ホラーに挑む2022 第5回:映画『死霊のはらわた』感想

今まで日本の心霊ホラー『リング』シリーズを観ていたのに、突然グロありの洋画にジャンルが飛びました。これには訳がありまして。

MARVEL映画が好きな僕は来月公開予定の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』も観に行く予定なのですが、この映画を手がけるのが『死霊のはらわた』でデビューし、『スパイダーマン』シリーズも手掛けたサム・ライミ監督なんですね。
で、『ドクター・ストレンジ2』のプロデューサーであるケヴィン・ファイギ曰く、『ドクター・ストレンジ2』は『死霊のはらわたII』ファンにとって嬉しい映画になるとのこと。

『ドクター・ストレンジ2』に備えて現在諸MARVEL作品を復習している最中なものですから、そこまで明言されてしまっては『死霊のはらわたII』も観ざるをえません。そして『II』を観るなら、やはりその前に1作目も観るべきでしょう。

そんな理由で急遽、初めて『死霊のはらわた』を観ての感想です。

まず敵(悪霊に取り憑かれた人間)のビジュアルに関してですが、1981年(僕の生まれる18年前)の映画かつ低予算なだけあり、ここだけ観ればほとんど怖さはありません。当時の観客にとって怖かったかどうかは分かりませんが、現代のCGを見慣れているとこれ自体から来る怖さはほとんどありませんでした。作りがどうしてもちゃちに感じられてしまいます

題材的にも悪霊そのものが襲ってくるシーンはほとんど無く、悪霊に憑かれた人間が主な敵なので僕の怖がる要素には欠けています。どちらかというと僕は『リング』の貞子のような殴れない悪霊の方が苦手なので。

しかしそこはサム・ライミ監督の巧さが光るところ。取り憑かれた人間の怖くなさにも関わらず、この映画は怖い
特に最後のバトルシーンに顕著ですが、敵がどこにいるか分からない場面の緊迫感が半端無いです。カメラワークと構図によるものでしょう、いつ敵が現れるか分からず、恐怖から思わず画面をだいぶ離れて観てしまいました。

ストーリーには特に意外性はありませんでしたが、無難にまとまっていて楽しめましたね。
割と序盤に木が人間を強姦するエロシーンがあったのには驚きましたが。

ところで僕の遊んでいる『Broforce』というゲームには本作の主人公であるアッシュ・ウィリアムズのパロディであるAsh Brolliams(アッシュ・ブロリアムズ)というキャラクターがいまして。彼はショットガンとチェーンソーで戦うキャラなのですが、『死霊のはらわた』ではアッシュはチェーンソーを使っていないですよね。使うかと思いきや使えなかった。
果たして続編以降でチェーンソーを使いまくるキャラへと変貌するのか?なんだか『III』では舞台が中世になるなんて噂も聞いているので、非常に楽しみです。

思い入れのある『リング』シリーズと比べると文字数が随分と少なくなってしまいましたが、まあこんなところでしょう。

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