ふいに降りてくる絵本との記憶と擬音語
小さい時から1人でお人形遊びやおままごとよりも絵本の読み聞かせをしてもらったり、文字を追っているほうが好きな子供でした。
我が家は母が読書家なので小さい時から近所の図書館に連れられ、お互いの読みたい本スペースに一時解散、借りたい本をもって集合という自由な日々だった気がします。振り返るとあの頃から図書館で大量に本を借りる習慣ついてたんだな…今でも鞄の限界を超えて、肩が死にそうになりながら大量に借りたり買ったり。重すぎる。加減すればいいのにね…
父は漫画派。「漫画でもなんでも読むことは良いことだぞー」と少女漫画を片手にしながら言っていたのは説得力はあっても威厳はどうかしら。笑
食べることも幼いときから大好きで、ふくふくボディだった幼稚園時代の私には、坂の上にある図書館がいつも遠かったんですよね。坂を登るのがしんどくて、幼いながらに葛藤していたのを覚えています。図書館は好き。図書館に行くまでは遠い、と。登り切った後、たまに買ってもらえる図書館近くのクッキーを毎回期待していましたが、毎回買ってもらえるほど人生は甘くなかったです。(笑) 親として正しい。
大体は母のベビーカーの重石になっていた自覚はあります。
言い訳としては幼稚園児の歩幅は大人の1/5歩くらいじゃない?許して!
そんなこんなで、昔から文字を追っている日々だったんですけど小さい時に読んだ本の影響って今の自分を形作っているなとふと思ったのでお気に入りの一部ご紹介!福音館多めだ〜!
1.『こんとあき』
大好きなぬいぐるみがけがをしちゃった。おばあちゃんに2人で治してもらいに行こうか。
ちょうど自分にも弟が生まれる時で、主人公のあきちゃんと年齢も境遇も少し近かったから親近感が無意識的に湧いていたと今ならわかる。あの時は砂漠のように感じていた広い砂浜と、やさしい絵柄。全てがめっちゃ好き。どのシーンもお気に入り。電車で駅弁食べたりしていて、駅弁に対するロマンはここから派生したのかも。笑
2.『11匹のねこ』
この絵本は、なんか言葉のリズム感がめちゃくちゃ好き!
いまでも仕事が行き詰まったり、きゃ~って気持ちになると猫たちの掛け声
「ニャゴニャゴニャーゴ ニャゴニャーゴ」がよみがえってきます。
力をあわせてなんとかするんだー!してくれー!たまに上司からの無茶振りに特大の「ニャゴー」が心の中でするとかしないとか。
3.『よるのびょういん』
このころ住んでいたお家から徒歩5分くらいのところに病院があり、コロナにもインフルにもかかったことのない位健康体の私は、意外にも子供のときは弱く、しょっちゅうお世話になっていました。注射よりも点滴の方が回数多かったもんな~今採血めっちゃ苦手だから昔の方が痛みに強かったかもしれない。
文量もページ数も決して多くはないけれど、イラストでなくモノクロの写真で子供扱いせずに真実を見せてくれている感があって大人になっても憶えている一冊。多分本当にお医者さんとか看護師さんと過ごす時間が多かったからこその興味がこの本には詰まっていた気がするなぁ。
見返していて作者がなんと谷川俊太郎だったと気づき、この人の文章感が小さい時から好きだったのか!となんだか嬉しくなりました。スイミーはそんなに好みじゃなかったけど…ごめん谷川さん。
余談ですが谷川さんのこの詩が好き。
代表作は「生きる」だけど「生まれた」日のことも病院と近いところに想いでの引き出しがあるので書き留めちゃおっと。
弟が生まれた日
前夜はお母さんが痛い痛い!と連呼していて。
朝起きたらお母さんのベッドは空っぽ。
「うまれたよ、迎えに行こうか」
BBのカマンベールチーズアーモンドだけぱくっと食べてお家を出て。しそ畑の道を通りながら空っぽのベビーカーをお父さんが押して、おばあちゃんと手をつなぎながら病院まで歩いて、
帰りにはお母さんと弟が加わったあの朝をきっと私は忘れないでしょう。
母の朝食からメロンパンを強奪したと永遠に言われるあの朝を…。
うん、ちょっと台無しになってきた。。
それもご愛敬で。
4.『そらまめくんのベッド』
あなたは枕が変わると眠れなくなるタイプですか?私はドラえもんに出てくるのびた君のように多分どこでも寝られるタイプです。ただ旅行に行くとき同行者に対してふとよぎるのはこの絵本。
「やっぱり自分のベッドが一番だね」って感覚は旅行から自分の家に帰ってきたときに感じる気持ちと一緒だよ。きっと一つの気持ちの原点。
さぁ表題の擬音語、2番の猫でにゃごにゃごしか言ってないなこの人
って思ってない?
やっぱりこの絵本は外せないよね!
5.『ぐりとぐら』
わたしが このよで いちばん すきなのも
おりょうりすること たべること
良い感じに締められたのでこれで終わっとこう。
あなたのお気に入り絵本はなんでしたか?
ぜひ聞かせてね。
ではまた。
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