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大手企業とベンチャーどちらがいいのか?~①大手企業に就職すれば安泰?~

IT業界エージェントの芦野です。

今日は大手企業とベンチャー企業どっちがいいの?について、これまた徒然なるままに記載します。

結構ここら辺は語りつくされていると思いますが、インターネットで「大手・ベンチャー・キャリア」で検索すると、大量に「ベンチャー最高」といった意見がでてきており、個人的には過度に行き過ぎている点もあると思うので、その観点をメインに記載できればと思います。

ただ思ったよりも長くなりそうなので、いくつかに分類していきます。まずは大企業に就職すれば安泰なのか?という話についてです。

大手企業に就職すれば安泰、という時代の終焉

大手企業=安泰だった時代

私は30代ですが、自分の親世代あたりまでは、「大手企業に就職すれば安泰」といった考えが強かったと思います。

大手企業に入れば、年功序列×終身雇用となり、一定程度の高賃金が将来的に保障されており、よほどのことをしない限りは定年まで在籍できる、となれば、それは確かに安泰だったかと思います。

大手のリストラ、終身雇用の綻び

しかし現在は、年功序列や終身雇用といった制度への綻びが見え始めています。実際にパナソニックや富士通といった大手企業も直近でリストラを断行しています。

実際のリストラ以外にも、2019年には経団連の中西元会長が、新卒一括採用・年功序列・終身雇用をセットとする従来の日本型雇用システムの見直しを唱えたり、トヨタ自動車の豊田社長が、終身雇用継続が難しい旨の発言をしています。

終身雇用の綻びは、高度経済成長期⇒バブル崩壊⇒失われた30年での日本経済の低迷が大きな理由です。それでは大手で今も伸びている会社に入ればいいのか?というと、所謂VUCA時代の到来によって、それも難しい状況です。

VUCA時代

よくVUCA時代と言われますが、そもそもVUCAとはなんでしょうか?

VUCAとは「Volatility=変動性」「Uncertainty=不確実性」「Complexity=複雑性」「Ambiguity=曖昧性」の頭文字をとったものです。

VUCAについては、個人的に以下が非常にわかりやすくまとめられていると思います。

https://www.profuture.co.jp/mk/recruit/strategy/15030

以下上記から軽く引用ですが、Volatility(変動性)をあらわす内容としては、ICT技術やAIの進化により、新しい商品やサービスが生み出され、その変化に伴って消費者のニーズや価値観も多様化しています。

Uncertainty(不確実性)をあらわす内容としては、地球温暖化や新型コロナウイルス感染症の影響における経済の変化などがあげられます。

Complexity(複雑性)をあらわす内容としては、所謂ダイバーシティがあげられます。個人の考え方や行動基準が多様化し、それに伴い社会も変革の必要がさけばれ、多様化する働き方、新しい生活様式、それらを受容する社会構造の変化など、複雑性が高まっています。

こうしたVolatility (変動性)、Uncertainty (不確実性)、Complexity (複雑性)のそろった場合に、Ambiguity(曖昧性)の状態になるとされます。3つの要素が絡み合い、予測のつかない曖昧な状況のことです。

こうした予測のつかない曖昧な時代では、「終身雇用がずっと継続される/年収も少しずつ上がっていく」といったことを保証してくれる会社はもうどこにもないのです。

まとめ

今回のまとめは以下です。
・大手=終身雇用/年功序列があるから安泰、といった時代が終わった
・理由は日本経済の低迷による終身雇用/年功序列の終焉
・個別企業でみても、VUCA時代が到来し、将来を保証された企業はない

次回以降では、こうした時代背景から、「ならベンチャーに行くべきなのか?」といった内容について、色々記載できればと思います。

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