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相談援助職はレアカードになれるか

こんにちは。レタススタッフの三宅です。

みなさん、「レアカード」という言葉は耳にしたことがありますか?


そうです、某アニメで登場するやつですね。そんな子どもから大人まで、みんながイメージしやすいキーワードを用いて、これからの私たちに何が必要か、働き方という側面から解説されているのが、教育改革実践家 藤原和博さん。元リクルートのフェローで、校長先生も務めておられます。


1年前、この動画を観ました。1年経った今も、自分がこれからどんな働き方ができるのか、考えてみたいと思います。何回かに分けてでも良いので、ぜひ観ていただきたい内容ですね。


その前にいきなり余談ですが、藤原さんのブレインストーミングの教示がうまい!!

卒論でブレストを使った者からすると、イメージしやすい説明でいいなあと思いました。AさんとBさんとCさんがブレストをする→ABC脳を作る。

なるほど。プレゼンの勉強にもなります。


さてさて本題に…。


挙手しない人の脳が止まることを防ぐ

スマホで意見やアイディアを打ち込んで、webもしくはメール送信。誰かの話を聞くと、自分の意見が言い出せないことはよくあります。特に不安な人とか(私自身もそう)。せっかくのアイディアを台無しにしないためにタイムリーに拾い上げることが必要です。

ITを上手く活用すれば、貴重なアイディアを取りこぼさなくて済みます。

本来ブレストの目的は、非現実的な、突拍子もないアイディアも含めて沢山挙げることなのですが、私たちは普段アイディアを考えることと、「このアイディアは役に立つのか?実現可能か?」と判断すること、両方を行っています。

なので、価値判断せず挙げていくことは大事にしたいですね。


ジグソーパズル型学力とレゴ型学力

ジグソーパズル型学力とは、情報処理力。読み書きそろばんといった基礎的な学力のこと。ここでは、正解を導き出すことが目的です。

一方、レゴ型学力とは情報編集力。持っている知識を実生活に応用するための力、頭の柔らかさのことで、納得解を導き出すことが求められます。

どちらも大事な力ではありますが、現在の教育や仕事では情報処理力が中心になりすぎています。情報編集力をもっと養うことが必要です。


これに似たことは、『ニュータイプの時代』の著者である山口周さんも言われています。

問題解決から課題設定へシフトしていること。世の中「役に立つこと」はもう十分に満たされている。「役に立つ」で差別化するのではなく「意味がある」で差別化すること。昔は問題が溢れていたから解決するものが沢山ありましたが、今の時代とても便利で解決するべき問題も少なくなっているため、自分なりに課題を見つけて考え出した「意味のある」ことのほうがユニークで面白い、何だろうこれは?と周りも思えるのではないでしょうか。


今の時代、正解よりも、自分なりに繋ぎ合わせた課題に対する答えを出す方が求められているし、面白い。


100万人に1人の人材になる=レアカード

レアカードになる、それはキャリアの大三角形を作ること。

藤原さんは『希少性』とも言われていました。


20代、30代…と、ある程度の時間、仕事や活動している場で知識やスキルを身に着ければ、その分野に詳しくなれるし、「これが得意かも」と思えることも分かってきます。20代で100分の1、30代で1万分の1、そうやって自分なりの軸を決めていく。

では、100万分の1になるには。特に3つ目の軸は、チャレンジする勇気を出して、全く新しいもの・領域で勝負する。その方が味方もつくのだそう。

新しいことにチャレンジするのは不安や怖さがつきものです。ついつい近場の領域で手を出しそうですが、何かやってみたいこと、変えてみたいことを常に探しておくと良さそうです。


心理職もレアカード化の動きが始まっている

先日、京都CBTセンターさんの『ココロの仕事2.0』を視聴しました。3人の先生方の働き方や考えをお聞きして、レタスと同じ問題意識を持っておられることが分かり、背中を教えてもらえた気持ちになりました。

オンラインでカウンセリングや研修を行ったり、SNSを使ってのプロモーション活動、支援職への支援など、皆さんそれぞれに心理職の働き方をアップデートされているなと思いました。

中でも、今回取り上げたレアカードのお話を『お坊さんYouTuber』でいらっしゃる武田正文先生がご紹介されていました。レタスもnoteで取り上げようとしていたところだったので、タイムリーでした。


藤原さんはホリエモンと対談もしていて、ホリエモンも影響を受けているようですね。



レタス(Re+)のレアカードは何か考えてみた

レタスも、レアカードになるための準備をしています。HPやTwitterなどでちらっと載せていますが、「SDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)」だろうなと思います。

SDGsは、持続可能な経済、社会づくりを目的に世界各国で目標とターゲットを定めたものです。貧困や環境問題、ジェンダー、働き方など様々なテーマがあります。

心理職、相談援助職にも取り組める課題はありますし、相談援助職である私たち自身が『持続可能な』働き方を行うことが必要ではないだろうか。


もう1つは、レタスの活動拠点である岡山という地方ならではの社会課題に目を向けること。岡山に限らず、都市部と地方の差や、地域ならではの特色が様々ありますので、何が課題でどう活かしていくかをこれからも考えていきたいです。


藤原さんは、リクルートでの経験を教育現場に活かすという新しいチャレンジをされました。相談援助職も様々な領域で活動していますが、コラボできる領域、未開拓なことにチャレンジするのも新たな発見があって面白そうです。

レタスは定期的に、キャリコンと臨床心理士で経験交流をしていますが、その中で新たな発見、社会課題の整理をする時間がとれています。心理職同士、多職種とも交流の時間をもっと増やしていきたいです。

同じように、レタスもこういう職場外の相談援助職が交流できる場を提供したいと思います。

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