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LAND FES DIVERSITY 阿佐ヶ谷に向けて①

阿佐ヶ谷を散歩してきました。

JR高架下沿いに新しいお店も多く、独特の賑わいがある

案内してくださったのは、ネイバーズグッド株式会社の柴田真光さん。『LAND FES DIVERSITY 高円寺』にも出演してくださった戸松美貴博さんとも交友があり、次は阿佐ヶ谷でもLAND FESを!という企画が立ち上がった際に白羽の矢が立ち(笑)、無茶振りをさらっと引き受けてくださっています。
柴田さんは、コワーキングスペース、多世代交流シェアスペース、ローカルメディアの運営など手掛けており、阿佐谷ジャズストリート実行委員も務められています。

高円寺でのパフォーマンスにて 戸松美貴博さん 写真=木村雅章

LAND FESでは、いつも会場探しが一番の労力と時間がかかります。まず、地域の方々に協力していただくことが、とてつもなく重要です。
どんな地域にも、いわば「顔」のような人がいたり、交友関係が広い人、普段からローカルの行事やイベントに関わっている人がいると思います。そういうキーパーソンの方々と信頼を築くことから、始まります。

何気ないスキマ空間も不思議な魅力に溢れている

逆にいうと、そのような繋がりが全くない地域だと、そもそもの企画の立ち上げが難しいのです。ですから、大きな会場や劇場を借りて…というスタイルの公演やイベントとは、やはりどうしても見せようとしているものが違ってくるのだと思います。

また、一緒に準備を進める過程で、協力者の方々にもダンスや音楽の魅力を再発見していただくことも多いです。例えば、深川の地域スタッフは、ワークショップに楽しく参加してくれます。はたから見ていても、徐々に、身体が開いていくのが分かります。そうなると、スタッフ?演者?地域協力者?そんな境界は消え去り、皆でお祭りごとのようにはしゃぎ楽しむ。加えて、決まった振付、決まった動きでなくとも、それぞれが楽しみながら、一つの作品を一緒に創り上げる感覚がそこにある。

こんなところでパフォーマンスできたらなぁ…と夢想

人は椅子に座っていると、目で見る、頭で考えることに集中します。でも自らの足で歩きながら、好きな角度から踊る人を見たり、音の鳴る景色に包まれたりすると、体中の細胞が妙な感じで動き出すのです。こうして、演者、スタッフ、観客が一つの空間を創り上げるストリート感。その時間が LAND FES らしさなのだと思います。自分たちにしかクリエイトできない価値だから、大切にする、長続きする。そんな街づくりの形がもっと増えていってもいいのかなぁと思います。

信号を待ちながらパフォーマンスを見つめる…こんな景色がかつてあっただろうか? 写真=木村雅章

テキスト=松岡大(LAND FES)



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