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果糖ぶどう糖液糖とは?

お菓子やジュース、甘いものの食品ラベルを見たことはありますか?
このような食品の多くに「果糖ぶどう糖液糖」が入っています。

これは何なのか、解説していこうと思います。

雑に言うと砂糖のようなもの

よくご家庭で食べられる砂糖は、ショ糖、スクロースという別名があります。これは、サトウキビやテンサイといった植物原料から絞ったのち、精製されて製造されます。<参考>

それに比べて、果糖ぶどう糖液糖は、果糖(別名:フルクトース)とブドウ糖(別名:グルコース)の混合物です。英語名では、high-fructose corn syrupと言われる通りトウモロコシから作られます。トウモロコシから得られたデンプンを、一度ブドウ糖に分解し、そのうち一部を果糖に変換することで作られます。

ショ糖と比べて、果糖ブドウ糖液糖は、「すっきりとした甘み」が特徴です。しっかりと甘みを感じさせながらも、たくさん糖分を摂ったと感じにくいのが、この成分の特徴です。

なぜ使われるか

原料がトウモロコシなので、砂糖よりも安いです。原料は遺伝子組み換えトウモロコシなので、生産性や環境ストレス耐性が高く、育てやすいために安くなります。糖にする段階ですべての遺伝子由来成分(核酸)が除去されているため、特に遺伝子組み換え表示は必要ありません。

また、果糖の特徴として、温度が低いときに甘さを感じやすい、というものがあり、清涼飲料水にもってこいなのです。

ブドウ糖果糖液糖との違い

果糖ぶどう糖液糖と似たもので、ぶどう糖果糖液糖があります。
これは、成分の量で呼び方が変わります。

果糖の方が多い → 果糖ぶどう糖液糖
ぶどう糖が多い → ぶどう糖果糖液糖

製品によって、付与したい甘さの質が異なるため、それぞれの製品でどちらを使うか、果糖とぶどう糖の配合割合を変えることがあります。

基本的に清涼飲料水は果糖ぶどう糖液糖の方が多いですかね

摂りすぎに注意しましょう

甘い食品にはかなり多くの果糖ぶどう糖液糖が使われています。例えば、三ツ矢サイダーには500 mLで55 gもの糖分が使われています。これは、砂糖だけで200 kcal以上あります。

若くて基礎代謝が高く、毎日へとへとになるまで運動していたころは、私も毎日のように清涼飲料水を飲んでいました。それでも、十分それらを消費できるライフスタイルだったので問題ありませんでした。

しかし最近はテレワークであまり運動しなくなり、毎日大量に糖を消費できるわけではなくなりましたので、私はほとんど清涼飲料水を摂らなくなりました。

果糖ぶどう糖液糖自体に何かしら毒性があるわけではないですが、毎日摂取していると肥満になります。以前書いたノートでも、砂糖入り飲料と肥満に明確な関連が示されていました。

これをお読みの方も、摂りすぎには注意して、健康的な食生活を送って頂けることを期待しています。


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