薬機法ライターによる考察(1)サントリー セサミンEX

はじめまして。薬機法ライターの「らは」と申します。普段は健康食品・化粧品の広告制作に携わっています。

このnoteでは特定の健康食品・化粧品のWebサイトをテーマとして取り上げ、表現についてあれこれ考察してみる予定です。

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初回となる今回は、サントリーさんの有名サプリ「セサミンEX」を取り上げてみます。

https://www.suntory-kenko.com/contents/brands/sesamin/?key=10

こちらがいわゆるブランドサイト。「若々しさを、ひとりひとりに。」というキャッチコピーから察するに、「アンチエイジング」がテーマのサプリでしょうか。ただし、直接的に「セサミンEXを飲めば若返ります」とは言っていません。

注目したいのは、「グッド・エイジング」や「グッドエイジャー」という表現。「いい年の重ね方」的な意味合いでしょうか。世の中にはグッドエイジャー賞なんてものもあるんですね。「若返り」「老化防止」と直接的に言われるよりも魅力的に聞こえる気がします。

愛飲者の口コミは、「見た目」「気力」「体力」で分類されています。「なんとなく調子がいい」「元気に楽しんでいます」「若く見られる」など、抽象的な表現だったり、あくまで身体の変化ではなく見た目や気持ちの変化にとどめられているようです。抽象度を上げてしまうと、下手すると「毒にも薬にもならない口コミ」になってしまいがちですが、適度に具体的なエピソードが盛り込まれているので、なんとなく親近感も持てて読みやすいですね。

全体的に前向きな雰囲気で、私もこうなりたい!と思わせられるようなサイトだなあという印象。さすが大手だけあって、「これは薬機法的にマズイのでは…?」という表現も見当たりません。


…と、こんな感じのライトなノリで、いろんなサイトを眺めてみる予定です。薬機法の広告表現に興味がある方は、お付き合いいただけると幸いです。

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