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#54 切り分けると上手くいく

2時間も会議したのに何も決まらなかった…

こんな話を聞くと、「2時間ももったいない」と感じますよね。

しかし、私も含め、こんな経験をされた方は
多いのではないでしょうか?

泥沼化した会議には極力参加したくないけど、

・会議は時間をかける割に何も決まらない
・結局何がやりたかったのか分からない

という悩みを聞くことがよくあります。

そこで、今回は「会議で大事な発言の探し方」
についてお伝えします。

色んな人が思い思いに発言しますが、
実はその中に大切なことが埋もれてしまい上手くみつけられません。

この記事では「切り分ける」をテーマにお伝えします。

1.「事実」と「意見」を分ける

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問題を複雑化し、難しくする一つの原因は、
「事実」と「意見」を混同してしまうことです。


たとえば、後輩が「うちの会社の会議はつまらないし、
時間も長いからやめるべきではないか」と怒っていたとします。

気持ちは分かりますが…果たして後輩の言葉は
客観的な事実と言えるでしょうか。

答えはノーです。
「つまらない」も「時間が長い」も、
個人の意見かもしれないからです


他の人にとっては、意義のある、
大事な時間かもしれないのです。

怒りや不安から発された言葉は特に、
それを感じた理由が、客観的な事実か、
意見なのかを見極める必要があります。

会議中は「事実」と「意見」を分けて、「事実」を聞き取りましょう

2.「問題」と「感情」を分ける

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「事実」と「意見」の分け方とよく似ているのが
「問題」と「感情」を分けることです。

たとえば部下の仕事が遅くて締め切りが
守れなかったことに対し、上司が
「締め切りを守らないなんて社会人として失格だ!」
と怒ったとしましょう。

ここでいう問題は「締切が守れなかったこと」、
感情は「上司が怒り『社会人として失格だ』と言い放ったこと」です。

感情が沸き起こるのは仕方ありませんが、
それによって「締め切りを守らなかった」という
問題に冷静に対応できないのはよくありません。

この場合、「締切が守れなかった理由」を本人に確認し、
その後どのような対応が必要になるのか考えるのが最も大事なことです。

上司が怒ったことに対して部下が萎縮してしまい、
さらに状況が悪くなる、ということも想定されますので、
感情のまま発言するのは避けるべきですし、
受け取る側としても、切り分けて考える必要があります。

会議中は「問題」と「感情」を分けて「問題」を聞き取りましょう。

「事実と意見」を混同しない、
「問題と感情」を混同しない。

分離することで、感情コントロールの回路が
次第にできあがってくるのです。

3.「自分でどうにかできること」と「できないこと」を分ける

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残念ながら、どんなに悩んでも
どうすることもできないことがあります。


それを何とかしようと注力してしまうのは無駄なことです。

たとえば、自分の上司が嫌いで
「別の部署に行けばいいのに…」と思っても
自分ではどうすることもできません。

ほとんどの場合、部下は上司を選べませんからね。

ならば、その上司とうまくやっていく方法を
探すことに注力した方がよっぽどいいです。

いい関係性を築くために上司をよく観察する、
事前報告を欠かさないようにする、など
自分ができることを考えるだけで
前向きに仕事に取り組めるようになります。

感情コントロールの上手な人は、
自分の力が及ばないことに対して思い煩いません。

4.まとめ 仕事ができる人ほど「切り分け上手」

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いかがですか?

何が問題なのか、今の本題は何なのかを
整理することが会議の本題を掴む第一歩です。

仕事ができる人は、このように冷静に
人の話を整理して、スマートに解決することができます。

「思考をシンプルにする」
参考になれば嬉しいです。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。


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