佐藤可士和展から着想したシンプリストの本質について
国立新美術館の佐藤可士和展に行ってきた。
彼を知ったのは、故郷の今治タオルのロゴをデザインされていたことがきっかけ。気がつけば日本は佐藤可士和さんのデザインで溢れていた。楽天やユニクロ、ツタヤ、セブンイレブン…外出をすれば必ず何かしら目にしている。
ロゴは究極にシンプル。
誰もが直感的に理解できて覚えやすい。楽天のロゴは「R」のみだが、始めからこれに決まっていたわけではなく、この形にいきつくまで、何度も情報を処理し、発散と収束を繰り返して本質に向かっていった結果。
特にコーポレートロゴについては、企業理念やサービス価値など可視化できない概念を、敢えてロゴという形で視覚的に表現することで多くの人に広めていく。この過程は、シンプリストの本質にも似たところがあるなぁ。
シンプルな部屋にしたいからといって、ただ表面上の見た目だけ片付ければいいってもんではない。
「デザイン」というのは色や配置を決めることではなく、本質は「課題解決」だ。だからシンプルなインテリアにしたい場合も、何の課題をどう解決する結果がそのインテリアにいきつくのか、明確にしておく必要がある。
課題提起の問いと答えが明確になって初めて、本当の意味でシンプリストなインテリアのデザインが完成するのではないだろうか。
可視化できないものは、得てして言語化もしづらい。だけどとことん掘って掘って掘っていくと、最後はシンプルな形で浮き上がって、シンプリストな自分と出会える気がする。
シンプリストの本質は、まず課題提起からだな。
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