一番手の法則
最近刺さった本
最近、マーケティングの名著として知られるアル・ライズとジャック・トラウトの『マーケティング22の法則』を読み返しました。この本は、マーケティングにおける成功の法則をシンプルかつ具体的にまとめたもので、時代に左右されない普遍的真理に近いような法則で、数十年前に書かれたものであるにもかかわらず、現代でも当然通用するものでした。ちなみに、著者のアル・ライズとジャック・トラウトは、マーケティング戦略の世界的な第一人者であり、彼らの提唱する「ポジショニング」や「差別化」の概念は、今でも多くの企業やブランド戦略に影響を与えています。(めっちゃ凄い人)
クラレンス・チャンバレン
ここで一つ質問です。
世界で初めて大西洋無着陸横断飛行に成功した人は誰でしょうか?
正解は、チャールズ・リンドバーグです。みなさんも一度はその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
では、二番目に同じ偉業を達成した人物は誰でしょう?
正解は、クラレンス・チャンバレンです。
ん、誰?
ってなりますよね
正直、僕も存じ上げませんでした。
実は、リンドバーグの成功からわずか数週間後、クラレンス・チャンバレンは大西洋無着陸横断飛行に成功しています。さらには、彼の飛行技術はリンドバーグに劣らず、むしろ優れていたという声もあります。しかし今日では、ほとんどの人が彼のことを知りません。
一番じゃなきゃダメなんです!
一番手が持つ影響力は圧倒的です。
たとえわずかな差であっても、二番手が一番手の知名度に追いつくことは非常に難しく、とにかくどんな分野でも一番手になり人々の知覚をジャックすることがマーケティングの鉄則なのです。
しかし、すべての企業や個人が市場で一番手を取れるわけではありません。ここで重要なのは「どの分野で一番手を狙うか」です。例えば、女性で初めて大西洋無着陸横断飛行に成功したアメリア・イアハート。彼女が成し遂げたこと自体はリンドバーグと同じですが、”女性初”というカテゴリーとしては別のくくりで一番手となり、米国では今も高い知名度を誇っています。
このように、自社や自分の強みを活かせる特定の分野で一番手を目指すことが、成功へのカギとなります。全体でトップを取れなくても、特定の分野で一番手になる戦略を追求することで、強い認知とブランド力を築くことができるのです。
仕事における一番手の法則
ここまでは、マーケティング領域における「一番手のポジション」の重要性について述べてきましたが、ではこれを普段の会社生活の中でどのように活かせるのか。私自身の経験を例に挙げてみます。
最初の25卒
僕は現在、内定者インターンというステータスにあります。最近になって同期の遠田くんが入ってくれて2人にはなったのですが、それまでは1ヶ月半ほど同期でインターンは僕のみでした。しかしこの1ヶ月半のフライングが非常に大きく、この期間を経たことにより多くの社員の方々に「25卒といえばランディ」という認識を与えることができたと感じています(そんなことなかったらすみません笑)
情報発信
そのほかにも、先輩社員があまり情報発信をできていない中で、Xで毎日投稿、週に一度のnote更新を目標として掲げることで「情報発信に一番意欲的な若手」という認識を与えることができたと思っています。
これらの例のように、自ら率先して動くことによって、周囲の人々の知覚に訴えかけることが可能になるのです。
めんどくさいは宝の山
会社で一番手になることはさほど難しいことではありません。
他の人がめんどくさがってやりたがらないことを率先してやる。それだけで、自ずとその領域での一番手になることができるからです。
朝一会社にいって掃除をするでもよければ、社員1人、1人に挨拶をするでもいいし、自分の得意な領域の勉強会を開くでもなんでも。
めんどくさいというストッパーのみが障壁になっている場合には、それを取り除いた先に人々の認識の中心に入り込めるという先行者利益が待っていると思います。
実例としてあげた情報発信をやるきっかけになった前田さんの言葉です。
本当にその通りだと思っていて、何かめんどくさいと感じる壁に当たったときに必ず思い出すようにしています。
とはいえかくいう僕も、朝一会社に行って掃除もできていませんし、めんどくさいという感情に押し負けて断念してしまうことがまだまだあります。
それでも、先行者利益を実際に享受する中で、この法則の重要性をだんだんと理解すると共に、周囲に未開拓領域がないかを常に意識するようにはなりました。今後はより一層、意識を高めていけるようがんばります!
是非、僕と一緒に”めんどくさいの壁”を取っぱらい運動をしませんか?
皆様のご参加、心よりお待ちしております!
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