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大震災から9年・浪江駅と夜ノ森駅を訪ねた(前編)

所要の東京から仙台への移動のついてに、常磐線でイチエフ周辺の駅を訪ねてみることとした。

当初は浪江、富岡、双葉、大野の各駅を巡る予定だったが、猛暑と所要で予定を変更し、浪江と夜ノ森の2駅に変更した。

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常磐線特急ひたち号は2020年3月から3往復が仙台まで直通する。往年の長距離列車が発着した上野駅の地平ホームがよく似合う。ただし、朝のこの一本以外は品川駅始発のため、このホームは使わない。

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上野駅から三時間と少しで浪江駅に到着。



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きれいだが人の気配のない駅構内。20年3月までは仙台側の終着駅となっていた。


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国鉄モダニズム感が溢れる駅舎。高度経済成長期を偲ぶ。


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駅前広場全景。車が走っていることにより人の気配、生活感がかすかにあるが、ゴーストタウンのような印象も。


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駅前スグも解体されて更地となった土地や、使われることなく荒廃しきった建物が散見される。


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このような廃墟がざらにある。


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解体を進める重機。手前の小さな看板は公費で解体したことを示す標識なのか。まるでここにあった日常の墓標のように各地に点在していた。


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もぬけの殻となった福島銀行浪江支店。青く焼けたポスターはブラジルの投資信託を宣伝していた。2011年ころ、リオ五輪が決まってブラジルフィーバーでもあったのだろうか。


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除染廃棄物を入れたと思われる黒い袋。


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駅裏はかなり生活感がある。が、空き家も多い。


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先程の道路の写真の道路沿いにあるゴミ集積場。草に覆われて長期間使われていないとみられる。


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ゴミ集積場の裏の屋敷。家主はいずこへ…


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北海道の開拓都市で、産業が痩せていき離村が進んでいく街々があるが、それを思い出させられるような風景が広がる。


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駅に戻る。

浪江駅は首都圏Suicaエリアの北限。つまりここまで東京近郊区間。都内発浪江行きの乗車券では途中下車出来なこともあるので注意。


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駅の中には地元住民の寄せ書きが掲示されている。ここにも人の生活や想いが溢れていることを実感させられる。


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ホーム上の線量計。毎時0.245マイクロシーベルト。このあと、乗車券を別途購入し夜ノ森駅へ戻っていった。

(後編に続く)



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