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大橋巨泉もびっくり!『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』を読んで
「セミリタイア」といえば大橋巨泉。カナダやオーストラリアなど拠点を複数持ち、過ごしやすい気候を求めて移動しながらゴルフ三昧。
日本には毎年数ヶ月滞在し、コージー冨田のものまねよろしく「タモリ、お前の番組に出てやる」とちょこっとテレビに出て帰っていく。
ビートたけしがテレフォンショッキングに出たときはタモリと二人して巨泉の別荘ネタを笑い合う。テラスでコーヒー飲みながら「伊東の朝は早い」ってネタでも言ってみたい。
そんな巨泉は50代・60代でセミリタイアしたわけだけど、本書の著者は30代(なんと31歳)でFinancial Independence / Retire Early (経済的自立/早期退職のこと)をしてしまった。
「FIRE」という言葉がアメリカ発で生まれているようですが、大橋巨泉からすれば「とっくにオレがやってるわ!ウッシッシ」と天国で笑っているかもしれません。
4%ルールの実践本
本書は一言でいうと投資運用の4%ルール(かんたんですが後述)の実践本。中国農村部出身の著者が語る、欠乏マインドをバネに育ったその生い立ちからのストーリー。
また人生・お金に対する考え方、そしてFIREに至るまでの経緯と再現性を意識したノウハウをまとめた一冊です。
たしか『投資の大原則』にも4%ルールの言及はさらっとあったけれど、でどうするの?とはなりやすい。
著者は投資を始めた当時のポートフォリオだとかリーマンショック時の対応だとか実感あるストーリーテリングなので投資初心者も読者対象となっているような印象。
収入と同じくらい支出が重要
著者の言葉を借りると、投資運用の4%ルール(法則)とは「ポートフォリオの4%の資金で一年間の生活費を賄えば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95%」というもの。
上記のルールや、本書で紹介される貯蓄率の曲線をみると「収入金額がいくら必要か」といった議論ではなく、あくまで資産に対する投資に回せる貯蓄割合の話。
ここでは繰り返しているけれど収入よりも「あなたはどのくらいの生活費(支出)をするのか」がやっぱりベース。
著書の場合、夫婦で年間に必要な生活費を4万ドルと定める。資産4%ということは25をかければよいので、つまり100万ドルあればFIREが可能(貯蓄が30年以上持続する可能性が95%)となる。
さらにこの確度を上げるためのノウハウも本書では語られています。
ワールドスクールの新しさ
著者はFIREの後、世界20カ国を旅行します。物価の安いアジアも訪れていたこともあって、なんと年間に必要経費を下回っていたことがわかる。
さて、そんな流れで、子供がいながら世界を旅して暮らす家族の事例の紹介パートへ。制度か仕組みなのかよくわからないけれど、ワールドスクールという新しい教育手法が生まれててこれは驚いた。
たとえばベトナム戦争を学ぶのであれば、教科書で勉強するのが一般的。ワールドスクールであれば実際にベトナムに行って現場を感じたり、インタビューをしたりするのだとか。大橋巨泉もびっくりだろう。
いまの世の中では移動がむずかしい状況ではありますが、まだまだ知らない世界があるなあと思うのでありました。
というわけ以上です!
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