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#273 一流のマネージャーが考えること

「働き方改革」は今や全企業の課題となっている、
と言っても過言ではありません。

そんな中、
プレッシャーが増しているのは、リーダーやマネジャー。

✓ 個人目標とチーム目標を課せられる
✓ 上層部からは「残業削減」を求められる
✓ 現場からは「仕事は増えてるのに…」と反発を受ける

日々、板挟みになりながらも
自分の役割を果たそうと奔走している人を見かけます。

そのエネルギーたるや、相当なものです。

でも、そのままだといつか、その
当人が疲弊してしまいます。

そこで今回は、一流のマネージャーがやっている
自分もチームも疲弊せずに成果をあげる方法をお伝えします。

1.一流のマネージャーが意識していること

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✓ 待つ姿勢が大事
✓ アドバイスよりフィードバックが効果的
✓ メンバーの「心理的安全性」を大切にする

この3点を理解し、
実行しているマネージャーは一流です。

もしかしたら、中には
「これだと部下が指導できないのではないか」
と思った方もいるかもしれません。

相手に指摘して「心理的安全性」を脅かしてしまえば、
メンバーとの「関係の質」が悪化するかもしれませんからね。

でも、一流マネージャーが実践しているのは、

「放置すること」と「厳しく指摘すること」
のちょうど真ん中をとった方法、

「客観的な事実をフィードバックする」という方法です。

2.客観的な事実を伝える

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フィードバックとは、もともと軍事用語で、
「砲弾が目標地点からどれくらいズレていたかを射手に伝えること」
を指していたそうです。

ここで大切なのは、
客観的な事実を伝えるだけで、
主観的な価値判断が入っていないこと
です。

とても分かりやすい例を見つけたので紹介しますと、

「的から左に2mズレていましたよ」はフィードバック
「もっと右を狙って撃ったほうがいい」はアドバイス

相手により効果があるのは、
アドバイスよりもフィードバックです。

3.フィードバックが推奨される理由

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フィードバックが推奨される理由は2つあります。

✓ 相手が抵抗感なく受け入れられる
✓ 本人が自発的に考えることができる

フィードバックは客観的事実を伝えるだけなので、
相手は抵抗感なく受け入れることができます。

先ほどの例で言うと、フィードバックでは
「目標地点からのズレ」を伝えるだけですから、
ズレをどのように修正するかを考えるのは本人です。

本人が自発的に行動を修正するのを促せると、
自分で考え、行動できる人にも近づけます。

一方で、アドバイスの場合は、
「上から目線」と受け取られることがありますし、
具体的に指示することで、本人が考える機会を奪います。

相手が自発的に行動できるようになるには、
アドバイスよりフィードバックの方がいい
と言われているのはこのためです。

4.フィードバックのポイント

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フィードバックをする時のポイントは、

直後に・軽く・フラットに
「感じたこと」を伝える

ということです。

以前私がいた職場では、
お客様にカジュアルな口調で対応をするメンバーがいました。
(以降Aさん)

友達と話しているかのような言葉づかいなので、
「本当にそれでいいのか」とハラハラしていました。

そのお客様が帰られた後の上司とのやりとりが、
フィードバックなんだろうなと感じたので紹介します。

上司 「さっきのお客様はお知り合いの方なの」
Aさん「いえ、今日初めて会いました」
上司 「そうなんだ。私はてっきり友人かと思っていたよ。
    初対面の人と対応しているようには見えなかったな。」

上司はダメな点を指摘したのではなく、
自分が感じたことをそのまま伝えていました。

上司は「私はそう感じた」という事実を伝えただけですから、
対応のダメな点を指摘していることにはなりません。

でも、このフィードバックを受けたAさんは、
「ちょっとフランクすぎたかな」
と自分の頭の中で考える機会がもてたと思います。

また、上司はお客様が帰った直後に
Aさんとこのような会話をしていました。

直後に伝えると本人も振り返りやすいですし、
なるべく軽く伝えたほうが受け取りやすいですからね。

今思えば、あの上司はフィードバックを意識して
本人に考える機会を提供していたんだな思います。

5.まとめ

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いかがですか。

今回は一流のマネージャーが意識していること
実践していることについてお伝えしました。

実際に言葉にするのは簡単でも実践するのは難しい

ということが多かったかもしれません。

ですが、これが意識し、できるようになると
自分もチームも疲弊しないで成果をあげる
ことができるようになります。

慣れるまでは難しいかもしれませんが、
少しずつ、実践してみてくださいね。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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