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自給自足の第一歩 ラオスで米つくり

米といえばやっぱり日本の米が一番美味しいよね!
ラオスに来るまでは全く疑ってませんでした。
それどころか他国の米は美味しくないと決めつけていました。
ところが、ラオスの米は美味しいんです!日本からきた人も皆「美味しい!」「日本の米かと思ってた」と賞賛してくれます。
命の米が美味しい
これがラオスで生活できる一番の要因かもしれません
毎日の生活で美味しくないものばかりはやっぱりガマンになってしまいますから何をしても続かないですよね・・・。
まぁそんな訳で、自分たちで食べるものくらい自分たちで作りましょうと人生初の米つくりに挑戦しました。

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米の品種を選択

さてお米を作るに際してどの米がいいか?の選択があります。

・水稲 うるち米
・陸稲 うるち米
・水稲 もち米
・陸稲 もち米
・陸稲 黒米

などです。ちなみにラオスはもち米文化。もちろんうるち米も作っているのですが、それはあくまで販売・外人用。
土地にあったものといえばやはりもち米でしょう。今で食べていたのももち米が美味しかったということもあり、もち米を作ることに決定。灌漑施設もないし、もっとも簡単な陸稲を選択。
陸稲は日本では馴染みないですが水田ができる前のどちらかというと原始的な生産方法でしょう。インドネシアで食べた陸稲のイメージがイマイチだったので実は陸稲は心配だったのですが、結果をいうと全然臭みもなくとっても美味しい米になりました。さて、そんなわけで陸稲つくりに挑戦です。

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5月13日 田(?)植え開始

陸稲の場合田んぼと行っていいのでしょうか?少しわかりませんが、本格的な雨期を控え、雨が降り始めた5月ごろ田植えを開始します。用意するのは二本の竹。それで歩くペースに合わせて穴を開けていきます。

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そこに竹の筒に入れた籾付きの米をだいたい10粒づつくらい入れて、土を被せていきます。今回は約0.4 haくらいでしょうか?ベテランの4人に加え戦力外の私の計5人で1日で田植え完了。
あとは雨を待つばかり。土をかえすこともなく、ただ穴を開けて米を入れる作業。

稲の成長経過観測

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6月12日。少し稲は成長し始めました。何かいびつな形をしているところがあると思ったら、ラオス語でラオ日本と書いてあるんだそう。スタッフからの嬉しいサプライズ。

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6月24日。雨雲が多くみられるようになり、大雨が時々降り始めると、稲は膝丈を超え始めます。
時々下草を刈ってあげるくらいであとは勝手に成長してくれます。もちろん除草剤・防虫剤・農薬など一切不要。

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毎日のようにスコールが。長いと2時間くらい降り続けています。

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8月26日。8月はもっとも雨が多い季節。随分伸びてきました。

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9月27日 稲が穂をつけてコウベを垂れ始めました。

9月いよいよ収穫

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9月30日とうとう収穫の時期がやってきました。9月末になると雨も少しづつおさまってきて、晴れた日が多くなります。年によっては10月収穫とかになるそうですが、雨が十分止んだのを確認し稲刈り開始。
一つ一つ手にとって刈っては、一本の稲を持ってくるりと縛り付けていきます。

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我が子は可愛いと言いますか、自分が参加した米つくり。稲が光り輝いて見えます。

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早く食べたい衝動を抑え、2日ほど天日乾燥。
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回収した稲は二列に並べていきます。この並べ方が効率的なのかな?と思っていたら、まさか・・・

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トラクターがその上を走ります!何度も何度も行ったり来たり!
これが南ラオス流トラクター脱穀!脱帽です。
本来は手で叩いてもしくは足で踏みつけて脱穀していたようですが、今はトラクター脱穀。

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間に叩いて脱穀し、またトラクターで踏みつけての繰り返し。

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半日かけて脱穀完了です。
500kgほどの米が収穫でき初めての米つくり大変満足のいく結果になりました。
今回経験してみて、米を自分たちで作るというのはなんともおこがましい話で、土や太陽・雨といった自然に作ってもらっているんだと実感しました。
私たちにできるのはその手助けを少しするくらい。あくまで共生の一部なんですね。そのおこぼれとして美味しいお米が出来上がってくるのだと、「いただきます」の言葉が自然を含む作り手みんなに向けてのことだと改めて感じることができました。

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作った米は玄米に。ご覧のように数種類の米が混ざっているようで雑穀に近いんじゃないでしょうか。ちなみにこの米は自分用だけでなくスタッフみんなで分けていただいています。心配した陸稲のくさみですが、驚くほどなくめちゃくちゃ美味しいです!これは贔屓目なしで美味しいお米です。

食の基本「お米」日本の皆さんにもこのラオスの力強い玄米を食べていただける日がくるといいのですが、まずは自分の体をデトックスしてみます。

ラオスでの米・米つくりにご興味ある方ご一報いただければ何か力になれるかもしれません。お気軽にコメントいただけると嬉しいです。

サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。