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世界タクシードライバー奮闘記

 マーティン•スコセッシの映画「タクシードライバー」をご視聴したことありますか?よくも悪くも仕事がない人間がどこから車を調達して会社やフリーランスとしてタクシー運転手という職業に就きます。日本でも白タクは厳禁ですが個人営業のタクシーは都市部を中心に今日も就業中です。10年以上無事故無違反であるベテランしか個人営業の許可が降りず個人営業になればありとあらゆるホテルや外国人観光客に特化するような個性を持つ必要があり、これが中々難しいのです。

タクシー業界を変えようとしたUber

 日本では認められませんでしたが海外ではUberがアプリとして定着した後誰でも新規参入ができるようになりタクシー運転手は個人だろうが会社所属だろうが大きな転換期を迎えることになりました。圧倒的に安いUber新規参入業者は多くのタクシードライバーからシェアを奪っていきました。ロケットニュースというサイトでケニアのタクシー運転手チャオスさんの記事に詳しく書かれていますが、正規のタクシーの三分の一で価格で引き受けるUberタクシー運転手は悪い意味でも革命だったと述懐しています。
 とは言え大型車といっても1500CCほどのミニバンクラスではアプリ対象外で大型車でフリーランスタクシードライバーはそこまでUberの脅威を感じることもなく営業もできていました。空港とホテルの送迎、ホテルの客の足、たまに流しで稼ぐタイプであったチャオスさんは大型車で個人営業タクシーを続けたそうです。私は会社所属ですが案外チャオスさんと同じような業務で国は違えど私の仕事は万国共通なんだという気持ちが湧き上がります。

ある意味日本のタクシーを変えたトヨタ JPN TAXI

 セダンタイプが当たり前だった日本のタクシーを変えたのはトヨタがタクシー車用に開発したJPN TAXI(ジャパンタクシー)です。まず乗り心地です。運転席は当然として後部座席も広いです。なによりも荷物を置けるスペースの大きさ!そして運転手として1番重要なたちが高い車!最近は珍しいですが案外視野に大きく貢献するフェンダーミラー!など全国タクシー会社はJPN TAXIに切り替えていくスピードも速いです。車高が高いのはありがたいです。レクサスやベンツなどの高級車は乗り心地が最高ですがどうしても技術がいる車種になります。疲れている時にあまり運転したい車ではないですね。その点JPN TAXIは運転に自信がなくても心は乱れることのないタクシー車と言えるでしょう。

大型車タクシー運転手の本音

 私は基本ハイエース乗りです。本当にたまに高級車の運転手としてかなり正装して乗り込むことがありますが個人的にはハイエースで高速快適に乗って狭い駐車場なら細かく切り替えして運転できる大型車の方がよほど運転しやすいです。聞いたことないですか?軽自動車より案外車高が高い大型トラックの方が見やすい事を。ケニアのタクシードライバーチャオスさんは現在の相棒はラウムと言っています。ラウムも悪くはないですが前職の相棒はノアだったとか。ノアよりアルファードの方が最高の運転ができます。私の自家用車は今は家族3人ですがシエンタ。散々お世話になった義母や義父のために大勢乗れる車がいいと思って購入。フカフカ運転席に乗っているとリラックスできます。私も深夜ドライバーなので迂闊に運転中ウトウトするようなミスはしませんが。シエンタの乗り心地はちょっと対策必要ですね。

日本と海外タクシー運転手の違い

 日本のタクシー運転手がチップがないです。安い運賃でいかにチップを弾む事ができるのか話術に長けた海外タクシーに遅れをとっていると思うこともあります。だから色々と勉強中です。これは趣味もあるんですが、若い人の意見が聞ける場は中々なく労働組合員として、そしてタクシー運転手としてアプリで若い人の本音とも遊びとも苦悩ともつかないお話しが聞ける事は貴重ですね。ケニアのタクシー運転手チャオスさんも年齢は違えど経験値は多分私と同じか向こうがちょっと上かなと思っています。自営業として自分が思う存分運転手を楽しむ!という勇気は私は今は持てないです。チャオスさんの記事は面白いです。タクシー以外にもあれやこれや。是非万国のタクシー運転手よ!団結せよ!でやっていきたいですね。

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