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チェコの話 #1
プラハを訪ねたのは2017年秋のこと。ドイツ出張の帰りに、幼馴染の住むミュンヘンへ寄り、プラハまで車の旅だった。
彼女は日本の機械メーカーの出向でドイツに住み、もう丸2年になる。
ミュンヘンから郊外の職場まで毎日ハイウェイを運転して通勤してるらしい。
アパレルで働いたこともある彼女は仕草や雰囲気も柔らかく、ガツガツサバサバな私と比べると割と日本人らしい女性。まさか異国の地でびしばし働くようになるとは思わなかったが、人生で一回くらい、外国で働いてみようと思ったんだとか。
そんな彼女が車を出してくれて、プラハまで5時間のドライブが始まった。
ランドセルを背負って走り回っていた私たちがアラサーになってこんな形で旅をするなんてね。と、2人で笑った。
途中ランツフートという街で一休み。これはその教会での一枚。
パリやローマともちがうドイツ、バイエルンの空気はとっても新鮮だった。
彼女がローカルなパン屋さんで買ってくれたレバケーゼ(レバーサンド)は本当に美味しかった。レバケーゼを食べながら、異国で暮らすことについて彼女は色々話してくれた。
日本人の友達がいなくて、友達を作るのに苦労したこと。
アクティビティに色々参加したこと。
周辺のヨーロッパを車でたくさん旅したこと。
私の知っている10代の彼女とは全く違う逞しさが溢れていた。
しょっぱいプレッツェルをかじりながら、私たちはドライブを続けた。
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