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#293 効果的な根回しの方法(後編)

前回は、根回しの必要性をお伝えしました。

今回は、根回しを成功させる方法をお伝えします。

今回の内容だけでもお読みいただけますが、
ご興味あれば前回の記事からご覧ください。

1.根回しを成功させる方法

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前編でお話したような失敗をしないために、
根回し成功させるために必要なことをご紹介します。

(1) 相手の分析をする
関係者が多いと、
「目標」「価値観」「見解」の違いから
意見が異なることが多くなります。

このような場合、
事前に「微妙な」調整は必要不可欠です

ですので、相手がどのような興味関心を持っているか、
影響力を持っているかを、冷静に分析することが重要です。

一見面倒な仕事のようにも感じますが、
自分自身がどうしても通したい案件であれば、
このひと手間をかけることがとても重要です。

(2) 人脈を駆使してキーパーソンにたどりつく
実際に根回しをするには、
社内の人脈が必要不可欠です。

たとえば、役員に根回ししたいと考えても、
現実的に無理な場合が多いでしょう。

であれば、

「役員に話を入れることができる本部長は誰なのか?」
「本部長に話を入れられる部長や課長は誰なのか?」

人脈をたどって根回しをしましょう。

大切なのは、「キーパーソン」にたどり着く
道筋を押さえられているかどうかです。

(3) 相手の感情や面子に配慮する
人間には感情があるので、正論を説明すれば
誰もが納得するというわけではありません。

相手の気持ちや立場を配慮した伝え方を
心がけましょう。

(4)「下・横・斜め」の根回しをする
キーパーソンに対して根回しが成功しても、
現場で反対されて動かないという話はたくさんあります。

ですので、実行することまで考えるのであれば、
上だけではなく「下、横、斜め」と
複数の方向性で根回しをすることも重要です。

2.根回しが上手な人の特徴

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あわせて、根回しが上手な人が
実践していることもご紹介します。

(1) 相手の立場になって考えられる
相手の気持ちを動かすためには、

✓ 相手に対して思いやりを持つこと
✓ 相手の立場を想像すること

が大事です。

交渉相手の多くは、自分よりも上の立場の人です。

そのような人の立場が想像できるよう、
日ごろから相手の視点を養うための
勉強をしておきましょう。

(2) 先を見通す力がある
根回しが上手な人は、

「相手にこの説明をしたら、こう反論されるのでは」
「このような反応をするのでは」

など、事前に予測することができます。

事前に会話の流れをイメージして、
相手からどのような意見が出てくるのか予想できていると、
当日の話し合いもスムーズに進められます。

(3) 社内に味方を作っておく
相手から良い感情を抱いてもらえていたら、
交渉もスムーズに進みます。

キーパーソンを探す際にも、
情報提供や紹介をしてもらえるかもしれません。

社内の良好な人間関係構築にも
日ごろから気を配っておきましょう。

この3点はすぐに得られるものではありませんので、
日ごろから意識して取り組み、身に着けておきましょう。

3.まとめ

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いかがですか。

今回は、根回しを成功させる方法
についてお伝えしました。

世の中の多様性はどんどん増しています。

仕事に影響力を持つ人の多様性は
さらに高まることでしょう。

これから接していく人の中には、
根回しを嫌う人もいるかもしれません。

そのような状況の中では、
事前に相手との信頼関係を築き、
社内に人脈を作り、
根回しをできる準備をしておくことが求められます。

仕事をスムーズに進めるために、
今回の内容がお役立ちになれば嬉しいです。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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