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現実にメタバースのバ美肉アバターを持ち込んでみた(アナログ編)-バーチャルの力でリアルかわいく

メタバースは現実と融合の時代へ


 ゴーグルの向こう側が透過して見えるように感じる機能を搭載したMeta Quest Proの登場など、人工現実感により、実質的に空間を生み出すメタバースはVR(仮想現実)の時代からAR(拡張現実)やMR(複合現実)などxRの時代に突入しつつあります。

 VTuberに代表されるアバター文化も、顔を中心とした体の一部をアバターに置き換える「部位Tuber」という言葉が生まれたようにARアプリを使って現実にアバターを顕在させる潮流が生まれつつあります。

 「ありたい私」を追求してきた蘭茶みすみも、現実にアバターを持ち込むことは活動初期からの目標であり、VRChatに首だけのアバターを持ち込み、グリーンバックでWebカメラの映像と合成する部位Tuberを試したことがあります。

ゴーグル無用でアバター顕在化成功

 一方、まだまだ世間一般の人がARグラスをかけているわけでもなく、肉体を捨てているわけでもない令和5年。遂に蘭茶みすみは全ての肉体人類に「私らしく」見えるアバターの現実への持ち込みに成功しました。

 蘭茶みすみオリジナル曲「カラフル☆メタバース」のリアル衣装を、裁縫が得意な法定パートナーさんが作ってくれたのです。

バーチャルの力でリアルかわいく

 VRアバターの力でリアルでかわいくなることができます。私の場合は、アバター制作ツールVRoidで、リアルの自分の容姿と雰囲気が近いアバターを作っていつも使っています。アバターをもとに服の組み合わせを考えていきます。

①アバターイラストに服を着せる

 最初に、アバターの大雑把なイラストを描いて服を着せます。ペイントソフトで素体と服装を別々に用意して被せながら何パターンか描いて決めていくといいかもしれません。

②アバターに服を着せる

 続いてアバターに服を着せます。事前に絵を描いておくと、それをもとにペイントソフトでテクスチャを描けるのでスムーズに着せやすいです。服のゆったり感などはVRoidで逐一確認していきます。

③アバターに似せた服を選ぶ

 いよいよアバターが完成したら、お店へ行ってアバターに近い服を選びます。性別が違う場合は試着しにくいかもしれませんが、アバターである程度デザインは決めているので、サイズさえ合っていれば責任はとれませんが、着ることができます。

④アバターテクスチャでメイク研究

 顔もアバターに寄せていきます。最初に自分のリアルの顔に近いエッセンのアバターを用意します。髪色は違ってもいいですが、髪型や肌の色、目や口のカタチなどに共通性があれば雰囲気的なシミュレーションができます。

 私の場合はかなり現実のメイクに寄せています。ただのお絵かきではなく、YouTubeなどのメイク動画を参考にメイクの構造を勉強しつつアバターの顔のテクスチャを塗っていきます。

⑤アバターメイクをリアル顔面に

 アバターでメイクの構造を理解したら現実の顔で実験です。鏡を見ると恥ずかしいかもしれませんが、世の中のメイクする女の子も同じ気持ちの人は多いですから、精神的女の子になって気にせずやりましょう。

 メイクをリアル顔面に適用したら、自撮りアプリの出番です。私は今のところSNOWやULIKEを使っています。これでテクスチャをメイクしたアバターに似せていきます。ここでもアバターという一つのシミュレーションが役立ちます。

デジタルツインの「ありたい私」

 軍事分野や医療分野では行為のシミュレーションとして人間の認知機能や動作の訓練にも使われてきた人工現実感。現実世界をメタバースに持ってきてシミュレーションをしてきた三次元仮想空間。VRで磨いてきた女の子として生きる自分を現実の自分に適用させる行為は、ある意味バーチャルリアリティの正統な流れを個人レベルで汲んでいると言えるかもしれません。

 たとえメタバースが実名と実肉体の嵐に覆われようが、現実を改変してかかれば存在の自己決定権は保てるのです。肉体を捨てる目的は生きやすくすること。肉体廃止は最強の肉体を作ることと表裏一体にあります。

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