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本を読む前に

読書を始める前に、読書の仕方を学ぼう!

本を読みたいけど何を読めばいいかわからない。
どうやって本を読み進めればいいか分からない。
最後まで読みきれない。。。
読書をする人が全員成功するわけじゃないですが、成功している人は皆読書しています。
読書はするべき、メリットしかないと認識している人でも、どのように読み進めればいいのか分からないなどの理由で、読書を諦めてしまう人が多いでしょう。
このような状態は、今まで読書をしてこなかったので、読書の仕方が分からないからです。
私も元々読書を全くしてこなかったので、読書の仕方が全く分かりませんでした。
そこで、まず読書の方法から学んだら、見事読書法が身につき、今では毎日数冊読むのが習慣になりました。
今回の記事は、私がどのように読書を始めたか、どうやって読み進めているのかを解説しています。読書を始める前に読んでおくことで、効率的に読書によるインプットができます。

目次
1. 速読は嘘??
2. 本の取捨選択
3. 本を読む準備
4. 内容の取捨選択の仕方
5. ビジネス書の読み方
6. 読み終わった後
7. 内容理解を更に深めるためには

1:速読は嘘??

結論から言います。
速読はただの自己満です。最先端の研究でも速読の効果は否定されています。
カリフォルニア大学の研究によると読むスピードを上げると読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がるという結果が出ています。大事なので2度言います。つまり、自己満です。
それでも、3分で1冊読めるなど速読を押す本が非常に流行っています。

もし本当に著者が速読で3分、1分で1冊を読破できるなら、様々な分野で専門家になっているでしょう。
速読という安易な手段を用いないことを私はお勧めします。

2:本の取捨選択

「ホームラン本1冊>三振本3冊」
ホームラン本とは自分の考え方を変えるような本です。
三振本とは、読み終わった後に得ることが少なかった本を指します。
これは、非常に大事な考え方ですが、読書初心者が本を選択する技量があると思えません。
ワインを飲んだことないのに、ロマネコンティを評価することと同じくらいナンセンスです。
なので、まずは自分の知識で読み進めるのに、そこまで苦ではない本を多く読みましょう。
段階的に本の難易度を上げていくことが非常に重要です。
これはフロー状態とも関係があります。
フロー状態とは20世紀を代表する心理学者のミハイチクセントミハイが提唱し、自分自身の心理的エネルギー(集中力)が100%取り組んでいる対象に注がれている状態のことを指します。
チクセントミハイによるとフロー状態に入る条件として大事なのが、
ちょうどいい難易度のものに取り組むということです。ちょうど良い難易度とは、自分の能力全てを出し切ってやっと達成できるレベルを指します。
また直接的なフィードバックが得られることも大事だと言っています。読書の場合、面白い、続きがきになるなど感情面でのフィードバックが直接的です。
つまり、本に集中力を注ぐなら、ちょうど良い難易度の本を選び、自分の好奇心を刺激するようなもの、興味分野の本を選びましょう。

次にスキミングという読書法を紹介しますが、その前に軽く、読書前の目的明確化について話します。

3:本を読む準備をしよう

私は本を読むときに毎回3つ以上目的を書きます。

この目的とは、本に対してどういうものを期待して、どういう学びが欲しいかを簡単に箇条書きで書いたものです。
心理学的盲点というスコトーマを知っていますか?これはカラーバス効果とも言われますが
脳が認識することを決めていて、何かを意識すると、それに対して無意識にアンテナが立つという心理効果を意味します。
この心理作用を味方につけるためにも、本を読み始める前に読む目的を3つ以上書き起こすことが大事です。
このとき、本のタイトルはもちろん、目次、はじめに、など軽く読むことで内容把握することで目的が見えてくることもあります。

本を読む目的を決めたら、実際に読み始めます。ここでスキミングという技法が重宝されてきます。

4:内容の取捨選択の仕方

オハイオ大学の研究では文章を読むスピードの4分の3は遺伝で決まり、早く読むには拾い読み=スキミングするのが良いと行っています。
拾い読みで選ぶ力を身につけることができれば読書の大幅な時間短縮につながります。
これは本を「なぜ読むのか」という目的をはっきりさせない限りできません。

5:ビジネス書を読む時

ビジネス書は小説じゃありません。
小説は、はじめから終わりまで順に読むことで楽しむことができますが、ビジネス書は違います。
初めから読む必要は無いのです。
ビジネス書の基本的な設計は、はじめに、おわりに、各章の最後の方に重要なポイントが書かれていることが多いです。
また、最初から最後まで全ての情報を吸収しようとすると、集中力が続かなくて最後まで読みきれないという問題も出てきます。
なので、ビジネス書を読む時こそスキミングを使いましょう。必要のないところは飛ばし、自分にとって必要な情報だけ集めましょう。

6:読書後

私は読み終わった後、記憶想起をします。
そのために使うテンプレートはワンページメモというメモ法をカスタマイズしたものです。
1:題名
2:本を読む目的 3つ以上
3:本の結論 1つから3つ
4:TODOリスト 本を読んでから実際に自分が学びをどのように活かすのか

この4つをメモしています。これだけで読み終わった後の知識定着が上がり、簡潔に本をまとめることで抽象化する能力が身につき、本質的な思考力を養うこともできます。

7:内容理解を更に深めるためには

最後にトルコの名門大学であるハジェペテ大学の知識をものにする質問リストから読書に活かせるものを挙げます。
1:何を学びたいか
2:なぜこの本は重要なのか
3:キーポイントやコンセプトは何か
4:読者に対して作者はどう考えて欲しいと思っているのか
5:人に勧める時どの章のどんな情報を取り上げるか
6:作者の主張のどこに賛成でき、どこに疑問をもつか
7:テーマ説明のために出された例で興味深かったものはあるか
8:最も重要な1文はどれか、自分に刺さった箇所はどこか

このような質問に答えるのも知識定着を進め、本に対する理解度も上がります。

これを機に読書という自己投資に挑戦してみてください。


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