大人の汚さを忘れられる瞬間

『尊敬してる人は？』
って質問にすぐ答えられる人が羨ましい。

なんでなんだろう、なんか。

羨ましい。

例えば『尊敬してる人に』『両親』を挙げられる人はきっと｢素敵な家庭｣で育ってきた人だし、

『歴史上の人物』を挙げられる人はきっと｢学のある人｣だし、

関わりのある『身近な人物』を挙げられる人は｢縁に恵まれてる人｣だし。

わたしはここまで生きてきて、『尊敬してる人』が居たこともなければ『尊敬出来る人』も1人も居なかった。

これほんと。

尊敬って何？そんなふわっとした曖昧なこと面接で聞くなよ…。

かと言って素敵な家庭で育って学のある人になって、縁に恵まれたいかって言ったらそうでもない…。

あとその3点に関して人より明らかに劣ってる訳でもない…。

結局よく考えてみたら

そういう質問された時に感じるむず痒さみたいなものは

｢人を尊敬する気持ちを持ってない自分｣

に対する失望みたいな。

そんな感じ。

まず尊敬ってなんだろうな。

《名・ス他》他人の人格や行為を高いものと認め、頭を下げるような、また、ついて行きたいような気持になること。うやまうこと。
 「親を―する」

らしい。

『尊敬 とは』って馬鹿みたいな方法で調べたのに出てくる結果の例文に親が入ってるの解せない。親って絶対尊敬できるものではなくない…？(親もにんげん🥺)

とかうだうだ考えながら生きてきた。

けど！

最近尊敬ってこれか！って急に答えを見つけました🥺

す

ご

い

仕事中1番近くにいてくれた大人。(解雇されたけど)

わたしの為に何かすることを厭わない大人。
(立場上それもその人の業務だっていうのも分かるけど嫌な顔一つせず、小言1つ言わずやる大人見たことないからすごいなって気持ち)

どこを尊敬してるの？って訊かれたら今はまだよく分かんない。だから面接だったら落ちる。

でも尊敬してる人は？ってとこには答えられる。

わたしと関わったことある人は知ってる通り

考え過ぎ、煮詰め過ぎなわたしのことを良い意味で絶対『親身』にならず、『テキトー』に救ってくれる。笑

「そんな日もある」｢そんな時もある｣「そんな事もある」

何回聞いたんだろってレベルのその人の口癖。

正直な話わたしからしたら信じられない、そんな簡単に済ませて良い事じゃない、もっと真剣に向き合って欲しいってなる。

…まあ、そのまんまのことを言い返したりまたそれですか！？って呆れることもあったんだけど。

でも、その人は魔法使いみたいだった。

頭で考えてうんうん唸りながらえい！って吐き出すわたしの言葉も魔法見たいって言われること

あるけど

魔道士タイプというか、ちょっと重くて暗い。

その人の言葉は『呪文』みたいな、神様みたいな。

魔法使い。

『そんな日もある』『そんな時もある』

そのマインドで過ごしててもほんとにどうにかなっちゃう。

それは意識的か無意識的か知らないけどその人が魔法使うタイミングを選んでたからだ、とおもう。

わたしのミスなら叱られてたし。

でも誰かから文句言われた、上手くいかなかった、ヘマやらかしただけの時は絶対に魔法を使ってくれる。

「他人の行為とか感情が起因の問題についてお前がうだうだ悩んでてもそれは変えられないことだから受け流しなさい」って意味に捉えて勝手に救われてた笑

そんな時にヘラヘラ笑って魔法使われて俺が｢そうじゃなくて！｣って反論しようとすると｢怒ってんの？｣って嬉しそうに訊く。

ほんとに嬉しそうに笑うから、

怒って……！！ない、です…ってなるとこまで分かってて訊いてる。

わたしは、考え過ぎちゃうから。

それはもう変えられないことだしある意味強みでもあるけど、
親身になって話を聞いてもらえば貰うほど相手に対する申し訳なさが勝っちゃうし自分の感情を口に出し過ぎた結果自分の感情を明確に把握してしんどくなったりする。(メンヘラ〜！)

だからたった3秒で解決しちゃって、すんなり前向かせる(相手に気を遣わせない)方法を知ってるその人の事を凄いと思ったんだろうな

あと絶対、失敗に対して使わないところも。

失敗してまあそんな時もある〜って言い続ける人だったら多分尊敬はしてない。

何かイレギュラーが起こった時は自分の時間もお金も体力も全部犠牲にして(当たり前みたいな顔して)解決するだけの技量があるから余計に憧れ……

？？？

尊敬と憧れの違いって何？？

やばい、また迷路だ。