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#289 競争しすぎて休憩したい人へ

私たちは生まれたときから、
常に競争にさらされ
他者から評価されています。

家庭では兄弟と競い合い、
学校では同級生と競い合い、
受験や就職時に試験で競い合い、
会社では出世競争や評価で競い合います。

特に最近は、
「実力主義」をうたう企業も少なくありません。

平等な気もしますが、これは裏返すと
「常に競争し続けなければならない」
ということでもあります。

そんな状況にいると、自然と

「競争に勝たなければダメ」
「トップでなければ価値がない」

といった価値観が生まれてきます。

ですが、どんな一流選手でも、
永遠に勝ち続けることはできません。

人生のどこかで必ず「弱者」になります。

そして、競争に負け、評価が下がると、

「自分はダメな人間だ」
「自分には価値がない」

と思い、心を痛める人が出てきます。

今回は、競争で心を病まない考え方
についてお伝えします。

1.自分を追い詰める人の特徴

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どのような人が、自分を追い詰めやすいのかというと、

✓ 真面目な人
✓ 完璧主義な人

です。

中でも、
周りの大人たちから比べられてきたり、
不当に評価されたりしてきた人。

常に完璧であること、
優秀であることを求められてきた人は、
結果がでないと自分が頑張っていないと思い込み、
ギリギリまで自分を追いつめてしまいます。

実際には、
その人の価値とは関係はないのに、
混同してしまうんです。

そして、なかなか「完璧主義」から
抜け出すことができません。

2.人と比べてしまう理由

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私たちがなぜ、他の人と比較するかというと、

✓ 自己評価のため
✓ 自己肯定感を高めるため

に必要なことだからです。

私たちは、社会生活に対して
「適応」していく必要があります。

そして、適応的に社会生活を行うためには、
自分の能力やおかれた環境・立場を
よく知っていることが不可欠です。

ですので、私たちは常に、

「自分は果たして正しいのか」
「自分の能力はどの程度なのか」

確認するために他者と比較してしまう
ととある研究結果で説明されています。

人と比べて苦しむ人が多い一方で、
他者と比較することは、社会に適応していく上で
必要な機能でもあります。

ですので、私たちは人と比較してしまうことを
前提として、必要以上に比較しないように、
自分を認める必要がありそうです。

3.競争との関わり方を見直す

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また、もう一点知ってほしいことがあります。

それは競争で得られる幸福感・安心感は
一過性のものに過ぎない
ということです。

競争に勝つと、
確かに達成感や幸福感が得られます。

ですが、いい学校や会社に入り、
重要なポストに抜擢され、成果を上げても、

「嬉しい」「認められた」と喜ぶより、
「ノルマを達成できてほっとした」と思う人が多いんです。

しかも、それは束の間の安心にすぎず、すぐに

「次はうまくやれるだろうか」
「もっと優秀な人がきたら、自分の存在価値が…」

といった不安にさいなまれてしまいます。

競争の世界の中で、評価のプレッシャーにさらされている間は、
いつまでたっても「これでいい」と思えません。

世の中には、

✓ 他人との比較で満足感が得られる「地位財」
✓ 他人と比べなくても満足感が得られる「非地位財」

があります。

このうち、競争によって得られる地位財は、
非地位財による幸福感と比べて
長続きしないことが明らか
になっています。

競争によって手に入る幸せも、
もちろん否定はしません。

ただ、人を長期にわたって幸せにしてくれるのは、
非地位財によって手に入る満足感です。

「競争の世界との関わりを一度見直し、
自分にとって適切な距離で関わること」

は、幸せに生きるための、
かなり重要な要件だと思いませんか。

4.まとめ

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いかがですか。

今回は競争に追われて少し休憩したい人
に向けて記事を書きました。

競争をどれだけ楽しめるかは人によります。

「たとえ負け続けても、勝負ごとが楽しくて仕方がない」

という人は、好きなだけ競争すればいいんです。

でも、あなたがそういうタイプでないならば、
競争を楽しんだり、他人からの評価に
一喜一憂することがあっても、

あくまでも「人生のスパイス」程度だと考え、
自分の価値を判断する基準にしないことをおすすめします。

完璧な人間はいません。

だからこそ、色々な人と出会えて
多くの経験をすることができます。

競争の世界から適度に距離を置き、
自分にとって大切なものは何なのか見直せた時、
私たちは他人と比べることなく幸せだと感じることが
できるのかもしれません。

あなたの人生においてこの記事が
少しでもお役立ちになれば嬉しいです。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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