今、本気で「結婚」を考える 第1回
・結婚したいと思っている人
・今、結婚生活で悩んでいる人
・将来、結婚をしても良いと思っている人
・結婚なんて、と思っている人
そんな友にこの記事を送ります。
これから何回かのシリーズで「結婚」について考えと思いを巡らして、考えていきたいと思います。
この記事は、牧師である筆者がこれまで多くの人と関わってきた経験とその人生の基準となった「聖書」の金言を土台とし、その知恵に教えられながらら結婚について一緒に考え、学んでいくものです。
これまで行ってきた夫婦カウンセリングや個人的に学んできたことを分かち合っていきます。
私は、これまで牧師として関わってきた多くの人たちの中にある問題の根本に実は、結婚の問題があるということに気付かされてきました。
それは、既婚者であればそれぞれのパートナーとの間にある何らかの問題であったり、あるいはその両親の夫婦関係によって傷ついた心による問題があります。
逆に、互いに愛し合い、健全な結婚生活を送っている場合、本人もまたその子どもたちも落ち着き、安定した生活を送っていることが多いのです。
筆者自身もまだまだ「結婚」の途上にいるものです。
一緒に「結婚」の求道ができたら幸いに思います。
結婚って学ぶ必要があるの?!
みなさんは、「結婚」について学んだことがあるでしょうか?
「理想の相手の見つけ方」や「結婚できるための自分磨き」、あるいは「結婚式」を行うためのガイドは世の中に沢山ありますが、「結婚」そのものを学ぶためのガイドはあまりないのではないかと思います。
学校教育でも、「性教育」や最近では「お金の教育」があります。
けれども、「結婚」を学ぶ機会はないように思います。
結婚は人生の一大事です。これまでの暮らし、人間関係、仕事、人生設計、生き方そのものを変えてしまうような力があります。
それにも関わらず、熱意と理想だけでなんの知識もなく結婚をしようとするのはあまりにも無謀なようにも思うのです。
その結果、「こんなはずじゃなかった・・・」というのではあんまりです。
もし、今「こんなはずじゃなかった」と思っている人も
あるいは「私たちなら大丈夫!」と思っている人も
さらには「結婚はまだまだ先のこと」と思っている人も
一度、立ち止まって少しの時間、結婚とは何かを学ぶことは決して無駄なことではありません。
誰しもが結婚をするならば、幸せな結婚を願うことでしょう。
不幸になろうと思って結婚をしようとする人は普通はいません。
「結婚」の知らせを聞くなら、幸せそうなカップルの顔を思い描くと思います。 これから結婚をしようというのに、うつむいた、暗い顔をしている人はあまり想像できません。
このように、私たちは「結婚=幸せ」というイメージを描いています。
ところが、いざ結婚をしてみると想像していたのと違うことがあります。
本当はこんなはずではなかった。
または、結婚したばかりにお互いを深く傷つけてしまう、あるいはその問題が自分たちの他にも親族や友人知人にまで影響してしまうということがあります。
子どもがいるなら、その子どもたちも傷つけてしまうということがあります。
これから結婚しようとする人にとっても結婚生活数十年の人も本書を通して自分の「結婚」を改めて見つめてみてはいかがでしょうか。
こんなにも大切な「結婚」について本質的なことは、これまで私達は学校でも教えられませんでした。
学び機会がないのです。
そして、学びを得ないまま実戦へと突入してきました。
学びがなかったゆえに、結婚が不幸なものとなってしまうことがあります。
学びを通して互いに語り合うことができたら、防ぐことのできた争いや傷があります。
本書を読み、学んでいくことで、「結婚」そのものについての示唆を得、幸せな結婚生活を送るためのヒントを得ることができましたら幸いです。
もう遅い、まだ早いということはありません。
この記事にたどり着いた、今がその時です。
どうぞしばらくお付き合いください。
社会生活の核となる結婚
人は、経済、仕事、健康の分野よりはるかに、人間関係、男女関係の分野で、幸せや不幸を感じると言われますが、それは私たちの人生の根本的な幸福は、関わりの中で認識されるからです。
これは、人間の本質に関わることでもあります。
(人間は「神のかたち」として創造されたとありますが、聖書の神は「三位一体の神」と呼ばれます。神の内に完全な愛と交わりがあったということです。)
この関係の最小単位が「男」と「女」です。
しかも、この男女はバラバラなものではありません。
対等な、そして一体性をもつパートナーとしてのお互いの関係です。
たしかに、お金がなくて、病気であっても、誰かを愛し、誰かに愛されている人は決して不幸ではありません。
逆に、お金があっても、健康でも、誰にも愛されない、誰も愛していない生活は、無味乾燥なものでしょう。
では、適当なパートナーがいればそれで事は解決するでしょうか?
パートナーがいても、その相手との関係が良くない場合があります。
そのような場合、パートナーがいない時よりも大きな問題を抱え、傷を負うということがあります。
だからこそ、パートナーとの良い関係を築くことが大切なのです。
もし、人がその人生の中で一人のパートナーと健全で健やかな関係を気づくことができるならその社会は健康な社会ということができるのではないでしょうか。
仮に、子どもが与えられたとしても、その子どもは体験としての愛を学び、自分も健康的な結婚をし、健全な社会が広がっていくでしょう。
私の願いは、このように「結婚」が健全なものとなり、健全な社会が育まれていくことです。
結婚にはそのような力があることを信じています。
失望してはなりません。
ここから、学び一緒に成長していきましょう!
*ここでの結婚は一人の男性と一人の女性が一つとなることを前提としています。
結婚に関する誤解
このような良い関係を築くために、まずはじめに私たちが抱いている誤解を解かなければなりません。
第一に、結婚は「ゴール」という誤解です。
しばらくの恋愛関係や婚活の結果、結婚という目標を達成するという考えです。
もしそのように考えるならば、結婚によってすでに目標が達成されるということになります。
結婚さえすれば後は流れに任せていくということになります。
結婚はゴールではなく、二人の新たな「スタート」と捉えるなら、結婚には未来があります。
山あり谷ありの結婚生活がここから始まり、二人でこの結婚の道を歩んでいく。
もしそのように捉えるならば、二人の関係に困難が生じたとしてもそこで終わりではないことがわかります。
そこからが、始まりになります。
第二に、パートナーはあなたを幸せにしてくれる人ではないということです。
そうではなく、幸せの意味、愛を実践として教えてくれる人だということです。
この誤解を抱いたまま結婚生活を初めた場合、しばらくするとパートナーと一緒にいるだけでイライラしてしまう、気持ちが通じ合わないと思うと、それは自分の本当の運命の相手ではなかったと変な結論をつけてしまいます。
一緒に暮らしていれば数年もすると、当初のロマンスは冷めて、もともとあなたの内側にあった問題や痛みをパートナーが引き出してくれるようなことがあります。
子どもが生まれれば、子育てにおいても自分の幼さが現れたり、これまで自分が育てられてきた親からの影響や価値観などが現れるでしょう。
そこでもし、
「パートナーや子どもが自分のことを幸せにしてくれるはずだ」
と思っているとしたら、そこには失望、怒り、憎しみしか生まれないでしょう。
パートナーや子どもは、愛について深く考えたり、愛を自分から与えることについてのレッスンを、あなたに与えてくれる人です。
このように、私たちは結婚を通して真実の愛を学び、自分を他者に捧げていくことを通してのみ得ることのできる幸せを味わうことができるのです。
第1回のまとめ
これまで、「幸せな結婚式」のためのガイドはありましたが、「幸せな結婚」についてのガイドはあまりありませんでした。
どうやったら自分の理想のパートナーとゴールインできるのかというノウハウを手に入れ、理想の相手を手に入れたとしてもその幸せは手に入れた瞬間に消えてしまい、こんなはずではなかったという後悔の人生を送るというのでは残念すぎます。
結婚は人を幸せにするものであるとともに、人間の尊く、深い営みであるからこそ、それがうまく行かなかった場合、その関係を深く傷つけてしまうものとなる両刃の剣のようなものです。
でも、結婚を恐れないでいただきたいのです。
本来「結婚」は良いものです。
幸せな人生をパートナーと共に歩みたいと願って結婚を考えている人も、今結婚生活で悩んでいる人も、真実の結婚を知ることで豊かな実りある人生を切り開いていくことができます。
結婚は自分の人生を変えてしまう力があります。
結婚によって、幸福にもなり、不幸にもなりえます。
しかし、本来結婚は、私達人類に与えられた最高の祝福なのです。
真実の結婚によって私達は本来、最高の祝福、幸せを得ることができるのです。
これから結婚とは何かを学ぶことで、お二人の結婚が幸せなものとなり、周りの人々も幸福になることを心からお祈りしています。
サポート感謝します。 働きのために大切に用いさせていただきます。 祝福がありますように!