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#281 「丸投げ」と「任せる」の違い

あなたがこれまで出会った上司。

その中には
人望のある上司も
人望のない上司も
いたことと思います。

この「人望」に差がでる理由の1つとして
挙げられるのが

指示の出し方

です。

✓ 人望のない上司は、「丸投げ」
✓ 人望のある上司は、「任せる」

この違いはとても大きく、
職場の人間関係にも差が出る程です。

今回は「丸投げ」と「任せる」の違い、
そして正しい指示の出し方についてお伝えします。

1.「丸投げ」と「任せる」の違い

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仕事では、このような意味で使われることが多いです。

【丸投げ】
 本来やるべき担当者が、他人に業務を全部任せること
【任せる】
 上司が部下に仕事を自由にやらせること

似ているように感じるかもしれませんが、
この2つの言葉には明確な使い分けがあります

「任せる」とは
 ✓ 最初に目的を説明し、何を求めるか明確にする
 ✓ 最終的には全て上司の責任とする

上司の責任のもと、部下を信頼して、
自分の考えで仕事を進め、目的を達成するイメージです。

「丸投げ」とは
 ✓ 指示や責任の所在があいまい
 ✓ 全てを他人にやらせる

色んなことが曖昧で、少し無責任なイメージです。

2.要確認!3つのポイント

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厄介なのは、丸投げをしている人も
「自分は的確な指示を出している/任せている」
と思っている人ということ。

「仕事を任せる」と言いながら
「仕事を丸投げ」していないか、
判別するのは正直難しくもあります。

そこで今回は、仕事を丸投げしていないか
確認するためのポイントをご紹介します。

(1) 上司が判断基準を明示していない
(2) 部下の状況を理解していない
(3) 上司が責任を引き受けようとしない

(1) 上司が判断基準を明示していない
仕事を任せる場合、達成すべき目標と、委譲する権限の範囲を
事前に明確に伝える必要があります。

部下としては、どこまで自分で判断していいか理解した上で
仕事に取り組めると集中することができますし、
どうしても判断がつかない場合も余裕をもって相談できます。

一方で、判断基準が明示されていないと、
部下は何を基準に判断すればいいか分からないので、
悩む必要のないところで悩んでしまい、やる気も下がります。

(2) 部下の状況を理解していない
先程もお伝えしましたが、仕事を任せるということは、
部下に権限の一部を委譲させるということです。

普段の仕事より、少しハードルの高い仕事を任せると、
部下は不安を抱えながら仕事に取り組むことになるでしょう。

そんな状況下で全くフォローがないと、
部下は、丸投げされたと感じます。

うまく仕事を任せるためには、
上司が必要に応じて支援する必要があります。

問題が起こった時はもちろん、
そうでない時も声をかけてみてください。

報告、連絡、相談はもちろんですが、
上司から部下に声をかけることで、
部下は安心して事を進めることができます。

(3) 上司が責任を引き受けようとしない
仕事を任せたとしても、
仕事の最終責任者は上司です。

実際にトラブルが起きた際には、
上司も共に対応を考え、
部下の心を落ち着かせることが大切です。

対応後も「どこに問題があったのか」、
「いかに再発防止策を進めるか」を
一緒に考える必要があります。

トラブル対応に一切関与せず、
全て部下に押し付ける上司は
部下からの信用を失います。

上司として、一番あってはならないことですね。

3.まとめ

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いかがですか。

今回は、「丸投げ」と「任せる」
の違いについてご紹介しました。

仕事を任せることは
「部下を育成する」ということです。

知識や経験が豊富な自分がやった方が早くて確実でも、
部下に成長の機会を提供するために仕事を任せるんです。

未熟な部下を育てるには、我慢が必要でしょう。

不安なこともあるでしょうが、
権限の範囲や支援の程度を調整して、
部下の能力に合った任せ方を見つけましょう。

部下に任せ過ぎず、指示を出しすぎない。

また、間違っても
「任せた」
という言葉だけで終わらせない。

とても難しいバランスかもしれませんが、
事前に「目的」「判断基準」「権限委譲範囲」などを
伝えることで、部下自身が考えながら
仕事に取り組むことができます。

少しずつでもいいので、よければお試しくださいね。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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