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第4回 ニュータイプの相談援助職のための読書会開催

こんばんは、レタススタッフの三宅です。

10月18日(日)、第4回 ニュータイプの相談援助職のための読書会を開催しました。ご参加いただいた方々、ありがとうございました!

今回読んだ本は、岡本太郎 著 『自分の中に毒を持て』

これまで美意識(アート)とは何かを学んできましたが、今回は美意識(アート)を体現した岡本太郎の生き方・考え方を学びました。1993年に刊行されているので、長年読み続けられている本です。


自分として純粋に生きる

小学校時代のエピソードから恋愛・結婚観なども書かれてあり、幼少期から一貫した信念・美意識を持っていたことがよく分かります。

今回もみんなで分担して読みましたが、サマライズというよりは、自分が担当した章の中で印象に残ったフレーズやエピソードを紹介することにしました。

読書会では簡単にしか触れませんでしたが、個人的に三宅が印象に残ったのは、『成功は失敗のもと』

よく、あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人にはむずかしいという人がいる。そんなことはウソだ。(中略)うまくやろう、成功しようとするから、逆にうまくいかない。(p.136)

少なからず、1回はこう思ったことありませんか?私もそうでした。上手くやろうとするのは、人からの評価を気にしすぎているからですね。

そして非常に悪いことは、自分はほんとうに純粋にこういうことをしたいと思っているが、それを世の中は許してくれない、しかも、自分はさまざまな悪条件の中にあるので、もし違ったところで生活していれば、できるかもしれないが、今の状況では、というようにやたらに障害の項目を並べ立てることだ。(p.137)

つい言い訳したくなることもあるでしょう…(笑) どこかに属していれば、自分が純粋にやりたいと思っていることが、タイミングや周囲のOKが得られず実行できないことは起こり得ます。でも、それを環境のせいにしても何も状況は変わらない。「じゃあどうやったらできるのか?」と考えて、今の環境から脱した方が良いと思えば、そう動く勇気も必要だと思います。オピニオンとエグジットですね。

レタススタッフの場合、仕事を続けて現場の感覚を持ちながら、仕事で気付いた課題意識にどう取り組んでいくかを考え、実行する場として、法人の活動を並行したわけです。これが私たちの美意識かな。


それぞれが考える美意識と、今できることとは何か

ここからはワークの時間。第2回目の読書会でも行った美意識を見つけるためのワークに加えて、今どんなアクションができるか、というところまで考えました。

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当日は上手く説明できませんでしたが、レタスが考えたことをここで紹介したいと思います。

<変だなと思うこと>
自分らしく働くとは何かを考え、情報提供が与えられる機会がない

<理想の在り方>
やりたいことをやれる場を持っておき、他の人にも自分の活動を見てもらったり、良さを伝える

<今できること>
・副業、BASEといった今の職場以外でも稼げる場を用意しておく
・そのための知識や情報収集する
・稼げなくても、趣味やボランティアといった、自分のしたいことをできる場所、自分らしく過ごせる場所を見つける
・そもそもどうしたいのかが分からない場合は、自分の気になったものをどんどん体験してみる

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他の皆さんの意見はこんな感じ。しっかり言葉にしてもらいました。

<変だなと思うこと>
①心理の大学院を出た後に経験を積める場所がない。若手を育てる制度が不十分。
②心理の仕事は「敷居が高い」と思われている
③上司や同僚とのジェネレーションギャップ

<理想の在り方>
①資格取得見込みの人でも働けるパイプ作り。研修制度。自分で起業する。
②心理の意見は、煮詰まった時の参考にしてもらう
③相手の意見を全て拾わなくてすむ環境で仕事をする

<今できること>
①起業している人の話を聞く。コミュニティを広げる。自分の興味を周囲に発信してみる。
②聞かれた時に答えられるような知識は持っておく。まずは他職種の困りごとを聞いてみる。
③自分の拾える意見だけ探す。オピニオンとエグジット。

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参加した方々の感想と、レタスの思い

・心理のことに集中しすぎるところがあったが、違う分野の本を読んでみると、通じるところがあるんだなと思った。
・普段の悶々としていたことが言えた。読書会をきっかけに、最近自分の中で読書文化が復活した。
・いつも電子媒体で読書していたから、久しぶりに紙の本を読んだ。職場ではなかなか言えないことも、ここでは「そうだよね」と認めてもらえた感覚があった。

嬉しいコメントをいつも頂いています。こんなふうに、職場以外にもコミュニティを持っておけば、フォローし合える関係を築けたり、発見があったりします。それだけでなく、本当に自分がやりたいことにチャレンジできる場を作るため、読書会はその一貫として始めた活動です。

読書会は今後も続けつつ、さらに実際にアクションを起こせる会も開催したいと思っています。たとえば、今レタスでは『社会課題をアートにするプロジェクト』を準備しています

社会課題を自分事として考えられるような活動をしている方々が、最近増えているように思います。直接言葉で正しいことを訴えたとしても、「良くないこととは思うけど、自分は何をしたらいいんだろう…」と感じることも多いでしょう。いわゆる啓発活動ももちろん意味はありますが、「面白い」「かっこいい」と思えるようなものを通して伝えていくほうが、より人に届くのではないかと。社会課題について話したくなるようなもので発信する。それで、商品開発・販売という方法に行きつきました。多くの人に私たちの考えが届くように、鋭意作成中です。

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~日程~
第5回 ニュータイプの相談援助職のための読書会
2020年11月22日(日)9:30~12:00
@きらめきプラザ 研修室2

次回は、長い人生を自分らしく(美意識にもとづいて)充実して生活するためのヒントを学びます。皆様のご参加をお待ちしております!(お申し込みはHPにあります)


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