つくる仕事がしたい人必読! 未経験からデザイナーになった私が全力でオススメする『書く仕事がしたい』 @derami_no
「つくる仕事がしたい」
今から4年前ほど前、社会人1年目の私は、鬱屈とした気分を抱えながら、そう思っていました。
現在私は、デザイナーとしてweb媒体から紙媒体までさまざまなデザインを担当しています。
当時は、人材紹介会社の営業だった私。テレアポに飛び込み営業、求職者との面談。理想の「つくる仕事」とは程遠い日常に焦りを感じていました。
この頃の私にぜひ読んでほしい一冊があります。それは佐藤友美さん著『書く仕事がしたい』です。
ライターにとって真に必要なスキルにフォーカスした一冊ですが、デザイナーやイラストレーターなど、つくる仕事がしたい方にもそっくりそのまま当てはまる事柄がたっぷりと詰まっています。
「つくる仕事がしたい」という理想を押し留めていたもの
やりたいことがあるなら、やればいいじゃない。そう思う方も多いと思います。私も、そう思います。
理想に向かう脚を止めていたもの、それは「私なんか」という気持ちでした。
「私なんかがつくって、お金を貰えるわけがない。」
そう信じて疑わない頑なさがありました。
しかし、あることが私を変えました。オンラインサロン「箕輪編集室」での活動です。
私はここで初めて、デザイナーをはじめとした、つくることを生業にしている人たちに出会いました。その方々に教えを乞いながら、イベントバナーやPOP、フライヤーや書籍まで、さまざまなものをつくる経験をさせてもらいました。
その過程で気がついたのです。「つくる仕事は"私なんか"と思うほど遠いものではない」と。
営業や飲食店のスタッフなど、これまでの人生で経験してきた職業と根っこは同じ。
誰かに価値を提供し、喜んでもらった分、対価をもらう。その手段が「つくる」であるというだけなのだ、と。
理想に近づくために必要なたった一つのこと
理想に近づくために必要なことはただ一つ。理想を理想にしておくのではなく、いかに自分にたぐり寄せ、現実のものと出来るか。それだけのことだったのです。
私はたくさん回り道をして、この答えに行きつきました。
早いだけが正義ではありせんが、早く気づくことができたら、その分理想を叶える具体的な行動に時間と精神を使うことができます。
『書く仕事がしたい』には、「書く」だったり「つくる」だったり、憧れるがあまりに神格化してしまう仕事が、現実的に捉えやすいかたちで紹介されています。
いままさに、書く仕事やつくる仕事を目指している、という方はぜひ読んでみてほしい。切に思います。
特に私のような、美術系の大学や専門学校など、専門的な教育を受けていない人にこそ、ぴったりの一冊です。
私はこの本を読んで、スキルでの真っ向勝負は難しいという現実を素直に受け止め、それ以外の部分を伸ばすことを、前向きに捉えられるようになりました。
「書く」を「つくる」にしてみると
特に強く共感し、救われた言葉をいくつか、私の解釈を交えながらご紹介します。( [ ]が私の解釈です。)
詳しくはぜひ、本書を読んでみてください。
その仕事は、命を懸けるほどに魅力的だから
プロローグにこのような言葉があります。
私も自分の仕事に対して、心から、そう思います。
つくる仕事は、楽しい。この仕事をするようになって、凡庸だと思っていた自分の人生が、がらりと変わりました。
つくる。人の想いにじかにふれる、一つ一つの要素に責任を持って選択していく。その過程で、生まれて初めて、この人生を手放したくない、と思えるようになりました。
そんな話を一緒にできる仲間もまた、私にとってはかけがえないのない存在です。
この一冊がきっかけとなり、仲間の夢が、また一つ叶いますように。
おわりに 佐藤友美(さとゆみ)さんについて
この本の著者であるさとゆみさんは、鬱屈時代の私に大きな影響を与えてくださった方です。
当時私が所属していたオンラインサロン・箕輪編集室で、さとゆみさんはイベント講師を務めてくださいました。
このイベントで私は、人生初のグラフィックレコーディングに挑戦しました。昔からイラストを書いたり、ノートを取ったりするのは好きでちょっと自信があったのですが、結果は惨敗。(誰かと勝ち負けを競っていたわけではありませんが、何かに、ものすごく負けた気がしたのです…。)
さとゆみさんの話される言葉の力にただただばかり。何もできない自分に、心底腹が立ちました。
この時カチンと私の「つくる魂」に火がつきました。以降何かに取り憑かれたかのように、つくったり描いたり。あの日がなければ、私はいまだに鬱屈とした気持ちを抱えたまま彷徨っていたに違いありません。
それから3年。ラブソルのデザイナーとして、インタビューさせていただいた記事のバナーやオフィシャルサイトのデザインを担当させていただきました。
夢のよう、とはまさにこのこと。
さとゆみさん、あの時は本当にありがとうございました。そして今また、この本を通じていただいている”変わるチャンス”を、必ず、ものにします。
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