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#32 人の真似ってどこまでアリ?

人の真似するといいよ、と言われるけど何をどこまで真似すればいいの?

こんな事を思った方はいませんか?

守破離と言われるように、何かスキルを身につけたい時に人を真似るのは大事なことです。

しかし、「真似る」のは大切とわかっていても、なかなか上手くできないものですよね。

真似ることが良いことなのか、悪いことなのか分からなくなってしまう人もいると思います。

私も仕事では、
・誰かの真似すればいいよ
・自分ならではの考えが必要だよ


とよく正反対の事を言われ、混乱した時期がありました。(私の捉え方が未熟だっただけなんですが)

真似ることはメリットが多いです。
今回は、真似するってどこまでがアリか、私が勘違いした話等も含めてお伝えします。

1.「真似する」とは

真似すること=「パクること」とマイナスイメージを持っている人もいるかもしれません。

「パクる」という言葉は、他人のアイデアや作品をそのまま真似をして世に出してしまうことを指します。

「真似する」はあくまでもその後の仕事の土台になるものです。

真似されることを嫌がる人もいるでしょう。

しかし、「真似」はスキルを身に付ける上でとても大切なものです。

「真似る」と「学ぶ」の語源は同じだと言われているように、何かを学ぶとき最初の一歩は「真似る」ことなんです。

例えば、新しい仕事を任されたときは先輩や同僚、前任者の真似をしてやり方を覚えていきます。

また「守破離」という言葉も有名ですね。

もともと武道や茶道で用いられた言葉で、古くからものごとを学ぶ基本的な姿勢、取り組む順序と考えられています。

最初のステップとされている「守」は師から教えを忠実に学び、真似ることで基礎を固めること。
守破離の中でも特に重要なステップとされています。

昔から真似ることの大切さは伝えられていたんですね。

2.真似するメリット

ここらかは、実際に真似するとメリットについてお伝えします。

⑴ 初めの一歩を踏み出せる

最大のメリットは、初めの一歩を踏み出せることです。

今までやったことのない仕事を始めるとき、何から手をつけてよいのか分からないですよね。

最初にできることは、「前任者のやっていたようにやってみる」事です。

その仕事の背景がわからなくても真似することで、まずは仕事を始められます。

真似をしているうちにだんだん周囲の状況が見えてきて、仕事がわかっていきます。

仕事では、まず一歩前に進める事、大事ですよね。

⑵ 効率よく仕事を覚えられる

仕事を効率よくこなす為にも「真似」は役立ちます。

仕事のできる人が見つけた効率の良いやり方を、見つける手間なく実行できるのはかなりコスパがいいです。

⑶ 仕事が分かっている証拠になる

これは⑵の延長線上の話です。

確かに仕事ができる人の真似をすると効率がよくなりますが、正しく真似することは簡単ではありません。

見よう見まねではうまくいかないんです。

なぜなら、前任者の真似をしていても仕事の相手や環境は絶えず変化しているので、さまざまな状況の変化に対応する必要が出てくるからです。

周囲の状況などその仕事の背景を正確に理解してこそ、正しく真似ることができるようになります。

ですので、仕事のできる人を徹底的に真似できるのは、仕事をしっかり理解できている証拠にもなります。

⑷ 型破りな発想ができる

誰もが思いつかないような型破りな発想は真似できる人は、標準的なやり方(=型)を熟知しています。

やり方だけでなく、本質的な仕組みや効果を理解できているため、それを発展させ新しいものを生み出すことができるのです。

守破離で言われているのもまさにこのことなんです。

プロジェクトの目標に向かうプランを立てるとき、今までの経験から工程を考えるますが、目的を十分に理解しているからこそ、違う提案(新たな工程など)の提案ができるんです。

基本がしっかりしていなければ応用力は生まれません。

3.真似する時の注意点

真似するメリットをお伝えしましたが、同時に注意しておく事もあります。

⑴ 何でも真似しない

真似は自身のスキルアップのための一歩です。
何でも真似すればいいものではありません。

例えば、仕事のやり方ではなく持ち物や服装だけを真似されるのは、なんか違うかな、と思います。

オススメされて真似してみる、ならいいのですが何でもコピーされると思うと嫌な気持ちになる方もいます。

仕事のやり方を学びたいなら、仕事のやり方を観察したり、直接聞いて真似していきましょう。

⑵ 真似するだけで終わらせない

誰かの真似をしたままにしない様にしてください。

くどいと思われるかもしれませんが、
真似は自分がスキルアップするための第一歩です。

ただ真似するだけでそこから何も得ないのであればそこから成長する事はありません。

私はこれで失敗しました。

文章を書くのが苦手だったので、前任者や上司の文言をできる限り真似して文章を作っていました。

結果、何度書き直したか分からないくらい直すことになりました、その文書。

曰く、「自分の名前で発信するのに、何故前任者の分かりづらい内容のまま発信するのか理解に苦しむ」そうです…。

えー!
って思いましたが、確かにその通りでした。

真似してもいいけど、それはより自分のスキルを上げるためだし、よりよい仕事をして会社に還元するため。

ぐぅのねも出ない正論でした。

なぜ真似したいのか、ちゃんと目的を持って仕事をしましょう。

⑶ オンとオフの区別をつける

これも⑵の延長線上です。

自身のスキルアップのために真似するのですから、プライベートな内容は関係ありません。

特に憧れる気持ちが強いとどんどんその人を知りたい気持ちが強くなってしまいます。

しかしプライベートは仕事ではありません。

プライベートに踏み込むことなく相手を尊重することが必要です。

4.まとめ

いかがですか?

真似をするのはアリです。
ただし、「何のために真似をしたいと思うのか」を考えて最初の一歩だと思って真似してください。


真似するのは悪いことではありません。
でも、相手がいるといるので相手がどう感じるかも考える必要があります。

相手に直接声をかけたり、相手のいい所を真似てみたり、自分のスキルアップに繋がる、且つ、相手も嫌な気持ちにならないような真似の仕方をしてくださいね。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。


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