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香港 戦争の記憶の伝承に挑む⑤「言語学習を通じた相互理解が平和のカギ」侯清儀さん 海浜文化導賞会主席・香港歴史文化研究会理事
香港で30年にわたり日本語教育に携わってきた侯清儀さんは、香港と日本の交流史の研究や市民への積極的な伝承活動で知られる。流暢な日本語だけでなく、柔和な笑顔と穏やかな語り口が印象的だ。活動の原動力となっているのは何なのか、話を聞いた。 ーー生い立ちについて教えてください。 わたしはフィリピン華僑を背景に持つ閩南(中国福建省南部の呼称)の僑眷(きょうけん、同国内に居住する華僑の家族)です。閩南人は16世紀の明朝時代に福建からフィリピンに渡りました。華僑というとお金持ちをイメージ
香港 戦争の記憶と伝承に挑む④「香港の歴史の『分水嶺」』を共有したい」 Watershed Hong Kong 葉坤杰さん
第2次世界大戦中の旧日本軍による香港の戦い、英国軍からすれば香港防衛戦を巡り、数年前から香港メディアで関連の活動を紹介されるようになったのが、民間歴史研究・活動グループ「Watershed Hong Kong(ウォーターシェッド・ホンコン)」だ。 設立メンバーは当時全員が20代で、これまでの著名な歴史学者や研究者と比べるとはるかに下の世代となる。調査研究だけでなく、軍服の着用など「再現」を伴う戦争遺跡ツアーのほか、ソーシャルメディアを駆使した情報収集や発信、幅広いネットワー