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サステイナブル先進国のデンマークの建築事情から思う

今度開催するオンラインツアーで自宅を見せてくれる建築家Thomas Sigsgaard(トーマス・シスゴー)の言葉を引用してツイート

【デンマーク人建築家の自宅からつなぐ
「Hygge(ヒュッゲ)な住空間づくり」オンラインツアー】

6月5日(土)19:00~21:00
6月18日(金)20:00~22:00
お申し込み詳細はVeltraサイトより
https://www.veltra.com/jp/europe/denmark/a/168679

建築家なのにあえて選んだ中古住宅

彼は建築家なので一から設計したオリジナル住宅建設をすることは容易だと思います。私の周りの設計士たちは「自宅は自分で設計したい」と夢を持っている方も多いです。なので、なぜトーマスがあえて中古住宅を選んで住んでいるのか不思議でなりませんでした。

彼曰く

「前オーナーの想いがこの家には詰まっている。家だけじゃないこの庭にだって。」とリビングから見える庭を愛おしそうに眺めるのです。

「このレンガの壁の不揃いさ。天井の色も見て!」飴色に輝く天井を指差しながら「今の技術じゃ到底作れない。深さが違うんだ。」と続けました。

「新しいことは本当に重要なのでしょうか」彼は問います。

デンマーク建築業界の事情

デンマーク人で建築事務所に勤めるDさんは建築業界の今を教えてくれました。建築物のコンペ時には、その建物が役目を終えた時どういう風に地球に還元されるのかそこまでしっかり考えて提案しないとコンペの基準にも乗らないと話してくれました。これは確か2018年のこと、その時点で数年前からと言っていた記憶があります。日本と比べると随分その差を感じ、さすがサステイナブル先進国だと驚きました。

コペンハーゲンのイカした建物たち

デンマークの首都コペンハーゲンは地価が上昇しているという背景もありますが、かつての建物の背景を残したリノベーションがトレンドになっています。例えば協会をリノベーションしたコミュニケーションレストランや三軒長屋をリノベーションしたホテル、工場跡をリノベーションした集合住宅など。どれも外部はかつての面影をしっかり残して昔の思い出まで全部塗り替えなようにという配慮と古いものに対してのリスペクトだと友人は教えてくれました。

日本のリノベーション事情とデンマークを比べて

日本でも住宅リノベーションはいわばブームと言えるでしょう。しかし日本のリノベーションはかつての様子を全て塗りかえ気配を消して新品同様にするリノベーションが主流のような気がします。

リノベーションは新築を購入するよりコスト削減になるから・・・

気候も文化も違いそして地震も滅多にないデンマークなので比べるのはナンセンスかも知れません。でもトーマスの自宅を見ていると「豊かだなあ」と思わずにはいられません。

そして彼の言葉がリフレインします。「新しいことは本当に重要なのでしょうか」

ちょっと自分ごとに置き換えて考えて見ませんか?!

建築家のオンラインツアーで暮らしを俯瞰して見ませんか

このフレーズにビビッときた方は、サステイナブル先進国に住むデンマーク人建築家トーマスの自宅オンラインツアーへぜひ遊びにきてください!そして彼の暮らしぶりを一緒に見てお話しできることを楽しみにしています!



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