にビジネスマナーとコミ…

いしかわ あさこ

学校教育と社会人教育に関わって25年。今は、特別支援学校の高校生にビジネスマナーとコミュニケーションを教え、若手向けの企業研修も登壇中です。日々考えていることは「わかりやすく伝える・教えるためにはどうすれば良いのか?」 このnoteでは、授業時や登壇時の発見を発信いたします。

最近の記事

変化を楽しむ!オンライン研修について

年齢を重ねると難しくなること。 それは、変化を楽しむ! どちらかというと、私は新しいことが好きで 変化はwelcomeの傾向があります。 しかし、これは若い頃(40代前半くらいまで?)の話。 今は、「変化は面倒くさい」と捉えてしまうことが多くなっています。 うー残念な私。 ここ数年で変化に対応できず なかなか楽しめなかったことは オンライン研修。 コロナ禍で急速に広がりましたが 対面で教えることに慣れきっている私にとっては なかなか「オンラインの良さ」を見つけることがで

    • 元気に伝えると、伝わる

      登壇すること、人前に立って伝える仕事を続けて20年以上経ちました。 あっという間です。 伝える時に、今でも変わらず大切にしていることがあります。 それは「元気に伝える」こと。 「なんとかなる!」「大丈夫^^」が口癖の私ですが 50代に入ったあたりから、「元気に明るく!」が出来なくなった時期がありました。 今まで出来ていたことが、出来なくなる。 コロナ禍と重なり、また体調に変化もあり(更年期・・・) 元気になれない時期が続きました。期間にして3年間くらいでしょうか。

      • 【研修講師】登壇が続く人、続かない人

        研修講師の仕事に興味がある方、今も一定数いらっしゃるようです。 最近、”新人講師”として目立つ方は、60代前後の男性講師の方々。 研修会社としては、管理職研修が出来る男性の講師の存在は、とてもありがたい。 (なぜ、男性講師がありがたいのか? 詳細はまた別の機会に) 研修講師として登壇するためには ・業務の中で得意分野、専門分野を持っている ・伝える力、表現力がある ・第一印象が良い ←企業研修では必須! この3つがあると、講師として継続して登壇出来る可能性はあります。 研

        • 【特別支援学校の授業から】暑いとタイヘン

          9月なのに、秋を感じません。朝晩はいくらか涼しくなりましたが、夏の終わりの気配がない。今年は秋がやってくるのでしょうか。 夏休みが終わり、私の授業も始まりました。しかしこの暑さで、生徒たちの集中力は今一つ。 生徒たちは暑いのがニガテです。 暑い・寒いだけでなく、季節の変り目などの変化に対しても敏感な生徒たち。暑くなり始めの梅雨の時期、寒くなり始める11月中旬あたりの季節の変り目には、体調を崩す生徒が多くいます。 どちらかというと健康な私。この「体調を崩しやすい」ことに、私

        変化を楽しむ!オンライン研修について

          【特別支援学校の話】「社会貢献したい」

          特別支援学校の授業(ビジネスマナーとコミュニケーション)の初回の時に 必ず考えてもらう質問があります。 それは「なぜ働くのか」 この学校の生徒たちは、卒業後に就職することを目標に入学しています。 そのため、この質問は入学直後の1年生でも即答できる生徒が大半です。 「なぜ働くのか」の生徒からの答えの一例として ・生きるため  ・お金を稼ぐため  ・幸せになるため  ・家族を養うため  ・他人に喜んでもらうため   ・社会貢献するため   日々、様々な面で自分がサポートされ

          【特別支援学校の話】「社会貢献したい」

          【特別支援学校の話】動画撮影

          盛夏真っ盛りの夏休みのある日、特別支援学校内で動画撮影をしました。 動画内容は「保護者向けのビデオメッセージ」。 撮影されるのは私。撮影はとてもニガテ^^;です。 11月から1年生は職場体験が始まります。 この職場体験の前に、保護者も参加必須の事前面談があります。 生徒が職場体験する企業の方と生徒、そして保護者の三者面談です。 この面談時、生徒だけでなく保護者もしっかりとチェックされる。 という訳で、保護者の方に気をつけてほしいことを、ビデオメッセージの中で主に2つ伝えまし

          【特別支援学校の話】動画撮影

          「わからない」と言う勇気を持つ

          「軽い知的障がいと言っても、生徒一人ひとり状況は全く違う。だから正直、私たちもわからないことが多い。日々、手探りで進めています」と、特別支援学校のベテランの先生。 私が「わからないことが多くて、迷います・・・」とグチをこぼした時に、おっしゃっていました。 この一言で、「自分が出来る範囲で授業をやっていくしかないんだ!」と私は腹をくくることができました。 心に留めておくことは、「自分はわからないから、相手を観察し続ける。そして、相手の立場になって、伝える」こと。 わかったふり

          「わからない」と言う勇気を持つ

          生徒が授業に興味を持つしくみを作る

          学校の授業だけでなく企業研修の時でも「楽しい!」「面白い」と思ってもらう“しかけ”は必須です。 このしかけの代表的なものとして、例えば ・授業の冒頭に、授業内容に関連する身近な事例を挙げて、この授業(研修)の必要性を理解してもらう ・アイスブレイク(緊張を和ませるためのコミュニケーションや簡単なゲーム)を行う  *アイスブレイクは、本題とは関連しない・つながらない内容、じゃんけんなどの遊びでも良い  ポイントは、「本題からスタートしない」こと。 最初に、生徒が授業(研修)に

          生徒が授業に興味を持つしくみを作る

          伝わっていると思い込まない

          本格的に授業がスタートする前に、特別支援学校の校長先生と話す機会がありました。 「授業を進行する中で、生徒とのコミュニケーションで、注意すべき点は何ですか?」と 校長先生に質問をすると 「自分が伝えた内容が、伝わっていると思いこまない」というご回答でした。 例えば、軽い世間話のような会話や、深堀していない内容の会話は 軽い知的障がいがある彼らとも可能。コミュニケーションは成立します。 しかし、少々複雑な話をした際の「わかった?」と確認した時の 彼らの「わかりました」という返

          伝わっていると思い込まない

          特別支援学校の先生方の様子

          前回まで、私が特別支援学校で教えることになったいきさつをお伝えしました。 ここで、今問題になっている、「公立学校の先生の働き方状況」 私が実際に勤務している特別支援学校の先生方について、私の見解をお伝えします。 昨年末(2023年末)もニュースになっていましたが、学校の先生の休職数は増えています。 この休職者数の増加の原因に、「誠実で生徒思いの先生方の善意に甘え続けた結果、頑張り続けた先生が疲れ切ってしまった」。 これがあると、私は考えています。 「生徒のために真摯にがんば

          特別支援学校の先生方の様子

          生徒たちとコミュニケーションはとれるのか

          特別支援学校の授業見学では、通常授業の国語と英語、そして私が担当する(かもしれない) ビジネスマナーの授業を見学しました。 授業を見学した最初の感想は「私でもコミュニケーションがとれるかもしれない」 ほんの少しですが希望を感じました。 生徒たちのコミュニケーション能力は「中学1年生程度」と聞いていましたが 実際はそれ以上の生徒もいます(それ以下の生徒もいる)。 「私でも授業は展開できる!かな・・・」とイメージはできました。 (しかし、不安は消えない) 授業見学後には「現状

          生徒たちとコミュニケーションはとれるのか

          学校の第一印象は「きれいな学校!」

          特別支援学校高等部の見学の際、校舎に入って最初の感想は、「学校がとてもきれい!」 こんなに清潔感のある学校は初めて見た!と思うほど、掃除が行き届いていました。       学校に清潔感がある理由は、生徒が日々清掃をしているからです。 最初に、この学校の特色である学習コースについて説明します。 1年生は職業の基本を学びます。 2年生になると生徒がコースを選択し、授業を受けます。 コースは、以下の通り。 ➀流通・サービス系列 ・ビルクリーニング(清掃)コース ・ロジスティ

          学校の第一印象は「きれいな学校!」

          就労を目指す知的障がいのある生徒と共に~はじめに

          昨年(2023年)の4月から、都立の支援学校の高等部の生徒たちに             ビジネスマナーとコミュニケーションの授業を教えています。               私が教えている生徒たちは軽い知的障がいのある生徒たち。                軽い知的障がいとは、IQ70位(小学校6年生~中1くらいの知能)です。 発達障害の生徒もいます。               生徒たちの理解力には、幅があります。ギフテッドのような生徒もいる。 コミュニケーションをとる

          就労を目指す知的障がいのある生徒と共に~はじめに

          私の歴史~自己紹介の続き

          前回の続きです。 ・2003年~ 東京のエアライン科のある専門学校の教員に応募し、内定。 しかし、保育園児2人を育てている身としては、フルタイム+残業毎日の環境では働くことは厳しいため、辞退。 しかし「アロマテラピーを教えている」ということで興味を持っていただき、特別授業の講師としてアロマテラピーの授業を持つことになった。 ・2005年~ 以前応募して落ちた、別のエアライン科の専門学校から連絡があり、急遽教員になった。この学校ではしばらくの間、お世話になった。 先生方から

          私の歴史~自己紹介の続き

          私の歴史~自己紹介

          石川あさ子と申します。 キャリア面を中心に自己紹介いたします。  ・1993年 大学を卒業 自販機会社の営業職として社会人スタート  この頃は、男女雇用機会均等法が開始して間もなくの頃。  女性の営業職は、とても少ない時代でした。  私も”初の女性営業職採用”ということで入社しました。  上司や先輩たちは9割が男性。女性の扱い?!に戸惑っている上司の姿が  多くありました。 ・1994年 9月 イギリスで先生となる  「海外の学校で先生をやってみませんか」という話があり、会

          私の歴史~自己紹介