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【クオルスの提携ワイナリーを訪ねて 6】奇跡の井戸から湧き出た水が畑を潤す

今回LaPassione!編集部が向かった先は、イタリア東部、アドリア海沿いのマルケ州サンセベリーノ。元副市長でワイナリーを営む兄ジョバンニと、レストランのオーナーでサービスも担当する弟ピエル・ルイージの元へ。午前中に到着した私たちは、弟のレストランDa Piero(ダ・ピエロ)のランチタイムが始まる前に、兄ジョバンニのワイナリーへ案内してもらいました。

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兄が営む絶景のカンティーナ(ワイナリー)

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兄ジョバンニが経営するカンティーナは、レストランDa Piero(ダ・ピエロ)から車で10分ほどクネクネ道を走って到着した。ワイナリーは改装中で、ワインと景色を楽しめる場所になる予定なのだが、この仮装中のワイナリーから見える葡萄畑の丘は、まるで絵のような風景。

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改装中のワイナリー

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丘の中腹には兄弟の実家があり、現在も彼らのご両親が暮らしている。


畑を潤すのは「奇跡の井戸」?

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気持ちの良い風と太陽を浴びながら、ワイン畑を進んでいくと、畑の中ほどにはポツンと小さな小屋。中には井戸がある。誰からも「そんなところに水は出ない」と言われたが、お父さんの閃きで掘ったところ水が湧き出たことから「奇跡の井戸」と呼ばれている。

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なだらかな丘陵の中にある、ワイン畑は、本当に風が心地よい。「この畑は風の通り道になっていて、ブドウの生育にぴったりなんだ」とジョバンニ。


「目の届く仕事が大事だよ」

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クオルス・リストランテ高波代表がぶどうの植わっていないスペースを見つけた。畑を広げないのかと尋ねたところ「無理して広げないんだ。品質が第一。コントロールできる範囲ってのがあるからね。目の届く範囲が大事だよ」。ジョバンニはさらに言う「1に仕事、2に仕事、3にバカンスかな」。なんとも働き者!

ちなみにイタリアで一番小さい規模のDOC認定ワイン「I Terreni di Sanseverino(イ・テッレーニ・ディ・サンセヴェリーノ)」を製造している。現在このワインが作られているのはここだけ。イタリア唯一の生産者だ。


「ダ・ピエロ」と「クオルス」の縁

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2016年のイタリア中部地震復興のためにクオルスがバーニャ・カバッロで催したチャリティーディナーに出席したジョバンニとの邂逅から始まった2つのレストランの交流。2019年1月と2月にはクオルス・リストランテの横井シェフ(写真上)と五十嵐シェフ(写真下)がダ・ピエロで研修しました。

「2人は厨房ですぐに我々チームの一員になったよ。まるで前からそうだったかのような自然さで。日本人シェフの技術 はもちろん、協調性や謙虚さは今でもスタッフの印象に残っているよ。ブラビッシモ!」と、ジョバンニの弟、ピエル・ルイージが話してくれた。


かつてない2夜となった「リストランテ ダ・ピエロ1965スペシャルディナー」

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そして2019年6月にはダ・ピエロのシェフたちが来日、クオルス・リストランテのシェフとのコラボレーション特別ディナーを開催!

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兄ジョバンニ、弟ピエル・ルイージと妻でシェフのマヌエラが来日、研修に赴いた二人のシェフを中心に、イタリア本場のリストランテの味を東京と上越で再現しました。両日とも満席となり、かつてない2夜となりました。
クオルス・リストランテとダ・ピエロ、この2つのレストランの縁は、これからも続きます。

マルケの希少なワインを日本で味わおう

兄ジョバンニのワイナリー「ファットリア・コルモーネ」で造られているワインの中でクオルス・リストランテで飲めるのはこの3種類。どれもジョバンニが目の届く範囲で、丁寧に造っている一本。ぜひお試しください。



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