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AIというものの付き合い方

技術の進歩は常に人類の発展に寄与してきました。
それは人の働き方を変えていき、その生活も驚くほど便利になり様々な不快からも解放されていくのです。
しかし、AIの急速な発達により、私たちが長年培ってきた技術や技能が置き換えられていく可能性が高まっています。
そのような状況下で、人々がこれまで築き上げてきた誇りや自信を失ってしまうのではないかという懸念が生じるのも無理はありません。

最近ではAIに仕事が奪われるのではないか
または、イラストもAIが描いたものが広まっていき、俗にいう「巧い」イラストはたとえそれが人間の手で描かれたとしても「AIが描いたのではないか」という魔女狩りのようなものが流行り問い詰める行為が常となっていきました。
これは一種の魔法のようなもので世界の再魔術化などといってもいいのかもしれません。

AIは確かに多くの分野で人間の能力を凌駕しつつあります。
複雑な計算や大量のデータ処理、パターン認識など、AIが人間を上回る性能を示す領域は増え続けています。
一方で、創造性や感情、倫理観といった人間ならではの特性は、AIにはまだ及ばないとされてきました。しかし、最近のAIの発展は目覚ましく、これらの領域でもAIが人間に迫る日が来るかもしれません。

そのような状況下で、人々が自らの技術や技能に対する誇りや自信を失うことは十分に考えられます。長年の努力と経験によって培ってきたスキルが、AIによって簡単に置き換えられてしまうのであれば、自分の存在価値を見失ってしまう人もいるでしょう。特に、自らの技術を生業としている人々にとっては、AIの発展は脅威以外の何物でもありません。
しかし、それがすべてを置き換えるものでもないですし、労務をAIに任せることで報酬は、人が手に入れてもいいのではないかとも考えられるのです。
人はもしかしたら「働かない」という選択肢が入ってくる時代がくるかもしれません。


しかし、私はこのような状況下でも、人間の価値を見失ってはならないと考えています。確かにAIは多くの分野で人間を上回るかもしれません。しかし、それは人間がAIを創造し、発展させてきたからこそ実現したのです。AIの発展は、人類の英知の結晶であると言えるでしょう。

また、AIが発展したとしても、それを適切に活用し、管理するのは人間の責任です。AIの意思決定が倫理的に正しいものであるかを判断し、必要な規制を設けるのは私たち人間の役割なのです。そのためにも、私たちは人間ならではの創造性や感性、倫理観を大切にしなければなりません。

さらに、AIの発展によって生まれる新たな可能性にも目を向けるべきです。AIが単純作業を肩代わりしてくれることで、人間はより創造的で高度な仕事に専念できるようになるかもしれません。AIとの協働により、これまでにない革新的なアイデアや製品が生み出される可能性もあります。

AIの発展は、確かに人々の不安を呼び起こすものです。しかし、それは人類の可能性を広げるものでもあります。私たちは、AIの発展を脅威ではなく、チャンスととらえる必要があるのです。そのためにも、人間らしさを大切にしながら、AIとの共存の道を模索していかなければなりません。

AIの時代に求められるのは、技術への盲目的な依存ではなく、人間性の尊重です。私たちは、AIの発展を謙虚に受け止めながら、人間ならではの強みを活かしていくことが重要です。そうすることで、AIと人間が協調し、より良い社会を実現していくことができるのではないでしょうか。

AIの未来は、私たち次第です。人間らしさを失うことなく、AIの力を活用していく知恵が求められています。私たちは今、その英知を示すときなのかもしれません。
AIはAIというものとしての扱いが必要であり、そのスタンスはどのようなものになるのかはこれからの変化していく時代にもなると考えます。
そのとき、常に自分の認識がAIという計算機と向き合った時にどのように考えるかは心持ちとして意識することが大切でしょう。




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