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【イベントレポ】沖縄県うるま市で人や地域との繋がりが増える!共創するワーケーションツアー

「LivingAnywhere Commons」の新拠点がある沖縄県うるま市で、11月30日〜12月3日に一般社団法人プロモーションうるま主催のワーケーションイベントが開催されました。

今回は「LivingAnywhere Commonsうるま」に滞在しながら、このイベントに参加して来ました。

どのような内容だったのか、うるま市の魅力とあわせてレポートします。

イベントの目的は、外部と地域が互いのために力を合わせる「共創」

「第一回共創型ワーケーションツアー in沖縄うるま」は、11月30日〜12月3日の4日間、個人事業主を対象に開催されました。
参加者は起業者・社会活動家・ファシリテーターなど、全国各地さまざまな業種からなんと総勢35名も集まりました。

今回のテーマは「外部」×「地域」でお互いの持っているものを提供し合い、共に創りあげること。

近年話題になっているワーケーションは休暇を楽しみながら、好きな場所で仕事をする新しい生活様式ですよね。ワーケーションしに行く側はリフレッシュができ、自分にとってプラスに働くことが多いでしょう。

しかし地域からは「外部から人が来て、地域のためになるのか?」と不安の声もあるのだそう。そこで、このような取り組みになれば互いにとってWin-Winの関係が築けると考えました。

<外部>
うるまのフィールドを借り、ここならではの地域体験をする。
またその体験を通し、外部から来た人同士でも横の輪を広げていく。
<地域>
外部の人と触れ合うことにより、新しい視点を取り込む。
うるまを知ってもらい、新しい繋がりを増やしていく。

つまり外部と地域が互いのために力を合わせ、「共創」することを目的としたイベントです。

うるま市ってどんな所?

「うるま市」と聞いて、何があるかパッと思いつく人はどれだけいるでしょうか?
正直なところ、私もこのイベントがあるまでは「うるまってどこ...?」状態でした。しかし今はうるまが大好きです。

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それでは早速、どのようなワーケーションイベントだったのかをご紹介します。

▽1日目:自分から切り離したいものについて考える

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1日目はうるま市の観光と、オリエンテーションワークが行われました。
まずは世界遺産に登録されている「勝連城」に、参加者全員が集合しました。

敵に攻め入られないよう断崖に建てられたお城の頂上を目指し、登ることに。勾配がキツく息が切れましたが、上から見下ろすうるまは、まさに絶景!

綺麗なエメラルドグリーンの海にかかる「海中道路」や「浜比嘉島」などの島々などを一望し、大パノラマの景色を楽しみました。

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場所を移し、グループに分かれてワークセッションへ。

今回のイベントテーマ「共創」を実行するには、心の余裕が必要だと運営者は語ります。そこで「自分自身から手放したいモノやコト」を考え、グループ内で共有をしました。

異なるバックグランドを持つ参加者同士ですが「自由で縛られない暮らしがしたい」という共通点があったため、すぐに打ち解けられました。
翌日は心を豊かにするための実践編とのことで、楽しみです!

2日目:豊かな自然や文化が色濃く残る島で、心の余白を作る

この日のテーマは、「心の余白」を作ること。

豊かな自然や文化が色濃く残る島を散策し、うるまを体感する一日となりました。

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引用:うるま市経済部 観光振興課HP

うるま市には魅力的な離島がいくつかあります。
島々は橋で繋がれ車での行き来が簡単な環境のため、ドライブスポットとしても人気です。
アクセスの手軽さからは想像ができないのですが、各島により方言や暦などの習慣が異なります。

グループ毎に異なる島を巡ることになり、私たちのグループは人口600人弱の「宮城島」にお邪魔しました。

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まずは島の隠れ家スポット「トンナハビーチ」に行きました。
ビーチではおしゃべりをしたり、瞑想したりそれぞれの時間を自由に過ごします。
私は打ち寄せる波をただ眺めていました。おかげで頭が空っぽになり、少し心の余裕が出た気がします!

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ビーチの横にある海ぶどう養殖場も見学し、試食もさせて貰いました。
プチプチとした大粒の食感が美味しかったです!

またこの海ぶどう養殖場では、外部の人に養殖体験をしてもらうような新しいプロジェクトを予定しているそうです。他にはない貴重な体験なので、とても楽しみですね。

ビーチを離れ、いよいよ宮城島の中を散策します。

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車もすれ違えないような狭い路地や、白い瓦の屋根が特徴的な家などの風景が広がる街の中。島を歩くだけでも、昔ながらの暮らしが色濃く残っていることがわかります。
そのため、時間が止っているような不思議な感覚を覚えました。

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道の途中の畑では、ご自身の畑で取れた作物をおやつに食べていたご家族に遭遇しました。「お父さんの野菜が一番美味しい!」と笑いながら教えてくれるお子さんの姿が、印象に残っています。
その光景は家族との時間や島での暮らしを大切にしているように私の目には写り、あたたかい気持ちになりました。

モノを消費し、仕事中心になってしまっている都会の暮らし。
しかし宮城島で出会った人たちは、その都会のあり方とは180度違いました。

帰宅すると、他の島に行った参加者の表情が変わり柔らかな雰囲気が会場を包んでいました。
それぞれの島で素敵な時間を過ごせたことが、言葉を交わさなくてもわかったのです。

3日目:うるま市に住む人々の心に触れる

3日目は、うるまで暮らす素敵な人たちにお話を伺う一日でした。
食や文化など、6つに分けられたテーマを選びます。
私は「埋もれている地域の魅力を表現する」をテーマに選び、現地の塩職人の方にお話を伺いました。

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塩作りを通し社会貢献!人を笑顔にさせるパワフルな塩職人

高江洲 優さん
塩工房「高江洲製塩所」
・うるま市・浜比嘉島にこだわり、塩や島の良さを伝える第一人者
・困難を乗り越え、独学で塩工房の開業
・「塩作り体験工房」を手がけ、地域に貢献

塩ギャグ(!)を用いて、塩体験工房に来るお客さんを全力で楽しませる高江洲さん。
人を魅了し、不屈の精神を持つ素敵な方です。
製塩所を作るまでの経験やうるま市・浜比嘉島への熱い想いについて語ってくれました。

「生活排水の少ない浜比嘉島のような綺麗な環境でしか、いい塩は作れない。この島じゃなきゃダメなんだ!」
と熱い想いを胸に、決して塩作りを諦めることはなかったそう。
様々な困難が彼の前に立ち塞がっても、乗り越え突き進んで来た高江洲さんからはたくさんの学びがありました。

帰宅後、他の参加者が会って来たうるまに住む人たちの話をみんなで共有することに。

彼らに共通していたのが「うるまへの愛」でした。
「地域を盛り上げたい・良さをもっと広げたい」と思っている人がたくさんいることが、うるまの魅力だと気がついたのです。

4日目:うるま市と参加者で”共創”する

今回のイベントテーマ「共創」の集大成となった最終日。

4日間の中で「心に残ったこと×自分の活かせそうなこと」を共有し、各自グループを作ります。
そのグループ毎ごとで「もし次回うるまに来るなら、どんなツアーにするか?」を考え、発表をしました。

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・縁側を作り、島の人と関わり合う機会を作る
・富裕層の起業者と地域を繋げる
・身も心もうるまで癒される、ウェルネスツアー
・島の若者×外部の若者で、うるまの未来を創造するプロジェクト

など様々なアイデアが飛び出してきました。
即席で作ったグループにも関わらず、クオリティの高さに「すごい...」と息を飲む場面もあったほど。

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そしてイベントの締め括りは、お待ちかねのランチタイム!
なんと沖縄伝統のクバの葉を使って、お皿を作ります。
沖縄出身のスタッフの方ですら「こんな経験初めて」と、張り切っていました。

沖縄を知りつくしている料理人・満名匠吾さんが作る、地元食材をふんだんに使った料理。
おかげでうるまの食材を味わいながら4日間のイベントを振り返るような、素敵なひとときに。
「凄く美味しいね!!」と参加者同士の話もはずみ、和気あいあいとピクニックタイムを楽しみました。

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忙しかった都会での生活を飛び出し、訪れたワーケーションツアー。

新しい視点が欲しくて、ただ身を任せるように、自然の音や人の意見に耳を傾けました。
そのおかげもあり、日常生活では関わることがなかった異業種の参加者や熱い想いを持つ地域の人たちを通し、さまざまな刺激をもらうことができたように思います。
自分の視野が狭くなっていたことを知り、枠にとらわれない発想で「自分はどう在りたいか」を考える機会となりました。

今回のイベントでは、地域の方×参加者・参加者×参加者で共創し、横の繋がりができたことが、みんなにとって良いイノベーションが生まれるきっかけになったように思います。
第2回・第3回とイベントを重ねる度にどんどん繋がりが増え、うるまは更に進化していくのではないでしょうか。

次回、さらにパワーアップしたうるまを訪ねるのが楽しみです。

イベント参加中に滞在した「LivingAnywhere Commonsうるま」

LivingAnywhere Commonsは、職場や住む場所に縛られず「自分らしく自由に生きる」ことを目的とし、日本各地11箇所に設置された拠点を共有する会員制コミュニティです。

そして沖縄初の拠点が、うるま市に準備室としてオープン!
現在、一般宿泊の開始に向けて準備中です。

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引用:うるま市観光物産協会 公式WEBサイト

「LivingAnywhere Commonsうるま」(以下、LACうるま)は、エメラルドブルーの海にかかる全長4.75kmの橋「海中道路」を渡った平安座島にあります。
沖縄屈指のドライブスポット「海中道路」で、綺麗な海を眺めながら車を運転するのはとても気持ちがいいですよ。

また、沖縄の原始風景が残る島「浜比嘉島」や「宮城島」などへも車ですぐ!
そのため島の雰囲気を体感したい人やドライブが好きな人に、特におすすめの拠点です。

仕事で煮詰まった時や新しいアイディアが欲しい時には、すぐそこにある海までお散歩してリフレッシュできます。
徒歩1分の距離にコンビニやパン屋さんがあるので利便性もバッチリです!

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長屋をコンセプトにして作られている館内は、落ち着いた雰囲気です。
特に日が差し込む日には、影が綺麗で幻想的な光景が楽しめますよ。

そしてWi-FiやPCモニターなどの作業環境も整っているため、しっかり仕事がしたい時も安心。
館内の随所にワークスペースがあるので、その時々の用途や気分にあわせて場所を使えます。そのため新鮮な気持ちで作業ができ、仕事が捗りました。

また共同キッチンで住民と一緒にご飯を作ったり、お酒を飲んで楽しめるのがLACのいいところ。客室内には冷蔵庫やユニットバスが完備されているためので、プライバシーも守れてストレスフリー。
共同生活と個人生活のバランスが取れるため、とても心地良い空間です。

私自身、あまりの居心地の良さに、もっと長く滞在したいと思いました。

まとめ

日常を手放し自分と向き合い、うるまをたっぷりと体感できた今回のワーケーションイベント。
うるまには沖縄らしさが残る原始風景や豊かな自然、また熱い想いを持っている住民など人を魅了するポイントがたくさんあります。

住むように暮らし、ここならではの良さを発掘してみてはいかがでしょうか?
島々とも距離の近いLACうるまでなら、色々な体験ができますよ。

新しい出会いや発見が、きっとあなたを待っているはず。

《ライター・齊藤 綾乃》

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