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上位陣を分析して考えた「試合における無駄な時間を減らして勝ち筋を作る」

スプラトゥーン3の話。

先日、大会でがらんどうさん・シューマさん・スリューさんといった上位勢の皆さまと試合をする機会がありました。

こんな滅多にない状況をそのままにするのはもったいない。せっかくだから「相手はどんな感じで動いているんだろ」と思って、メモリープレイヤーを見返してみたんですよ。

そうしたら……無駄な時間が少ない!綺麗!最適化の美!……思わずため息をついてしまいました。

同時に「無駄な時間を減らすため、今からできることって何だろう」と考えたりメモを取り始めたりしていて。せっかくだからそれをnoteにまとめようと思って書いたわけです。

まとめておけば、自分が煮詰まったときに役立つから!……と、前置きはこれくらいにして、早速本編に入りましょう。


そもそも無駄な時間って何???

そもそも「無駄な時間」って何でしょう。多分こんな時間だと思う。

  • 対面してキルを取れたけれど、振り返ると相手にレティクルを合わせるまでに時間がかかっていた

  • 床や壁の移動でモタつく

  • 特に理由のないセンプク(場面の人数不利を招く)

  • 判断に時間がかかりすぎている(ゲームスピードが遅くなる)

  • 敵を見つけられなくて、前に出られない

  • 引き出しが少なくて同じ動きしかできないため、相手に読まれてしまう

  • ヘイトを買いにきた敵に構いすぎてしまう

  • 今倒さなくていい敵を「悔しい!倒さなくちゃ!」と追いかけて躍起になり、場面の人数不利を作ってしまう(俗にいうティルト状態)

書いていて自分に刺さっています。刺さりまくりじゃ……。

なぜ無駄な時間について考えたの?

ガチルールの時間は延長なしで考えた場合、どれも5分。そしてこの5分って全員平等に与えられた時間なわけで。この5分を有効に使えれば、勝ち筋をつかんだり負け筋を潰したりできる気がするんですよ。

そして上位勢やうまいと感じる人のプレイを見ていると、「無駄な時間を使わない」「時間を有効に使う」レベルが高かったんですね。

無駄な時間が減るメリット

無駄な時間が減るメリットをちょっと考えてみます。

  • 「今自分がやっている無駄な時間って何だろう?」と考える過程で、少しずつ「見る・動く」などが洗練されゲームスピードが早くなる

  • 引きだしが増える

  • 試合中の判断や行動が早まる

  • キルを取るまでにかかる時間が短くなる

  • 動きを最適化できる(初動や打開、抑えでキルを取りやすくなる・サブやSPを適切に使えるなど)

  • 人数有利を取りやすくなる

  • メモプでプレイを見るときの視点が増える

  • 総合して個人の地力を高められる

  • 個人の地力が高まれば「自分のブキは~で状況は~だから、自分はこうしていけばよいのかな」みたいな「チームでの動き」も見えてくる

  • 勝ち筋を考えられる

  • 「何が勝ち筋か」「今の負け筋は何か」わかってくる

  • (ルールやステージの理解ももちろん必要だけど)迷いが減っていく

  • 打開の成功率が高まる

  • 抑えの時間が継続しやすくなる

  • 勝ち筋をつかんだり負け筋をつぶしたり、ゲームメーカーとして動けるようになる

  • 【総合して】勝率が高まる

【メモプを見返して分析した】上位勢がやっていた「無駄な時間」の少ない動き

ここだけ見出しが長くなってしまったぞ。それはさておき、メモリープレーヤーをざっと見たところ、こんな感じだったんですね。

  • 判断が早い(今どのフェーズなのか、何をすればいいのか、誰から倒すかとか)

  • エイムをあわせるのが早い

  • 索敵が早い&正確(声の報告だけじゃなく、そもそも自分の目で捉えたり予想していたり)

  • 様子見や無駄なセンプクによる味方とのズレが少ない(センプクしても味方と敵の動きは見ている)

  • 基本のキャラコンがスムーズ(テクニカルな小技はそこまで使っていなかった。今回だけかもしれないけれど)

  • ポジションまで辿り着くのが早い(ギアによる移動効果とキャラコンと「先に取った方が有利」というやつと)

  • 無駄な移動がない

ほんとに無駄な時間が少なくて、「うまい」より先に出た感想が「綺麗!」でした。最適化の美ですね。

どうしたら無駄な時間を減らせる?7つほど考えてみたよ

「無駄な時間の少ない人はこういう動きをしているんだ」というのは、何となくわかってきた。でもそれだけじゃ、「どうしたらそこに近づくのか」を試せない。

そこで「どうしたら無駄な時間を減らせる」のか、も一緒に考えてみます

①イカランプを素早い時間でさっと見る

視野に入れるのはもちろん、視野でとらえる時間を短くする。

②フェーズに合わせてマップを見る

たとえばこんな感じ?

  • 「今は抑えの場面。相手が復帰で使うと思われるこのルートに相手の塗りはあるかな?(塗られている=向かってきているかセンプクしているか)」

  • (リスポンから復帰するとき)オブジェクトはどこにある?味方はどこにいる?前線の先端となる塗りはどこでどの辺り?相手はどこにいる?ビーコンはどこにある

また可能な限り見る時間を短くできればいいな、とも。

少しずつ、
・今はどこを見ればいいか、考える時間
・実際にマップを見る時間
・実際に画面を見る時間
を短くできていければ?
なのかな。

③現況を素早く理解する

・今打開なのか抑えなのか?どれ?
・カウントは?
・人数(全体の人数と場面の人数)
などを素早く理解
する。書いてて思ったけど難しい。

④フェーズに対する行動のスピードアップと選択肢の増加

試合中はフェーズに対する行動をできるだけ早く出せるように。

試合外では、空き時間に調べたり誰かの話を聞いたりプレイを見たりして「こういう選択肢があるんだ~」と知っておく。知っておけば「やっていく」ができるけれど、知らないと「やっていく」が生まれない。

⑤素早く無駄の少ないエイム

「無駄な弾を極力撃たない」より「素早くエイムを合わせる」がいいのかも。結果的に無駄弾を撃つのも減る。

それには、
ブキから出る弾の奥行きを理解
・画面がごちゃついても、レティクルで敵をとらえている
・ブキを動かしやすい・かつエイムが合わせやすい感度の理解
とかが必要なのかな。

⑥索敵の早さと優先順位

・敵を目で見ているか
・視野でもとらえられているか
・何のために誰から倒すか
とか?わかっちゃいるけど、その場で優先順位つけるのって難しい。

⑦基礎のキャラコンはどれだけスムーズ?

たとえば、
・自分が通る・使う場所へスムーズに移動できる?
必要最低限の塗りで移動する
・どう塗ったら移動に使う塗りにかける時間が短くなる?
とか?

正直、難しい小技より基礎がどれだけスムーズかのほうが重要な気がします。もちろん難しい小技も使えれば戦い方は広がると思う。

でも基礎あっての応用だと思うし、「移動でモタつかなかった。それのおかげで初動でいち早くポジション取りができて、さっとキルが取れた」みたいな状況もある。

それならシンプルに基礎をしっかり身につけたほうがいいのかなと思うわけです。

チェックリストにする

これを自分用にカスタマイズして、チェックリストにするといいんだろうな。

チェックリストをこう使う

・チェックリストから「今日はこれ」と1~2個決めて、試合前に見る
・試合中、目につくところに置いておく(付箋でもメモ帳でもツールでもなんでもなんかしらで表示させておく)

チェックリストで目指すこと

「無意識にできるようになっていた!」状態。

「無意識にできている」(完璧じゃなくてもある程度自然に動けるというか)という状態まで整えていけるのがいいんだろうなーって思う。

とはいえ一朝一夕ではなかなか身につかないし、なかなかできなくて「う~やってられない~」となる可能性も大いにある。もう想像できる。

でもでも「意識したうえで実践」を繰り返すと、脳や体に染みこむ。そしてたとえ停滞しているように見えても、続けるうちに成長曲線でいわれる「ブレークスルー」が生じる。そして「無意識に(以下略)」

だからまあ、コツコツ繰り返そうと思っています。

最後に

上位勢と対戦することになったとき、最初に思ったのは「対戦できるの?本当に?めちゃくちゃたのしみ!」でした。テンションも上がったし、本当にたのしかったんですよ。

とはいえ、あとから改めてメモプを見たら「こんなに違いがあるんだ」とも思ったわけで。そして、まとめたとはいえ、今からすべてできるわけではない。

だけどまとめておけば、意識もしやすくなるじゃん!(行動も変わるよねと)そう思ったわけです。

また何かあったら書きます。そしてもし対戦したときは、よろしくお願いします!



生きてるだけで偉業だし自愛も大事。多少無理することはあっても無茶は減らそ。