ライターって何? から読み始めた『書く仕事がしたい』。大学生に必要なスキルはここにあった! @HNK_715
「俺さ、文章を書く人になりたいんだけど、どう就活をしたらいいんだろう。」
先日、一つ年上の男友だちにそう聞かれた。
「文章を書く人」
といっても編集者、ジャーナリスト、ブロガー、ライター…。世の中にはさまざまな職種がある。
彼の話を聞いていくと、どうやら新聞記事を書きたいわけではない。ブログでもない。さらに聞くと、「例えば企画されたページがあって、そこに合うような文章を書きたい」のだという。
「それならライターとか編集者なのかな? 」と返事をしたあと、ふと考えた。
あれ、みんなよくライターライターって言うけど、ライターって何? どうやってなるの?
今週のラブソルnoteはテーマウィーク。
佐藤友美さん(以下:さとゆみさん)の新刊『書く仕事がしたい』をテーマに、読んで感じたこと、想ったことを綴っていきます。
トップバッターは、代表みかさんの記事。
今日は、ラブソル大学生メンバーのほのかが担当します!
「書く仕事」に就くための核は、技術以外のところに
「書く仕事」に就くには、何をしたらいいのだろう?
私の中のイメージでは、大学でいうと文学部、サークル活動だと文芸部に所属していて、本を読んだり感想を書いて文章力を高めていく必要があるのだと思っていました。
安直な考えの私は、「書く仕事」に就くためにまず必要なのは文章力だと。
文章力を高めたら、いい記事や文章が書けて、読者が増えて人気になって…そんなふうに考えていました。
そんなとき手にとった、さとゆみさんの新刊『書く仕事がしたい』。
表紙の帯には、衝撃のひとことが書いてありました。
書いて生きるには文章力’’以外’’の技術が8割
あれっ?! そうなの?!
ライター、書くことを仕事にする人たちに一番必要だと思っていた「文章力」。
しかし、本当に必要な核の部分は文章力’’以外’’にあるのだと、さとゆみさんは教えてくれます。
一体どういうことなのだろうと、少しハラハラした気持ちでページをめくると、内容は5つの章に分かれていました。
1.書く仕事を知りたい
2.デビューするまでのこと
3.書く仕事に必要な技術
4.書く仕事に必要なマインド
5.とどまらずに伸びていくこと
「書く仕事」に就きたいと考える学生にとって、どれも気になる章ばかり。
そのなかでも特に印象的だったのが、4章の「書く仕事に必要なマインド」。
この章を読み終えたとき、文章力’’以外’’が8割の意味がやっと分かるのです。
『書く仕事がしたい』は、これから社会に出る私たちにとって、読むべき一冊。
4章、「書く仕事に必要なマインド」。
そこには、さとゆみさんがライターとして大切にしているマインドや、考え方が綴られていました。
まず、ライターと編集者との関係について。
さとゆみさんは、初めてのお仕事では、必ずゴールを共有。そこから、お互いがどんな役割を期待されているのか、ミーティングして確認していくのだそう。そのとき大切なことは、自分から自己開示をすること。
ここまで読んだとき、ん? と思いました。
これって、ライターだけの話じゃないのかもしれない。
ラブソルでのお仕事でも、プロジェクトを進めるときにはよく「ゴールを描く」ことをアドバイスされます。
それをお互いが決められたら、あとはそこに向かって役割を果たしていくだけだよ、と。
そうだ、やっぱりこれはライターになりたい人だけじゃない、すべてのビジネスパーソンにいえることなんだ。それも、私みたいなこれから社会にでる学生が読んで理解できれば、仕事でいかすことができるんじゃないか。
そう思ってからは、本を片手にメモが止まりません。
本書では他にも、
・自分の仕事のスピードを知っておくこと
・締め切りは破るものではなく、延ばすもの
など、スケジュール管理の上で大切なことも教えてくれます。
意外とできない当たり前のこと。確実にできるようにする
締め切りを破らないことって、本当は人として当たり前のこと。
でも、なぜかその「当たり前のこと」を当たり前にこなすことが、はじめのうちはできません。
私は学生生活でも、仕事でも、締め切りを過ぎることが何度かありました。
そのたびに注意されたり、ときには怒られることも。
最近ではやーっと、遅れる前には連絡をする、進捗を報告するといったことがすこーしずつできるように…。(今ごろ? )
なぜできるようになったのか考えてみると、締め切りというものが一体何なのか「気づくことができた」からだと考えています。
ラブソルデザイン事業部長で、私の師匠であるでらみさんに、以前こう言われました。
「締め切りは約束、信頼なんだよ。どんなにいいものをつくっても、その約束を破ったら見てすらももらえなくなる。」
そのときハッとしました。
私が今まで少しくらい…と甘えて破ってきた締め切りたちは、約束を破っていたのと同じことなんだと。
期待してくれていたものを、簡単に裏切ってしまっていたのだ。
「人は、自分で気づいたことしか、できるようになりません。」
『書く仕事がしたい』のはじめに、書いてあります。
当たり前のことを、当たり前に。そのために、自分の頭で考え、気がつけるように日々を生きていこうと思いました。
『書く仕事がしたい』を読んで学んだ、さとゆみさんのお仕事への向き合い方、姿勢。
これらを知ると、なぜさとゆみさんの文章や本はこんなにも自分に響くのか、刺さるのか、少し分かった気がします。
「書く仕事に就きたい」と相談してくれた彼に、「ライターってすごく責任があって、かっこいいビジネスパーソンなんだね」とメッセージを添えて、『書く仕事がしたい』を贈りました。
野元萌乃佳
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