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#8 行列から抜け出せ。The Third Door

前回の記事にも書いた通り、新規事業も進んできています。平社員なので、通常の業務+新規事業のプロジェクトで、手が回らず若干パニック状態です!

パニック状態だからこそ、精神を落ち着かせようと思い、勇気をくれそうな本を選びました。その本がとても素晴らしかったので紹介したいと思います。

こちらも、部長の本棚から勝手に拝借しました。

※部長は、みんなに本を読んで欲しい一心で、フロアに大きな本棚を作っています。部長が買って読んだ本はそこにどんどんストックされ、社員は勝手に読んでいいことになっています。

読書好きとしては、これほど素晴らしい環境を作ってくれる?部長に感謝です!

それでは基本情報からはじめていきます。

1. 基本情報

著者:アレックス・バナヤン

著書:The Third Door サードドア 精神的資産の増やし方

発行:2019年9月

ページ数:456ページ

優しい文章なので、休日一日でも読み終わる本だと思います。

普通の大学生が各界の著名人にインタビューするという内容です。各界の著名人とは、ビル・ゲイツやレディー・ガガ、スティーヴン・スピルバーグなど、本当に超がつくほどの有名人です!

「彼ら、彼女らは一体、普通の大学生にどのような話をしてくれるのか」という内容を期待していたのですが、その期待は見事に外れました。ただ、「普通の大学生がどのようにしてこのような超有名人にインタビューできるようになったのか」というところは、「これから何か行動をしたい」と思っている人の参考になると思います。

また、著書では、なかなかインタビューまでたどり着けない、インタビューの約束は取れたのに、インタビューする内容が失敗に終わったなどの失敗もあります。

そのような失敗から、思うようなインタビューができるまでの過程で「行動はしているけれど、思うような成果を得られずモヤモヤしている」という人の参考にもなると思います。

私は「行動はしているけれど、思うような成果を得られずモヤモヤ」していて、新たに「行動をおこなさいと」と思っている張本人なので、心に刺さる言葉がたくさんありました。

次で、そのような言葉について紹介したいと思います。

2. 要約

・成功したいなら、人と同じことをしていてはだめ

著者のアレックスは、成功者へのインタビューで彼ら、彼女らに共通していることを見つけました。それはみんな、「サードドア」をこじ開けてチャンスをものにした、ということでした。

人生、ビジネス、成功。どれもナイトクラブみたいなもので、常に3つの入り口が用意されている、とアレックスは考えています。

まずファーストドア。これは正面入り口。長い行列で99%の人がそこに並んでいます。

次にセカンドドア。これはVIP専用入り口で、名家に生まれた者だけが利用できます。

それから、いつでもそこにあるのに、誰も教えてくれないドアがある。サードドアだ。行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先にーー必ずある。

ビルゲイツが初めてソフトウェアを販売し、スティーヴン・スピルバーグがハリウッドで監督になれたのも、みんなサードドアをこじ開けてチャンスを自分のものにした、それが成功する秘訣なのだとアレックスは気付きました。

・行動と運について

運はバスみたいなもの。一台逃しても必ず次のバスがくる。でも準備しておかないと、飛び乗ることはできない。

これはチー・ルーがアレックスに運について尋ねた時の言葉です。チャンスは一回逃してもまた来る。その時だけ考えたり努力をするのではなく、いつチャンスが来てもいいように常に準備しておくことが大事たということです。

・成功の意味

ジョブズの方が成功者だなんて、誰が断言できるだろうか

アップルの共同創業者、ウォズニアックにインタビューした時のアレックスの言葉です。

自分だけの成功を目指したスティーブ・ジョブス。自分だけの成功は望まず、周囲への恩を忘れなかったウォズニアック。

世間的には、「スティーブ・ジョブスこそ成功者で、ウォズニアックはジョブズほど成功しなかった」と思われています。

アレックスは、奥さんと幸せに暮らしているウォズニアックにインタビューをすることで、金銭的な成功が幸せであるとは限らないと気づいたのでした。

・著名人のインタビューを通してわかったこと

ビル・ゲイツのアドバイスは、僕にとっての聖杯では決してなかったことがわかった。

アレックスは、クインシー・ジョーンズのインタビューをしているときにこう考えました。

アレックスは当初、成功している著名人に成功の秘訣を聞いて本を出版することを目標としていました。

しかし、成功=幸せとは限らないとわかり始め、インタビューを通して自分自身の将来を見つめ直し、これから進むべき道を考えるのが目標となっていきました。

アレックスにとっても、「世に言う成功」が自分の成し遂げたいことではないと言うことがわかってきたのかもしれません。

人それぞれの「成功の形」があるということがわかってきたのでした。

・覚えておきたい著名人の言葉

人生はいつでも見習いでいろってことだ。 ピットブル
読みやすい本には苦労がいる。 ナサニエル・ソーホーン
「彼女に任せておけば大丈夫。」そう思わせておいて、みんなが休んでいる間に、夜遅くに図書館に行って、いろいろ詰め込んだり、プランを組み立てたりするの。  マヤ・アンジェロウ
失敗から学しかない。何度ノックダウンされても立ち上がるんだ。敗北して立ち去る人もいる。用心深く臆病になる人もいる。情熱よりも不安が勝ってしまう人もいる。でもそれは間違いだ。  クインシー・ジョーンズ

3. まとめ

この本を読むことで

・成功の秘訣について

・成功とは何か

・失敗と成功について

・著者の成長について

を学ぶことができました。

著者の成長についてここで言及しておくと、アレックスは当初、成功者を目の前に頭が真っ白になってロクなインタビューもできない大学生でした。その辺りは、私の状況と一致するところも多く、アレックスの失敗は私の心にグサグサ刺さりました。

しかし、最終的にアレックスは精神的な余裕を持ってインタビューできるようになっています。これは、読み手が感じることができる著者の成長でしょう。

私も今行っている新規事業について、打ち合わせでうまく発言できなかったり、他のメンバーに圧倒されることが多いのですが、そういったことも成長につながると考えて、どんどん行動に移していきたいと思います!


ここまで読んでいただいてありがとうございました!おすすめの本などありましたら、コメント欄に書いていただけると大変嬉しいです。

それではまた、しるばでした!


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