明石

寝不足は寝るしかない

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本の読み方/後悔していること

小説をたくさん読む子供だった。児童書の誇り高くて勇気ある人物たちは今も私を支えているし、思春期に出会って私の人格形成に大きな影響を与えた本は今でも私の核になっている。俗なことを言えば、読書をしていたおかげか国語のテストで困ったことはほとんどなかった。が、自分の本の読み方を後悔してもいる。 小学校高学年〜中学生くらいから背伸びしていろんな小説を読んでいた。娯楽として本を読んでいて、物語の世界に没入することを楽しんでいた。私はあまり鋭い人間ではなかったので、心情とか主題とかをあ

    • 自分は他人の言葉でできている、という感じ

      自分は他人の言葉でできている、という感じがある。 小説をよく読む子供だった。小中学生の頃は、物語をたくさん読むことを通じてケーススタディのように人の心の動きとかを分かったようなつもりになっていた。実際全然そんなことはなかったのだが。むしろ何も分からない。 中学生くらいになると自分の考えみたいなものに意識的になるけれど、そのあたりから「これは私が考えたことなんだろうか、それともあの時読んだ本のあの人が言っていたことを真似してるだけなんじゃないか」みたいなことを考えるようにな

      • 臆病さ

        自分は他人に対して過剰に臆病で、自分が傷つくことにも過剰に臆病なところがあるなと思う出来事があった。 他人に踏み込むことへの不安、というのをずっと持ったままコミュニケーションをやってきたのだけど、踏み込めないのは他人を傷つけたくないというよりかは自分が傷つきたくないがためではないかという気がしてきた。他人を知ることで、自分の思い描いていた自分にとって心地よい相手像や関係性が崩れることが怖いだけではないかと。それが全てという訳でもないけど、なんかすごくそんな気がする。 それ

        • スキンシップの捉え方・自認の揺れ(メモ)

          アロマ(っぽい)・アセク(っぽい)の自認になんとなくの揺れがある理由の一つは、恋愛的な雰囲気や恋愛的な雰囲気の中でのスキンシップが嫌なことについて、セクシュアル方面から捉えればいいのか、ロマンティック方面から捉えればいいのか、あるいは両方の要素が組み合わさっているのか分からないからだ、ということに気付いた。 まずは元恋人と付き合う中で嫌だったことを列挙してみたい。 エスカレーターで下って行く時、後ろに立っている恋人が両手を私の肩に乗せる/ベンチで隣に座っていて、恋人が私の

        本の読み方/後悔していること

          最近のようす(メモ)

          自分がAceの概念を知った時は「アロマは確定で、アセクもそうかも」と思っていたのだが、それ以降もどっちがどの程度なんだろうなとずっと考えてきた。「むしろアセクの方が確定か?」と思う瞬間もあれば、「リスロマっぽさもあるな」と思うこともあり、ふらふらしてきた。が、なんとなくいろいろと言葉にできるようになってきた気がするので、とりあえず最近のことを書いておこうと思う。 性的な事柄について1.性欲はある。 2.他人の外見的な要素に惹かれることがある。惹かれる外見にはなんとなく一定

          最近のようす(メモ)

          感情や感覚をカテゴリ分けしたり定義付けたり、あるいはしなかったりすること/昔摂取した物語を追い出すために

          はじめに性について書くために始めたnoteではないが、カウンセラーに性についてぼんやり話したところ私は今「自分は何者なのか」という問題にぶち当たっている状態だ(確かにそれはそう)と言われたため、諸々整理するためにとりあえず書くことにした。自分の性をどう捉えて生活していくにしても、人生を進めていく上で重要なことではあるはずなので。 ※ヘッダーは白髪一雄「観音補陀洛浄土」(1972年、アーティゾン美術館)部分 こころの性と表現したい性、恋愛志向、性的指向基本的に思っていること

          感情や感覚をカテゴリ分けしたり定義付けたり、あるいはしなかったりすること/昔摂取した物語を追い出すために

          鼻先に人参をぶら下げておく:とても個人的な話

          はじめに初めてのボーナスで20万ちょいするデザイン・チェアを買うことを目下の目標としている。この目標を設定して以来、就職活動に対して多少前向きになることができたので、しばらくは物欲を使って自分を奮い立たせていきたい。【随時更新】 ①剣持勇のラウンジ・チェア初めて座ったのは東京国立近代美術館工芸館だった(2020年2月28日をもって閉館、2020年夏に国立工芸館として金沢に移転予定)。コロンとしたかわいらしいフォルム、籐の質感の心地よさ、背中を預けた時のなんともしっくり来る感

          鼻先に人参をぶら下げておく:とても個人的な話

          誰かの「普通」と「不満足」

          「足りないモノは 沢山あるの カワイクたって あるのよ」「足りないモノは 手をつないだり/一般的な 恋したい/世間並みの 幸せなんぞ/夢見ちゃう」 「足りないモノは 沢山あるの/カワイクたって あるのよ/明日の朝は お昼ごろまで/寝ていたい」 モーニング娘。の13枚目のアルバム『13カラフルキャラクター』に収録されている、道重さゆみのソロ曲「ラララのピピピ」の歌詞の一部だ。 一般的に「持っている」とされる人が持つ、彼らなりの「普通の感覚」や「不満足」を歌っているという風

          誰かの「普通」と「不満足」