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みずからうまれる / 七夕に寄せて

初のコンパネ、初のブラックジェッソ 、初のイーゼル・・・は、描き終わってから買ったけど、初めてづくし。笑

「みずからうまれる」 アクリル 2023.6.3. Lake.∞ @eautonalite

見えたものを描き込む予定だったけれど、悩んだ末に抽象のままで完成とした作品。それは逃げではなく、積極的な選択です。

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「みずからうまれる」born from water / born by oneself 2023.6.3.ブラックジェッソ,ターナーアクリルガッシュ , コンパネ 34.6x58.5cm

コンパネに初めて描いた作品。8割がた、利き手ではない左手で。いつも通り、描き始めに完成のイメージは全くない。

当初は色を塗ったあとで見えてきたものを描き込むつもりだった。だけど、後半あたりは「水から生まれる」というイメージが入っていったのは意識した。

方向を変えて何日も何日も眺め、見えてくるモチーフを描き込もうと思ったけれど、たくさん見えてくるものたちを取捨選択できなかった。悩んだ末に、抽象のままで完成とした。絵の正しい方向もない。展示するとしたら固定せず、自由に動かして近くから遠くから、じっくり眺めてもらえたら。

無から有へと産まれる生命の循環を、見る人がそれぞれに感じてほしい。そのために、特定の輪郭を与えない(描きこまない)という選択。どんなストーリーも時間軸も全て包含されている、水という物質。

「水から」と入力しようとしたら「自ら」と変換される。
どちらでも読めるように、タイトルはひらがなにした。
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*ターナー U-35公募展に参加しています

今までにも抽象で終わるか描きこむかで悩んだことは何度もありますが、この作品に関しては違った感覚でした。抽象だけど最初からイメージが明確だった「UNITY」とも違う。

「UNITY」   2023.5.25. watercolor  , Lake.∞ @eautonalite

この時も悩みましたが、結局、描いて良かったと思う。わたしの中のイメージや感情を明確に入れたのは抽象の時点であって、形は見えたものを描いただけなので意図はありません。が、結果的に表に出ている部分はあります。できるだけ元の感じを残すために、あえて描き込みは少なめに、ぼんやりさせています。

下記の文章はこれを描いた時、考えていたこと。SNSでは絵と一緒に投稿していました。

今わたしの中で起きていること。複雑な感情も体験も、完全に言葉にすることはできないから描く。

山田詠美さんは、このことを繊細に美しく残酷に描いてくれる。痛みと幸せ、喪う恐怖を極限まで味わった人にしか分からない光。だから、守ろうとする強さが生まれる。隠密に。

見える人には見える宇宙。隠れてなんかないし、そこにあっても見えたり見えなかったりする光の粒子は空気中で踊っている。見ようと思えば見える万華鏡。あるいは虹。

わりとハッキリさせたい(自分なりに解釈=理解したい)性格でありながら見えないものを扱うという矛盾があり、他者の「解釈」についてどう捉えるかは、ずっと考えてきたことでした。それで表と裏、ダブル・トリプル(+α)ミーニングを使い分けて多層解釈できるものにすることを今までは意識していました(文章でも)。

その根底にある想いは変わっていないのですが、今は「ぼんやりしたものをそのまま受け入れられるようになった」のかもしれません。

わたしにも理解できない、わたしがいる。

わたし=宇宙なのだから当然でもあり、それをそのまま受け入れるということは、たぶん最近ようやく出来るようになったのです。他の人に対してもそうあれたら、全く違う感覚になれるんだろう。そのことを明確に一言で表すことは前から知っていたけど、体感+頭脳で繋がったのは「今」、書きながら。

この絵に関して、インスタやツイッター(既出)とは違う文章が後から出るだろうなと思い、4日ほど間をあけていたのですが、こういうことだったのか~と思う、七夕の朝でした。

雨が降ろうが何だろうが会いに行けるんだし、常にハッピーな物語だと解釈しなおしています。廃棄の辞書に、ビブリオマンシーのように描くシリーズ作品「dictionary」でも描いたけど、物語や神話(フィクション)のラストが嫌なら自分の意識内で変えればすむこと。ベガとアルタイルは天の川を挟んでいるとはいえ、あんなにすぐ近くにいる。夏の星座と冬の星座ほど引き離されたわけじゃあるまいし、いつも一緒 ∞

dictionary 5-504,505-た / 種、楽しむ、旅鳥 2023.2.21. アクリル Lake.∞ @eautonalite
アルタイルの綴りが間違ったまま直しそびれ・・・正しくはALTAIR

1年に1回じゃ足りないに決まっている。楽しいほうへ意識を向ける(神話の解釈を変える)。

はくちょう座って、実はゼウスの化身です。ゼウスを乗り回して勝手に自分から会いに行っちゃっても、いいでしょ?

はくちょうの背中に乗って会いに行き、もらった種を畑に植えて、牛と一緒にいつまでも仲良く暮らしましたとさ❤ 

ちなみに描く前の資料として、はくちょう座の星図(画像)をたくさん見た。ことごとく、下から上へ見上げたようにお腹側から描かれている。別に、上から見下ろしたっていいじゃない?宇宙に上下はないんだし。

神話で悲劇が起きるのは、本当のこともあるし、そうじゃないこともある。本当のとおりに幸せに描いてしまったら、みんながそっちへ行くから、それじゃ困る側の権力で改竄された物語もあると思う。恐怖を煽っておいて真実を隠す構造は、何千年経っても変わらない。わたしはNOを突きつける。自分にとってハッピーエンドが見えない方を選択する価値は、何ひとつない。

今日は七夕で、小暑の季節の始まり。おめでとう。新しい神話は、いつからでも作れる。自ら生まれる物語。

今夜は星空が見えないけれど、今このときを感じる自分、あなた、そして宇宙まるごとつながっている存在すべてを愛おしむ時間にしようと思います。無制限ヒーリングタイム。勝手に流れているので、受け取ろっかなと思ったらその時に受け取れます。オキシトシン増量でいきます!笑 ∞❤️∞


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