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【わたしのイッピン】 -画家の花-

昨年、同僚から素敵なお花の紹介をいただきました。
その名も”ゴッホのひまわり”

あの有名なサカタのタネから出されているものらしいです。

ゴッホといえば、やはり代表作“ひまわり”が印象的な画家です。
そんなゴッホのひまわり。とても気になります。

あの絵の中から出てきたようなひまわりなのかと、同僚が育てたひまわりの写真をいただくことにしました。

ゴッホのひまわり

同僚が育てた“ゴッホのひまわり”

写真をみると、確かにゴッホの荒々らしくもどこか優しさを感じさせる、あの独特の筆遣いを思い出します。

長く伸びた黄色い花弁に、控えめな雄蕊と雌蕊が重なり合い、動きを感じさせる素敵なひまわりです。
そして、こんなに元気で綺麗なひまわりを育て上げる同僚の園芸の上手さにに憧れてしまいます。

『ひまわり』(1853-1890年) フィンセント・ファン・ゴッホ 作

“ゴッホのひまわり“という名前ですが、ゴッホが描いたひまわりの種というわけではなく、そのイメージに近い品種であるとのこと。このシリーズ、他にもモネとマティスのものがあるみたいです。

画家の描いた花を実際に育ててみるというのは、なんとも魅力的な話です。

来年は我が家の庭にもを咲かせよう!そう思ったのが昨年のことで、今年、ついに念願のゴッホのひまわりを育ててみました。

夏にむけて

今回植えたのは、ゴッホのひまわりとビンセントシリーズのクリアオレンジという品種。ビンセントというのもゴッホにちなんだ名前なのでこの2つにしました。日本ではフィンセント・ファン・ゴッホと書かれることが多いゴッホですが、英語ではVincent Willem van Goghと書きます。

「ビンセント」の由来

「ビンセント」は、ヒマワリに情熱を注いだ画家 ゴッホ (Vincent van Gogh) にちなんで命名しました。
ゴッホにとって黄色は「幸福」や「希望」の象徴で、多くの作品に印象的な色使いで用いられており、
代表作「ひまわり」では、そんな彼の希望への強い思いがあふれ出ているようです。

引用元:サカタのタネ ヒマワリ ビンセント
https://www.sakataseed.co.jp/special/vincent/ より

タネを蒔いたのは、4月の、少しずつ暖かくなってきた頃です。

それから、しばらくして可愛らしい小さな双葉が、ポットの中に出てきました。とても可愛らしいです。

翌日から、双葉の開いたポットがどんどんと増えて行き、間引きでお引越ししたものも含めて、ついには18個もの苗となりました。

生育途中で気温の変動があり、大丈夫かと心配をしていましたが、ひまわりたちは思いの外丈夫で、すくすくと元気に育ってくれました。

ポットの中のひまわりたち

5月。どんどん成長していくひまわりたちを、ついに庭に移すことにしました。
もう小さなポットではいっぱいいっぱいで、場所が足りていない様子。
そこで、庭の隅に2列の畝を作り、植えてみました。

土質が合っているか、虫や動物の被害を受けないかとソワソワしながら毎日見守っていたのですが、こちらの心配を他所に成長が早いひまわりたち。
まさかの夏を前にして、6月に花を咲かせました。

あとで調べて見ると約55日で開花する品種とのこと。順調に育ってくれたんだなと嬉しく思います。

ビンセントシリーズ クリアオレンジ

先に顔を覗かせてくれたのはビンセントシリーズのクリアオレンジ。
芯まで黄色くなっているのが面白いです。

庭に出るたびに、明るい黄色が元気をくれます。
一本目を皮切りにして、毎日のように新しい花が次々と咲いていき、気がついたら、あっという間に庭は夏の姿に変わっていました。

どちらのひまわりも脇から次々と花をつけてくれるので、日増しにひまわりのある一角が賑やかになっています。

ある日、ひまわりを見ていると、ゴッホのひまわりの形が1つ1つ変わっていることに気がつきました。

形の違うゴッホのひまわり

大輪で、細い花弁が密に詰まったのもの。小ぶりで、二重に花弁が重なったもの。まるで、1つの苗からゴッホが描いた花瓶の中のひまわりが全て花を咲かせたかのような感じです。

まとめ

今年育てた花たちの種をとり、また来年に植えてみようと思います。
たくさんの種たちが、次の年にはどんな表情を見せてくれるのか。今から楽しみです。

✳︎ ひまわり ビンセント-クリアオレンジ-はamazonでもお取り扱いがあります。

〉参考サイト


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