pia

恋の歌、乙女心のあまずっぱいときめき詩集を綴っています。

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最近の記事

電話をしても

電話をしてもメールが来ても あなたの声は届かなくて 眠れないの 眠れないの 温かい部屋 窓の外は雪 あの路であなたを探してた ちぎれそうに冷えた耳 音が途切れて思い出す… [恋の歌]

    • 夜の読書と詩

      眠れないのではなく、眠るまいとしている 自分をなだめつつ 何か本でも読もうと思っても 手元にある本は小難しく そして死にたくなるような 痛々しい小説ばかり それを読むにはあまりにも 今の私は危険すぎるので しかたなく詩を綴る [恋の歌]

      • 別れの理由

        あなたの気持ちがここにないと知ってからも 私は随分悪あがきをしました 気持ちがここにない彼を 好きと思い続けるのは難しい。 涙なしには生きていけませんでした。 離れた理由を説明しようとする彼を見て、 それはとても知りたい理由でしたが それはとても嘘だらけのいいわけでした。 多分、彼自身を納得させるための言葉だったのでしょう。 嘘と分かりながらもそれを本当だと思いたい自分の気持ち それを私も理由にしようと努力した。 もう言い訳は聞きたくないし、 納得などさせなくてよいから

        • さみしさがあふれた

          さみしさがあふれた夜の街の真ん中が 偽物の恋で埋もれてる ざわめきの静けさ私の前のあなたは 本物の人ならいいのにな わからないあなたのその言葉 その笑顔も肩の手も かまわない、嘘でも現実でも 今の気持ちは少しも変わらない とても不安だけど 私の知らないあなたの世界には何が 誰がいつがありますか? 似合わない仕事を変わらないでいつまでも 続けるつもり?と問いかけた 硬いネクタイほどきジーンズに着替えたなら バイクの後ろに乗りたいな 疑えばすべてが嘘になる 満たされない夢

        電話をしても

          雪原の白の光

          雪原の白の光 何処か遠くへ行きつきそうな 我が家へ向かう帰り道 遠くにいる友達 さらに遠くの恋人 きっぱりと一人の潔さも ここでは凍り付き 声を限りに叫んでみても とうていそこには届かない [恋の歌]

          雪原の白の光

          暑い日

          灼熱の季節に苦い夢を見て 恋の話を読みながら 電話を待つ日は木曜日 手の中でただ優しくしてほしかった 恋の終わりのあの場所は アスファルトの上揺らめいて あなたの前で笑ったりすねたり泣いたりしたけれど 私の震えた声なんて何も届いていなかった 囚われた恋の季節は短くて 夢の続きを見たかった 眉間にしわを寄せないで 自転車で道に迷った橋の上 恋の終わりのニュアンスを 肌で感じた午後三時 あなたはいつも誠実で迷うことなどしなかった 嘘も秘密も無気力も なにも許してくれなかっ

          暑い日

          カフェオレを飲みに来て

          手紙を書かなくなってどのくらいになるのかと考えていました。 日本という国は煩わしいことが多く、その分楽しいことも(安易な間に合わせではあるものの)いっぱいで、その簡単で気楽な楽しみの中で気まぐれに遊んでいるうちに随分と時がたっていました。 どうあれ、自分自身の内面の変化を受け入れてはいるつもりです。 それでも時折、何かの拍子に思い出すあなたと暮らした浮遊空間の記憶が心に安らぎと苦痛を与えてくれたりもしています。 場所や時間は繋がりを持っているのですね。 決してワープなどしてい

          カフェオレを飲みに来て

          カフェオレボウル

          カフェオレボウルがほしくて探すのだけど、あまり売っていないものですね。 悴んだ指先を温めてくれる、丸くて大きなカフェオレボウルが必要なのです。 今日はこの街では珍しい大雪でした。 目の前が真っ白になるくらいの雪。 夜中中降り続けば明日は積もるかも。 帰り道、駅から家までの白い道々、何度もあなたに電話したくなったのです。 あの時みたいな雪よ、って。 雪が降り、喜んだのも束の間、だんだん激しく舞い散りだした雪は、私の記憶の奥深いところまで働きかけ、甘いばかりではない思い出を思

          カフェオレボウル

          福山駅

          ぼんやり微笑んで 想い出ばかりを何度も辿っている 記憶の中でしか私は愛されないの? 夢の中だけにいる あと少しで別々の暮らし また始まるけど心に響くあの音色 去りゆく背中をまともに見られない 最後じゃないよねと 約束などできない 二人に「次」はあるの? 望むそして祈る 見送るのは二回目ね いつも旅立つのはあなたの方ね 頬寄せ、忘れないでビズ [恋の歌]

          福山駅

          旅の始まりの始まり

          3月5日 私の登校拒否が始まって三日目、ちょっとした罪悪感が残るものの基本的にはお気楽な生活がスタートした。 けだるく退屈な暮らし…その退廃的な響きは私をうっとりさせる。 雨が降ろうと雪が降ろうと、もう今までのように嫌な気分になったりはしない。 そんな日は外に出なければいい。 もしくは降りやむのを待てばいい。 実際この日は朝から変な天気だった。 晴れていたかと思えば曇り、挙句の果てに降り出した雨はしばらくすると雪に変わった。 私はカフェで一人ぼんやりとその変わっていく空模

          旅の始まりの始まり