Shigenori Ashino@IT業界の転職エージェント

一橋大学卒⇒公務員⇒エンジニア/ITコンサルの転職エージェントをしています(CA/RA…

Shigenori Ashino@IT業界の転職エージェント

一橋大学卒⇒公務員⇒エンジニア/ITコンサルの転職エージェントをしています(CA/RA両面) 職業柄、エンジニア/コンサルのキャリアや各企業の動向等に興味があります。 あくまで個人の見解が含まれるのでご容赦ください。

最近の記事

見落としがちな職務経歴書の記載方法や面接でのポイント

久しぶりの投稿です。2023年はできれば更新頻度あげていきたいです。 完璧なものを書く、と決めてしまうと全然かけないので、とりあえず更新常にする習慣をつくっていきます。 さて今回は転職エージェントをやる中で感じる、 ・もっとこういう職務経歴書を記載した方がいい ・面接でよくみるNG理由 について共有します。 これを共有したい背景としては、もっと準備すればこの企業通過するのに、といった方をたくさん見てきており、非常に勿体なさを感じたためです。 各エージェントがこうした記事

    • 大手企業とベンチャーどちらがいいのか?~②ベンチャー企業至上主義への警鐘~

      IT業界エージェントの芦野です。 今日は大手企業とベンチャー企業どっちがいいの?の第二弾として、ベンチャー企業至上主義への疑問符を投げかけます。 前回の記事では以下のようにまとめました。 ・大手=終身雇用/年功序列があるから安泰、といった時代が終わった ・理由は日本経済の低迷による終身雇用/年功序列の終焉 ・個別企業でみても、VUCA時代が到来し、将来を保証された企業はない 上記をうけ、大手企業では安泰ではなく、ベンチャー企業がよいのでは?といった風潮がでてきています。

      • 大手企業とベンチャーどちらがいいのか?~①大手企業に就職すれば安泰?~

        IT業界エージェントの芦野です。 今日は大手企業とベンチャー企業どっちがいいの?について、これまた徒然なるままに記載します。 結構ここら辺は語りつくされていると思いますが、インターネットで「大手・ベンチャー・キャリア」で検索すると、大量に「ベンチャー最高」といった意見がでてきており、個人的には過度に行き過ぎている点もあると思うので、その観点をメインに記載できればと思います。 ただ思ったよりも長くなりそうなので、いくつかに分類していきます。まずは大企業に就職すれば安泰なの

        • SESでテスト工程にしか携われない、について

          IT業界の転職エージェントの芦野です。あけましておめでとうございます。いつの間にか都市があけていました。 今年からはもう少しnoteも気合い入れて更新しようと思います。 今回は、SESでテスト工程ばかり携わっている(コーディングや設計、要件定義に携われない)、といったお悩みについてです。 たまにこうした理由で転職を希望される人がいたり、ネットでもSESはスキルが身につかない、といった話もきいたりします。 そしてこうした話が広がっていることもあり、「Web系自社じゃないと

        見落としがちな職務経歴書の記載方法や面接でのポイント

          社会貢献性の高い仕事につきたい、を紐解くと?

          久々の投稿です。特にプライベート(資格勉強)追われて記載できなかったのですが、ようやく落ち着いたので、今日から再度始めていきます。 復帰第一弾としては、よく求職者の方がおっしゃる表題の 「社会貢献性の高い仕事につきたい」 といった転職理由/希望条件についてです。 漠然と社会貢献性高い仕事つきたい思いは理解できるのですが、ここをもう少し深ぼっていくと、人それぞれ理由が違う/目指すべき企業が違う、と思うので、今日はこの議題についてつらつら記載していきます。 社会貢献性とは?

          社会貢献性の高い仕事につきたい、を紐解くと?

          SIerを一括りにしない重要性について

          現職SIer/SESの方の転職支援をすることもありますが、その際、「転職理由は○○です。だからSIerから離れたいです。」という主張をよくうけます。 しかしよくよく考えると、転職理由の○○とSIer離れる間の因果関係が成立していない場合も多いです。所謂坊主憎けりゃ袈裟まで憎い状態で、現職に不満でも、すべてのSIerに不満を抱くのはちょっと論理飛躍がすぎると感じられます。 本記事では、SIerにもいくつかタイプがあることを記載し、SIerといっても色々あることを皆さんに知っ

          SIerを一括りにしない重要性について

          スクラッチ開発至上主義への警鐘

          タイトルはかなり重たい話題なので、今回は若干表層的なところを記載しつつ、より具体につながる話をいつの日かさらに記載しようと考えています。 職業柄転職希望のエンジニアの方とお話しすることがあり、特にSIer/SESといった受託企業出身の方からよくでてくる転職理由のうち、以下のようなものがあります。 ・将来的につぶしのきくスキルをみにつけたい ・年収をあげたい 例えばCOBOLやVB.netといったレガシー環境での開発、3次請け以降で下流しかやれない、といった方は上記のよう

          スクラッチ開発至上主義への警鐘

          大手コンサルとベンチャーコンサル、どちらに行くべきか?

          最近コンサル記事ばかりになり恐縮ですが、今日もコンサル記事です。 求職者から聞かれる質問で、「コンサル行くにしても、大手とベンチャーコンサルどっちがいいですか?」というのはよくあります。 これは人それぞれ解がありますし、大手/ベンチャーの中も千差万別なので、一概には言えないところです。 とはいえ、一定の特徴はあるので、参考程度に私感含めて記載していきます。 ※いつもの注釈ですが、職業柄ITバックグラウンドの方とメインに話すため、一定その方々向けの話が多くなります。 ※

          大手コンサルとベンチャーコンサル、どちらに行くべきか?

          戦略/業務/ITコンサルの違いを架空PJで解説します

          求職者や社内の若手から、「コンサルとSIerの違いがわからない」、とか、「今はIT全盛期だから、結局どのコンサルもITコンサルに行きつくのでは?」といった話を受ける時があります。 ここからは、自分なりに解釈している各コンサル(およびSier)の違いを、架空の事例をもとに記載していきます。 ※注 前回も記載しましたが、職業柄接する人はITコンやSIer出身の方のため、若干戦略コン経験者からは記載内容に「?」がつくこともあるかもしれません。ご容赦ください。 また、あくまでわか

          戦略/業務/ITコンサルの違いを架空PJで解説します

          コンサル企業/コンサルをやりたいの解像度を上げたい

          ここ数年「コンサルやってます」と名乗る企業も増え、求職者側も「コンサルやりたいです」という方が増えてきています。 そうした中、各企業の行うコンサルと求職者が考えるコンサルのずれが起きていたり、そもそも求職者側から「どんなコンサルがいいかわからない」といった質問を受けることが多くなっています。 一定こうした状況への解の一つになればと、私感含めて記載していきます。 ※以下注意 職業柄IT系(SIer、SES、ITベンチャー、情シス、ITコンサル等)出身の方とお会いするケー

          コンサル企業/コンサルをやりたいの解像度を上げたい

          SIer出身エンジニアは現段階で事業会社のDX部署に行くべきなのか?

          こんばんは。久々の記事で、挑戦的なタイトルおよび私見非常に含んだ内容の発表です。 職業柄、企業から話を聞くこともあれば、転職希望者から話を聞くケースも多いです。特に後者は事業会社のDX部門に行きたい方も、逆にDX部門から去りたいという方もお話を耳にします。 そこで個人的に考えた見解を記載していきます。 前提ここでいう事業会社は、非IT系(?)の事業会社を指します(所謂昔から存在している事業会社)。SIerやコンサルだけでなく、SaaS等のWebサービスを展開するIT企業

          SIer出身エンジニアは現段階で事業会社のDX部署に行くべきなのか?

          (読書メモ)ソフトウェアファースト

          前回の読書メモと同じ及川卓也氏の著書、「ソフトウェアファースト」を読んだのですが、「DXの方法論」「エンジニアキャリア」についてわかりやすく記載あったため、改めて個人的に気になったところを抜粋します。 ソフトウェア・ファースト近年はモノからコトへ、所謂産業のサービス化がすすんでいます。このサービス化の根幹を支えるソフトウェアの中でも、近年はSaaSが主流です。 SaaS以前はPKGが主流でしたが、PKGでは販売後の収益は保守費と追加ライセンス、新しいPKGへのアップグレー

          (読書メモ)ソフトウェアファースト

          (読書メモ)プロダクトマネジメントのすべて

          PdMの業務内容やキャリア等について、非常にわかりやすく記載されていました。個人的に気になったところを記載していきます。 プロダクトの成功プロダクトの成功は「ビジョン」「ユーザー価値」「事業収益」の3要素が影響するが、これらは相互作用するため、バランスを保つことが重要。 (例)ユーザー価値と事業収益は向上していても、ビジョンはかなえられていないケースもある。 また、プロダクトステージごとに成功の定義は異なる。0→1フェーズ(スタートアップ/大企業の新規事業ともに)では、P

          (読書メモ)プロダクトマネジメントのすべて

          最近の気になるニュース(5/28)

          上場SaaS企業の状況 SaaS企業の株価が2021年後半から急落した。ただ、むしろ元々がバブルだっただけで、実際の業績は堅実に成長している(中小企業の生産性改善の必要性、働き方改革等も追い風)。ストック収益中心で、解約率が低ければ、成長ポテンシャルも高い。 重要な要素は以下。特にARRは重要。 SaaSの中でも会計分野は成長余地が大きい(市場も大きく解約率も低いため)。その中でもマネーフォワードとfreeeは二強だが、M&Aも効果的に活用しているのはマネフォのほう。

          最近の気になるニュース(5/28)

          勘定系システム×クラウド

          日立が勘定系システム強化した、という記事がでていたので、勘定系システム×クラウドについて、思いつくままに記載しました。 日立が勘定系システム事業を強化、静岡銀・滋賀銀に続き地銀向けパッケージで顧客開拓 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com) 日立が静岡銀行と共同でつくった勘定系システムをPKG化し、ほかの地銀に横展開しはじめるようです。 富士通のオンプレ勘定系「PROBANK」の終焉 富士通が地銀勘定系システムから実質撤退、共同利用システム加盟行が

          最近の気になるニュース(2022/4/3)

          最近の気になるIT関連のニュース/特集を記載していきます。 アクセンチュア過重労働に潜むコンサルの業界悪、残業が消えない真の理由ACが月140Hの残業をさせたことで、書類送検された関係の特集記事です。 本記事では、コンサルの残業過多の要員を以下3つに分類しています。 (1)課題難易度が高い (2)自身の能力が低い (3)組織/上司の能力が低い 課題難易度と能力のギャップ×責任感×競争心の兼ね合いで残業をしたり、上司のPJ設計能力の低さで残業をしていると筆者は主張していま

          最近の気になるニュース(2022/4/3)