見出し画像

『Hej! Laere vol.13』 :レアより年末のご挨拶 〜2021年は皆様にとってどんな一年でしたか?(2021年12月配信)

本ニュースレターは、12月24日に配信しています。

職場に人間性と創造性を取り戻す「ウェルビーイング」と「プレイフル」


2020年から続くコロナ禍で、移動や人との関わり方に未だ制限があるものの、少しずついろんなものが解かれはじめた2021年。弊社レアにとって2021年は、今後突入する新しい世界に向けて準備するような「開拓」の一年となりました。弊社共同代表の大本と坂本へのインタビューを通じて、特に印象的だった3つの出来事に焦点を絞り振り返っていきます。

2021年の活動におけるキーワードの一つ目は、ウェルビーイングです。弊社では2021年から企業様向けに、社員のウェルビーイングを向上させるためのプログラムを開始いたしました。弊社と関連の深いデンマークをはじめとする幸福大国のインスピレーションをもとに、自分やチームのウェルビーイング(よい状態)を理解し、実践していくための支援を行なっています。


また本プログラムをご提供する立場として、弊社のメンバー自身がウェルビーイングを理解し、実践することを重視しています。弊社共同代表の大本も、職場と家庭の両方を通じてウェルビーイングを実践する一人です。

大本: ウェルビーイングは公私で切り離せるものではないので、仕事に限らず暮らし全体で言行一致することが重要と考えています。レアのミッションは「自分と他者のために小さくても確かな幸せをつくる」です。弊社が提供するウェルビーイングプログラムでは、自身の”よい状態”について問いかけ、内省するためのメンタリングが大きな特徴ですが、私自身もパートナーとの間でこのような場を持ち、お互いのよい状態を理解して実践することを心がけています。

二つ目のキーワードは「プレイフル」です。弊社では「遊び」のアプローチで大人の創造性を育てられないかという問いのもと、「プレイフルラボ」という名の実験的な活動や、ファシリテーションとリーダーシップの育成に焦点を置いたLaere Academyのプログラムにて遊びの要素を加えるなど、学びと遊びを融合させる試みを行いました。


活動を通して「遊び」によって固まった思考がほぐされたり、信頼関係の構築がスムーズになったりと、発展途上の段階ではあるものの、遊びが持つ可能性を垣間見ることができました。共同代表の坂本と大本はこの活動における意義について振り返ります。

坂本: 子どもの経験は誰もが通ってきた道ではありますが、大人になるとハードルが一気に高くなりますよね。大人から子どもの世界へ、まったく異なる文脈に飛び込んだ瞬間に大きく視界が広がります。カオス度はマックスですが、振り切った経験から得る学びは大きいです。

大本: 今振り返ると、プレイフルの活動は「職場に人間性を取り戻す」ことだったのかもしれません。子どもは頭で考えすぎずに手を動かして没頭するけれど、大人はいろんな制約条件で没頭する経験が減ってしまっているように思います。子どもが夢中で遊ぶように、大人も夢中になって働く。そんな体験を「遊び」を通してつくれるのではないかと思いました。

地球規模の課題に対するグローバルな協働への兆し

最後のハイライトは、今年9月に共同代表2人で赴いたデンマークへの出張です。出張中は現地の協力機関や専門家との対話のなかで、SDGsをはじめとする地球規模の課題について議論する機会を得ました。一国だけでは解決できない重要な課題に対し、さらなる協働を前進させるきっかけとなりました。来年は日本とデンマークのネットワークを通して、よりグローバルな協働へと力を入れていきたいと考えています。

坂本: デンマーク出張では、地球規模の重要な課題について国を超え、人間として真剣に向き合う瞬間を何度も体験しました。リーダーとして、そういった課題に対して意識を持つことも大事ですし、世界中の協働者とストーリーを語ることも重要です。ある意味、世界で緊急度の高い重要な課題について話せたのは、コロナ禍だからこそかもしれません。

上記に記載したキーワード「ウェルビーイング、プレイフル、グローバルな協働」は今後も弊社の活動を通して推進し、さらなる発展を目指していきます。2021年に見つけた種を大事に育てながら、今後も日本の組織にふさわしい人材育成や共創プロジェクト支援にお役立てできるよう、尽力していく所存です。

Voice from Denmark

年末年始の祝日と聞くと、日本では年越しやお正月のイメージがありますが、ヨーロッパでまず思い浮かぶのはクリスマスです。今月の『Voice from Denmark』では、坂本舞さんにデンマークのクリスマスの楽しみ方について教えていただきます。デンマークは”ヒュッゲ” (日本語で”心地よい”と訳されることが多い)の文化で注目されることも多いですが、クリスマスはどのような心地よい時間が流れているのでしょうか。

家族や親戚と過ごす伝統的なクリスマス

Hej! Laereコペンハーゲンパートナーの坂本舞です。
デンマークはもともとクリスチャンの国なので、クリスマスは一年でもっとも大きい伝統行事のひとつです。コペンハーゲンではハロウィンが終わるとすぐに、街中がクリスマスムードに包まれます。12月25日の4週前にあたる日曜日からは、クリスマスに向けての準備をする「アドベント」の期間。アドベントとは、クリスマスまでの準備期間ことで、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間とされています。その日からは家族や親戚と集まったり、クリスマスのクッキーを焼いたりすることが一般的です。また、この時期には街中でクリスマスのデコレーションやクリスマスマーケットが開催されます。

もちろんアドベントの期間も大きな盛り上がりを見せますが、やはり最大のお祝いは24日のクリスマスイブ。多くのデンマーク人はイブに家族で集まり、伝統的な方法でクリスマスを過ごします。たとえば、午後の教会でクリスマスの礼拝を行ない、夜は伝統的な食事を楽しみます。家族全員で手を繋いで、キャンドルを飾ったクリスマスツリーの周りでダンスを踊るのは、北欧ならではかもしれません。そしてその後はお待ちかねのプレゼント交換。家庭によっては、この全てのイベントを終えるには、夜中の4時頃までかかることもあります!

スクリーンショット 2022-01-11 22.44.30


写真:左はÆbleskiver(エイブルスキーパー)というクリスマスのお菓子。
右は家の中でキャンドルを灯した様子。

デンマークの寒く暗い気候の中、暖かい家でキャンドルを灯したり、ホットチョコレートやホットワインを飲んだり、団欒のひとときはデンマーク人にとって幸せな時間です。皆さまもどうか、素敵なクリスマスをお過ごしください。

Glædelig Jul - メリークリスマス!


2021年5月からお届けした『Voice from Denmark』ですが、来年1月からは場所を少し北上してフィンランドに移り、最新情報やインスピレーションをお届けいたします。北欧をはじめ海外で活躍するコラボレーターと共に今後も新しい発見やインスピレーションをお届けしますので、これからも楽しみにお待ちください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今後もニュースレターではいち早く北欧社会からのヒントやCo-Creative Activismの実践をお届けしていきます。購読をご希望される方は下記のフォームよりご登録をお願いいたします。ニュースレターではnoteアーカイブ記事には掲載されていない弊社レアスタッフからのインスピレーション情報やラーニングフルクエスチョン(探求しがいのある答えのない問い)のシェアもございます。


『Hej ! Laere』は、毎月届く、株式会社Laere(レア)からのお便りです。レアの最新情報やレアで話題になっている北欧トピックについて、皆様にこっそりお届けしていきます。”Hej(ヘイ)”はデンマーク語の「こんにちは」で、”Hej Hej(ハイハイ)”とふたつ重ねると「バイバイ」という意味になります。

またお会いしましょう!Hej Hej 👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?