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【レポート】LAC×ポケットマルシェ合同企画 生産者に会いに行こう!GOTO生産現場in石巻

LivingAnywhere Commons拠点に滞在して、全国の生産者さんに会いに行くポケットマルシェさんとの合同企画「GOTO生産現場」。
2022年4月から始まり、館山、能登珠洲、八ヶ岳北杜など全国の地域で農業体験のイベントが開催されています。

去る2022年8月7日、宮城県石巻市でもGOTO生産現場を初めて開催しました。
海のイメージが強い石巻にて、知られざる「石巻の農業」を存分に楽しんでいただきました。

本体験の企画者であるLivingAnywhere Commons石巻コミュニティマネージャーの角田尭史(すみだたかし)が、当日の様子をレポートします。
終始笑いの絶えない楽しい時間になったので、それを少しでも感じていただけると幸いです!

GOTO生産現場について

「GOTO生産現場」は、LAC拠点に滞在することで全国の生産者に会いに行けるきっかけを作る、LACとポケットマルシェの合同企画です。
LACへの滞在が1泊無料、農業体験も2000円OFFと、農業に触れるハードルがかなり下がった内容となっています。
「農業体験を通じて生産者と消費者が直接つながる」ことをテーマとしています。
※本企画の体験可能人数には上限があり、上限に達し次第企画も終了します

▼企画詳細
https://poke-m.com/stories/2076

宮城県石巻市について

今回の舞台となった宮城県石巻市は、宮城県東部の沿岸部にある県内第2の都市。
東日本大震災からの復興が進み、芸術祭「Reborn-Art Festival」など新たな試みも始まっているエネルギッシュな街です。

黒潮と親潮がぶつかる金華山沖が世界三大漁場に認定されるなど、世界的にも漁業が有名な街ですが、内陸部では農業も盛んに行われています。
米、麦、ネギ、いちごなど様々な農作物が県内外に出荷されています。

(同じ時期に開催されていた石巻最大のお祭り「川開き祭り」)
(太平洋に面しており、海の幸にも恵まれた街です)

生産者について

LACユーザーを受け入れてくださったのは、石巻市桃生(ものう)地区で20歳の頃から農業を営む『𝐋𝐢𝐟𝐞𝐭𝐢𝐦𝐞 𝐧𝐚𝐭𝐮𝐫𝐞&𝐟𝐚𝐫𝐦𝐢𝐧𝐠』の佐々木拓郎さん!
今回収穫体験をした小ネギやナスの他に米も多く育てており、栽培が難しいとされる品種「ササシグレ」も取り扱っている、愛情をこめて野菜を育てる生産者さんです。

「GOTO生産現場、やりませんか?」と聞いてみたら、「やりましょう」と即答してくれました(笑)。
それくらい新しい活動に積極的で、イベントに出展したりご自身でも農業体験プログラムを実施したりしています。

𝐋𝐢𝐟𝐞𝐭𝐢𝐦𝐞 𝐧𝐚𝐭𝐮𝐫𝐞&𝐟𝐚𝐫𝐦𝐢𝐧𝐠 Instagram
https://www.instagram.com/lifetime.nf/

(金髪なのは、この少し前に出演した石巻の仮装カラオケ大会「生オケフェスティバル」の名残だそう。ライブハウスを貸し切ってカラオケ大会をするという、石巻の中でも特にぶっ飛んだイベントです(笑))

GOTO生産現場レポート!

ではここから、当日の様子をレポートします!

今回は「農産物が消費者の手に届くまで」をテーマに企画しました。
ただ野菜を収穫するだけではなく、「どのような過程で野菜が育てられ、どのような過程を経て消費者の手に届くのか」まで知ることができた方が、参加者の皆さんの得るものが増えると考えたためです。

まずは土づくりから。
良質な野菜には良質な土が欠かせません。
聞く話によると、農薬の混ざった土を元に戻すだけで1年以上かかるそうですよ。

(土にもみがらを混ぜて、土に酸素が送られやすい状態を作る工程)

次は整地。
土を綺麗にならす作業ですね。
皆さん初めてトラクターに乗ったらしく、わかりやすくテンションが上がっていました(笑)。

続いては種まき。
佐々木さんは基本的に一人で管理しているため、全て手作業だととても間に合わないため、要所要所で機械化を進めています。
種まきも、電動の手押し車に種をセットして前に進むだけで種をまけるようにしています。

スプリンクラーを使った水撒きも見せてもらい、その後いよいよ収穫!
小ネギは思ったよりもサクッと抜け、ナスはハサミでちょきんちょきん落としていくのみ。
しかし、土づくりからの道のりも学んでいるからか、皆さん一つひとつ丁寧に収穫している様子でした。

(ナスって花まで紫なんですね)

出荷までもう少し作業が残っています。
ネギを専用の機械で洗浄し、決められた量をパックに入れてようやく出荷できる状態になります!
パック詰めは普段パートさんがやっていて、触れただけでグラム数がわかるくらい凄腕の方々だそうです!

(洗浄機に吸い込まれていく小ネギ)
(皆でパック詰め)
(完成!)

いい笑顔です!

収穫体験はここまでですが、今回のGOTO生産現場はそれだけではありません。
石巻市北上地区のピザカフェ『おひさまや』に収穫した野菜を持っていき、オーナーの相澤千鶴子さん全面協力のもとオリジナルピザ作りまでやってしまいました!

▼おひさまやInstagram
https://www.instagram.com/pizzacafe_ohisamaya/


(一番右がおひさまやオーナーの相澤さん)

カットした野菜をソースとともに生地にトッピングし、少し前に完成したという手作りピザ窯を使って焼き上げました!
酵母にこだわったモチモチの生地に、新鮮な野菜が乗ってたまりませんね。

美味しそう!

店内で焼いてくれたピザとともに、豪華ピザパーティーとなりました!
このイベントのことを聞きつけて地元の方が集まってくださり、交流の機会にもなって皆さん楽しそうでした。
焼き鳥などたくさん差し入れもしてくださり、おなかも心も満たされてGOTO生産現場in石巻が終了したのでした!

いい顔してます!


参加者の声

以上のように盛りだくさんなGOTO生産現場in石巻ですが、時間にしてたった4時間の出来事でした。
濃密な4時間を振り返って、参加者からはこんな声をいただきました。

  • 自分で収穫した野菜をその日のうちに食べる、とても楽しい体験でした!

  • 普段食べているものを作る側の視点から見ることで、多くのことが得られました!

  • 今回のイベントをきっかけとした出会いが刺激的でした!

まとめ

石巻でのGOTO生産現場は、大盛り上がりのうちに終了しました。
生産者と消費者の垣根を越えて楽しんでくれたので、コミュマネとしても嬉しい時間でした。

また、今回のGOTO生産現場をきっかけに「自分が食べているものは誰が作っていて、どういう過程で手元に届くのだろう?」という問いが参加者の中に生まれたと思っています。
これをきっかけに、普段の食事がより豊かなものになっていくといいですね。

というわけで、GOTO生産現場in石巻のレポートでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

LivingAnywhere Commons石巻について

2020年秋より宮城県石巻市で運営している、LAC第9の拠点。
絶望的な条件の空き家をリノベーションし、シェアハウスやテナントに変えるクリエイティブ集団「株式会社巻組」のゲストハウス『OGAWA』をLAC拠点として利用しています。
ノイズの少ない環境のOGAWAでゆったり過ごし、街中でまちづくりやアートに触れることができる、クリエイティブなことが好きな方におすすめの拠点です。

▼LivingAnywhere Commons石巻
https://livinganywherecommons.com/base/ishinomaki/

撮影:簑口あずさ
撮影:簑口あずさ
コミュマネお気に入りの、旧北上川沿いの風景

文、写真:LivingAnywhere Commons石巻コミュニティマネージャー 角田尭史


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